248 / 409
第5章 魔戦士編
第248話 大掃除と、処分と、歴史は繰り返す
しおりを挟む
「そっち、危ないよ」
俺達はいま大掃除。
おも研の部室を片付けている。
私物がけっこう溜まっているな。
ラチェッタは意外にテキパキと掃除をしている。
箱入りじゃなかったんだな。
「うおっ」
ベークが物につまづいて、ラチェッタを押し倒す。
「きゃっ」
「ごめん」
赤面して見つめ合う二人。
見ていて微笑ましいな。
二人は放っておこう。
好きにいちゃつくがいいさ。
それにしても、本が多いんだよな。
エミッタより前の会長の蔵書らしき物が多数ある。
ゴブリンのひと夏のロマンス。
魔石の食し方。
幻の餡デッド
タイトルだけじゃ内容が分からん。
ゴブリンのひと夏のロマンスは、雌ゴブリンが避暑に出掛ける。
その先でオークに絡まれる。
颯爽と現れる雄ゴブリン。
展開が見えてきたな。
ゴブリンの恋愛がなんで面白いのか分からん。
「それ、禁書ですわ」
レクティがそう教えてくれた。
「たわいのない物語だろ」
「それに出てくるヒロインは王族です。そのまま書くと不敬罪にあたるので、ゴブリンに置き換えています」
「実話なの?」
「ええ、未婚の王女が父親の分からない子供を授かって、大スキャンダルだったと聞いています。真実らしいですわよ」
どんな奴が執筆したんだろ。
「レクティ、処分してくれるか?」
「はい」
ゴブリンのひと夏のロマンスは処分された。
ベークはまだ、ラチェッタと見つめ合っている。
「こほん」
俺はベークのすぐそばでわざとらしく咳払いした。
「ごめん」
ラチェッタの胸からベークが手をどかした。
「いいえ」
急いで立ち上がり埃を払う2人。
「ベーク、試験勉強は進んでいるか。単位を一つもとれないと見込みが無くなるぞ」
「分かっている。僕だって頑張っているんだ」
「努力じゃだめなんだよ。結果を出さなきゃ。過程に価値があるなんて、言う奴は余裕があるんだよ。また頑張れば良いさなんて言っていたら、卒業出来ないぞ」
「くっ」
「暗記するにも頭を使え。年表は語呂合わせで覚えろ。計算は難しい問題だけ魔法を使うんだよ【魔法よ答えろ。1+1は?】みたいにな」
「なるほど」
「効率よくやるんだよ。九九は覚えろよ。暗記ものはストーリーを作ると覚えやすい物もある」
「九九って何?」
「1から9の掛け算を全て丸暗記した奴だ」
「参考書作ってくれよ」
「幾らで? はっきり言って高いぞ」
「くそう、勘当さえされてなければ」
「リニアがさぼるんじゃないと睨んでる。掃除するぞ」
「へーい」
ベークはどこでそんな返事を覚えたんだ。
きっとバイト先でだな。
何のモンスターの骨なのか分からない骨格標本を片付ける。
足が6本あるぞ。
見た事ないというか、どういう進化したんだ。
「偽物ですね。お父様に売りつけに来た詐欺師が、これと同じ物を持ってました」
レクティがまた説明してくれた。
「じゃあ、捨てよう。骨は燃えるゴミで良いのかな」
燃えないような気もするな。
埋めてやろうか。
そうしよう。
供養だ。
「穴を掘ってくれ。骨を隠すの好きだろ」
学園の庭にいるサイリスにそう声を掛けた。
サイリスは骨を齧り始めた。
埋めなくても良いか。
役に立って良かったよ。
お次はポスターだな。
女性を書いた物が多い。
そう言えば前世で同僚が、ビールのポスターを壁に貼ったら、彼女に破かれたと言っていた。
水着ぐらい良いじゃないか。
ヌードを貼っていた奴だっているぞ。
脱線した。
ポスターは売ろう。
「レクティ、ポスターは売ってくれ」
「これ、幻のキロックの絵ですね。ですが、偽物です。落款が違いますね。偽物でも好事家は買うと思います」
「これで一つ片付いた」
お次は、箱に入った人魚の干物だな。
これは聞かなくても分かる。
ゴブリンの上半身と、魚を合体させた物だ。
面白いけど、価値がない。
処分したいけど燃えるゴミに出したら、回収する業者が驚かないだろうか。
そうか上半身と下半身を真っ二つにすれば良いんだ。
人魚は処分出来た。
お次は魔道具か。
解析すると時間が掛かる。
いきなり起動して爆発でもしたら大惨事だ。
よし、箱に詰めて仕舞っておこう。
箱に魔道具と書いておけば問題ないな。
興味がある奴がいたら、好きに持っていくがいいさ。
だいぶ片付いたな。
部室の半分が綺麗になくなった。
また溜まるんだろうな。
そしていつの日にか後輩が片付ける。
それもまた良いかもな。
俺達はいま大掃除。
おも研の部室を片付けている。
私物がけっこう溜まっているな。
ラチェッタは意外にテキパキと掃除をしている。
箱入りじゃなかったんだな。
「うおっ」
ベークが物につまづいて、ラチェッタを押し倒す。
「きゃっ」
「ごめん」
赤面して見つめ合う二人。
見ていて微笑ましいな。
二人は放っておこう。
好きにいちゃつくがいいさ。
それにしても、本が多いんだよな。
エミッタより前の会長の蔵書らしき物が多数ある。
ゴブリンのひと夏のロマンス。
魔石の食し方。
幻の餡デッド
タイトルだけじゃ内容が分からん。
ゴブリンのひと夏のロマンスは、雌ゴブリンが避暑に出掛ける。
その先でオークに絡まれる。
颯爽と現れる雄ゴブリン。
展開が見えてきたな。
ゴブリンの恋愛がなんで面白いのか分からん。
「それ、禁書ですわ」
レクティがそう教えてくれた。
「たわいのない物語だろ」
「それに出てくるヒロインは王族です。そのまま書くと不敬罪にあたるので、ゴブリンに置き換えています」
「実話なの?」
「ええ、未婚の王女が父親の分からない子供を授かって、大スキャンダルだったと聞いています。真実らしいですわよ」
どんな奴が執筆したんだろ。
「レクティ、処分してくれるか?」
「はい」
ゴブリンのひと夏のロマンスは処分された。
ベークはまだ、ラチェッタと見つめ合っている。
「こほん」
俺はベークのすぐそばでわざとらしく咳払いした。
「ごめん」
ラチェッタの胸からベークが手をどかした。
「いいえ」
急いで立ち上がり埃を払う2人。
「ベーク、試験勉強は進んでいるか。単位を一つもとれないと見込みが無くなるぞ」
「分かっている。僕だって頑張っているんだ」
「努力じゃだめなんだよ。結果を出さなきゃ。過程に価値があるなんて、言う奴は余裕があるんだよ。また頑張れば良いさなんて言っていたら、卒業出来ないぞ」
「くっ」
「暗記するにも頭を使え。年表は語呂合わせで覚えろ。計算は難しい問題だけ魔法を使うんだよ【魔法よ答えろ。1+1は?】みたいにな」
「なるほど」
「効率よくやるんだよ。九九は覚えろよ。暗記ものはストーリーを作ると覚えやすい物もある」
「九九って何?」
「1から9の掛け算を全て丸暗記した奴だ」
「参考書作ってくれよ」
「幾らで? はっきり言って高いぞ」
「くそう、勘当さえされてなければ」
「リニアがさぼるんじゃないと睨んでる。掃除するぞ」
「へーい」
ベークはどこでそんな返事を覚えたんだ。
きっとバイト先でだな。
何のモンスターの骨なのか分からない骨格標本を片付ける。
足が6本あるぞ。
見た事ないというか、どういう進化したんだ。
「偽物ですね。お父様に売りつけに来た詐欺師が、これと同じ物を持ってました」
レクティがまた説明してくれた。
「じゃあ、捨てよう。骨は燃えるゴミで良いのかな」
燃えないような気もするな。
埋めてやろうか。
そうしよう。
供養だ。
「穴を掘ってくれ。骨を隠すの好きだろ」
学園の庭にいるサイリスにそう声を掛けた。
サイリスは骨を齧り始めた。
埋めなくても良いか。
役に立って良かったよ。
お次はポスターだな。
女性を書いた物が多い。
そう言えば前世で同僚が、ビールのポスターを壁に貼ったら、彼女に破かれたと言っていた。
水着ぐらい良いじゃないか。
ヌードを貼っていた奴だっているぞ。
脱線した。
ポスターは売ろう。
「レクティ、ポスターは売ってくれ」
「これ、幻のキロックの絵ですね。ですが、偽物です。落款が違いますね。偽物でも好事家は買うと思います」
「これで一つ片付いた」
お次は、箱に入った人魚の干物だな。
これは聞かなくても分かる。
ゴブリンの上半身と、魚を合体させた物だ。
面白いけど、価値がない。
処分したいけど燃えるゴミに出したら、回収する業者が驚かないだろうか。
そうか上半身と下半身を真っ二つにすれば良いんだ。
人魚は処分出来た。
お次は魔道具か。
解析すると時間が掛かる。
いきなり起動して爆発でもしたら大惨事だ。
よし、箱に詰めて仕舞っておこう。
箱に魔道具と書いておけば問題ないな。
興味がある奴がいたら、好きに持っていくがいいさ。
だいぶ片付いたな。
部室の半分が綺麗になくなった。
また溜まるんだろうな。
そしていつの日にか後輩が片付ける。
それもまた良いかもな。
0
お気に入りに追加
1,137
あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる