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第6章 特使編
第322話 趣向と、無双と、宴会
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森の入口では手荒くもないが、試合という歓迎を受けたから、こちらも返したいと思う。
首都の壁の外に人を集める。
「皆さんお集り頂いてありがとう。スライダー特使として、ちょっとした趣向を用意した楽しんでくれ」
重力魔法で捕まえたモンスターを一体ずつ出す。
まずはオーガだ。
ディッブ人はオーガなど歯牙にもかけないようだ。
それがどうしたと言わんばかり。
マイラが進み出て、突然走り出す。
オーガの死角に入り、短剣をきらめかせた。
オーガの傷からは尋常でない血が噴き出る。
たぶんマイラは血液の流れを読んで、動脈を選んで傷つけたのだろう。
地味だが怖い技だ。
死角に入っていることをここにいる戦士のどれだけが理解しているのだろうな。
オーガは出血多量で死んだようだ。
ピクリとも動かない。
「ニハ・ンラナ・ナトイ・チ・ノミニハイ・イヒイミ・ニハ・ンラナ・チスイ・セラテイスリイトトネ・ンラナ・ソチミ・シラ・カクチカ」
「ニカやト・ミラ・コニキ・シイチリ」
「イヒイミ・テイ・ソチミ・イチトニリン・ノニリリ・チミ・ラキスイ」
戦士達が何か言っている。
「リッツ、何だと言っている?」
「『非力でもナイフを使えばあんなものか』、『大したことのない技だな』、『俺達だってオーガは容易い』だって」
戦士の反応は悪い。
「トクナカ・ナセ」
そう言ったのは上級戦士と思われる人。
何て言ったのかは分かる。
戦士達が口をつぐんだから、黙れと言ったのだと思う。
「ニカやト・シイセリラスチコリイ・カクチカ・ンラナ・シラミやカ・ナミシイストカチミシ・カクイ・モチキミニハニソイミソイ・ラハ・カクイ・カイソクミニタナイ・マナトカ・ミラテ」
「『さっきの技の凄さが分からないとは嘆かわしい』と言っている」
さすが上級戦士だ。
マイラの凄さが分かるんだな。
動脈を切られたらあっという間だからな。
次に引っ張ってきたモンスターはレッサードラゴン。
「セレン、出番だ」
「了解よ。【メテオ魔法】」
セレンが両手を高く掲げる。
光の粒が見え、段々と光が強くなり、視界は閃光で満たされた。
轟音と衝撃が体を突き抜ける。
視界が元に戻ると、レッサードラゴンはミンチになっていた。
さすがにこの光景は戦士の度肝を抜いたらしい。
「テラテ」
「テラミシイスハナリ」
「イサソイリリイミカ」
「チモチツニミキ」
何と言っているかは分かる。
凄いとか言っているに違いな。
顔がそう言っている。
最後は俺だな。
レッサードラゴンを引っ張って来て。
「【重力操作】折れろ」
俺は魔法を行使した。
レッサードラゴンの首はいとも簡単に折れた。
戦士達は驚いた方がいいのか、けなした方がいいのか分からないでいるみたいだ。
顔に戸惑いの色がある。
上級戦士達の顔色は青い。
それを見て下級戦士達は、凄いことなのだと悟ったらしい。
遠距離攻撃のない戦士なんか力場で拘束して、力場で首の骨を折ってしまえば良い。
毒を使えばもっと簡単だが、そういうのは地味だからな。
首を折るのも、ちょっと地味だったか。
レールガンの方が良かったかな。
「いいものを見せて貰った」
ジェフトがそばに来て感想を述べた。
「おそまつさま。こんなのはただの見世物だ」
「我々はスライダーの全員がこんな戦士ではないと知っている。だが、容易く戦争に勝てないと認識した。下級戦士達も気が引き締まっただろう。礼を言う」
「礼には及ばない。ちょっと力を誇示してみたかっただけだ」
「俺には、レッサードラゴンを無傷で捕えておける技が恐ろしい」
「あんなのは余技だ」
「さすが特使だ。底が見えない」
ジェフトには俺達の力が十分伝わったようだ。
ミンチになったレッサードラゴンの尻尾は無傷だった。
俺が仕留めたレッサードラゴンも加えて肉をとった。
それを焼き始めて宴会が始まる。
ディッブの酒はえぐみがあって飲めたものじゃない。
「リッツ、これは何の酒だ?」
「樹の皮を発酵したお酒らしいよ」
「駄目だ、口直しが必要だ」
ディッブの女達が飲んでいた酒を貰ったら、ジュースを発酵した味だった。
こっちなら飲めるな。
「特使どのは女の酒が好みらしい」
そう言って絡んできたのはイーサだった。
「美味いものは菓子だって美味い。女が好むからと言って、不味くなるわけじゃない」
「ディッブ人に真実が見えてないとでも言うのか」
「いや、ディッブ人の考え方もそれは考え方のひとつだ。否定しても仕方ない。世界には多種多様な考え方がある」
「分かったような事を。まるでディッブ人が、野蛮で無知だとでも、言いたそうだな」
「そうじゃない。世界全体でみれば色々と意見があるってことさ」
「くっ、馬鹿にしやがって」
イーサは構えをとろうとしてやめた。
マイラが佇んでいたのが分かったからだ。
イーサが殺気を飛ばせばマイラが応戦するだろう。
その時に負けるのはイーサだ。
女に負けたという評判は嫌なのだろう。
唾を吐き捨てて、イーサは去っていった。
あんなのでも上級戦士の一族だ。
安易に喧嘩して殺すわけにはいかない。
首都の壁の外に人を集める。
「皆さんお集り頂いてありがとう。スライダー特使として、ちょっとした趣向を用意した楽しんでくれ」
重力魔法で捕まえたモンスターを一体ずつ出す。
まずはオーガだ。
ディッブ人はオーガなど歯牙にもかけないようだ。
それがどうしたと言わんばかり。
マイラが進み出て、突然走り出す。
オーガの死角に入り、短剣をきらめかせた。
オーガの傷からは尋常でない血が噴き出る。
たぶんマイラは血液の流れを読んで、動脈を選んで傷つけたのだろう。
地味だが怖い技だ。
死角に入っていることをここにいる戦士のどれだけが理解しているのだろうな。
オーガは出血多量で死んだようだ。
ピクリとも動かない。
「ニハ・ンラナ・ナトイ・チ・ノミニハイ・イヒイミ・ニハ・ンラナ・チスイ・セラテイスリイトトネ・ンラナ・ソチミ・シラ・カクチカ」
「ニカやト・ミラ・コニキ・シイチリ」
「イヒイミ・テイ・ソチミ・イチトニリン・ノニリリ・チミ・ラキスイ」
戦士達が何か言っている。
「リッツ、何だと言っている?」
「『非力でもナイフを使えばあんなものか』、『大したことのない技だな』、『俺達だってオーガは容易い』だって」
戦士の反応は悪い。
「トクナカ・ナセ」
そう言ったのは上級戦士と思われる人。
何て言ったのかは分かる。
戦士達が口をつぐんだから、黙れと言ったのだと思う。
「ニカやト・シイセリラスチコリイ・カクチカ・ンラナ・シラミやカ・ナミシイストカチミシ・カクイ・モチキミニハニソイミソイ・ラハ・カクイ・カイソクミニタナイ・マナトカ・ミラテ」
「『さっきの技の凄さが分からないとは嘆かわしい』と言っている」
さすが上級戦士だ。
マイラの凄さが分かるんだな。
動脈を切られたらあっという間だからな。
次に引っ張ってきたモンスターはレッサードラゴン。
「セレン、出番だ」
「了解よ。【メテオ魔法】」
セレンが両手を高く掲げる。
光の粒が見え、段々と光が強くなり、視界は閃光で満たされた。
轟音と衝撃が体を突き抜ける。
視界が元に戻ると、レッサードラゴンはミンチになっていた。
さすがにこの光景は戦士の度肝を抜いたらしい。
「テラテ」
「テラミシイスハナリ」
「イサソイリリイミカ」
「チモチツニミキ」
何と言っているかは分かる。
凄いとか言っているに違いな。
顔がそう言っている。
最後は俺だな。
レッサードラゴンを引っ張って来て。
「【重力操作】折れろ」
俺は魔法を行使した。
レッサードラゴンの首はいとも簡単に折れた。
戦士達は驚いた方がいいのか、けなした方がいいのか分からないでいるみたいだ。
顔に戸惑いの色がある。
上級戦士達の顔色は青い。
それを見て下級戦士達は、凄いことなのだと悟ったらしい。
遠距離攻撃のない戦士なんか力場で拘束して、力場で首の骨を折ってしまえば良い。
毒を使えばもっと簡単だが、そういうのは地味だからな。
首を折るのも、ちょっと地味だったか。
レールガンの方が良かったかな。
「いいものを見せて貰った」
ジェフトがそばに来て感想を述べた。
「おそまつさま。こんなのはただの見世物だ」
「我々はスライダーの全員がこんな戦士ではないと知っている。だが、容易く戦争に勝てないと認識した。下級戦士達も気が引き締まっただろう。礼を言う」
「礼には及ばない。ちょっと力を誇示してみたかっただけだ」
「俺には、レッサードラゴンを無傷で捕えておける技が恐ろしい」
「あんなのは余技だ」
「さすが特使だ。底が見えない」
ジェフトには俺達の力が十分伝わったようだ。
ミンチになったレッサードラゴンの尻尾は無傷だった。
俺が仕留めたレッサードラゴンも加えて肉をとった。
それを焼き始めて宴会が始まる。
ディッブの酒はえぐみがあって飲めたものじゃない。
「リッツ、これは何の酒だ?」
「樹の皮を発酵したお酒らしいよ」
「駄目だ、口直しが必要だ」
ディッブの女達が飲んでいた酒を貰ったら、ジュースを発酵した味だった。
こっちなら飲めるな。
「特使どのは女の酒が好みらしい」
そう言って絡んできたのはイーサだった。
「美味いものは菓子だって美味い。女が好むからと言って、不味くなるわけじゃない」
「ディッブ人に真実が見えてないとでも言うのか」
「いや、ディッブ人の考え方もそれは考え方のひとつだ。否定しても仕方ない。世界には多種多様な考え方がある」
「分かったような事を。まるでディッブ人が、野蛮で無知だとでも、言いたそうだな」
「そうじゃない。世界全体でみれば色々と意見があるってことさ」
「くっ、馬鹿にしやがって」
イーサは構えをとろうとしてやめた。
マイラが佇んでいたのが分かったからだ。
イーサが殺気を飛ばせばマイラが応戦するだろう。
その時に負けるのはイーサだ。
女に負けたという評判は嫌なのだろう。
唾を吐き捨てて、イーサは去っていった。
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