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第4章 盗まれたスペルブック編
第219話 急死防止と、星崇拝教団と、固まって
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お札が王家主導で売られ始めて、浄化の魔道具改め、急死防止の魔道具も売りに出された。
急死防止の魔道具の評判は良い。
精神が安定して、ストレスが無くなった事で、体調が良くなった人が続出。
統計にも死亡率の改善が認められた。
うそん、あれがそんなに役に立つとは。
「急死防止の魔道具は増産して貰わないとなりませんわね」
「元締めがヒーヒー言いそうだが、あの人はしぶといからな。適当に切り抜けるだろう」
「お札は不評ですね。王家の失策だとの声も上がっています。ですが、商売的に美味しいので、辞めるつもりはないようです」
てこ入れが必要か。
お札を買った人には健康診断をしてやるとかが良いのかもな。
医者の国家試験も始まっているし、彼等の食い扶持が稼げれば一石二鳥だ。
医者に払う金は、急死防止の魔道具で俺が稼いだお金を充てるとしよう。
俺の丸損だが、健康になるのであれば、寄付も良いだろう。
「他に何か話はない?」
「怪しい宗教団体があるそうです。星を崇めているそうですが、過激な教義だとの声も上がっています。既に、密偵を何人か潜入させました」
「こういう世情だとそういうのが出てきてもおかしくない」
「実は学園にも支部が出来たんですよ」
「それはまた何かやらかしそうだ」
指示の手紙を出して、俺とマイラは姿隠しを使い宗教団体『星崇拝教団』に潜入した。
部屋には祭壇があり、逆さの五芒星が飾られている。
前世の知識だと邪教の疑いありだ。
「さあ、魔王タイトを呪い殺すのだ」
神官と思しき者がそう言っている。
おいおい、俺が悪魔認定されているのか。
「タイトに呪いを。ハーレムなんて糞くらえだ」
「みせつけやがって」
「彼女のいない者の恨みを思い知れ」
あー、そういう集まりか。
なんかなぁ。
「星はいつも見守って導いてくれます。祈りましょう」
俺は神官の腰に魔力アップの魔道具がいくつも付けられているのを確認した。
急死防止の魔道具もいくつも身に着けている。
俺が作っているとは知らないのか。
神官が突然倒れた。
こいつ、魔導師か。
魔道具をいくつも付けていれば死期も早まるというもの。
別の神官が現れて。
「同胞は星になりました。さあ祈りましょう」
「スター様」
「スター様」
「スター様」
星崇拝教団は要注意だな。
マイラがうずうずしている。
ここで騒ぎを起こすのは得策ではないな。
帰ってレクティに相談しよう。
部屋に戻るとみんなが集まってきた。
「星崇拝教団は魔導師の手先だった。俺への憎悪を煽っている」
「それは一波乱ありそうですわね」
「武力なら負けない」
「許せない」
「狼の仮面を被って殴り込んでやろうか」
「まあまあ、落ち着いて。警報の魔道具の数を増やそう。後はそうだな。みんなでまとまって動くかな」
「それはいつもと同じ」
「ですわね」
「そうね」
「言われなくても」
「毒見の魔道具も忘れるなよ」
「うん、毒は斬れないから」
「抜かりはありません。いつも使ってますから」
「面倒だけど仕方ないわね」
「毒ぐらいでは死なない」
「リニアも一応使ってよ。漏らすのは嫌だろう」
「あれは勘弁してほしい」
みんな頷いている。
「物理はマイラとダイナがガードしてくれるから、たぶん大丈夫だと思う」
「任せて」
「わたくしは毒を警戒しますわ。散布されたら警告します」
「わたしはもしもの時に衛生兵をするわ。これでも医者の勉強をしているから」
「荒事は任せて。ぶちのめしてあげるわ」
うん、役割分担も決まったし、これで良いだろう。
盗聴を警戒して、部屋の魔道具を全部停止させた。
「5人一緒に寝たい」
「それがいいですわ」
「できれば」
「固まっているのは大事」
「ベッドが狭すぎるよ」
「三つくっ付ければ解決ですわ。後日、キングサイズを運ばせましょう」
これは断れないな。
防犯上の理由もあるし。
「とうぜんお風呂も一緒よね。タイト一人では危ないわ」
「リニア、何を言うんだ」
「理に適ってますわ」
あー、毎日一緒に入る事になってしまうのか。
「風呂場に警報装置を設置するから」
「ちぇっ」
良かった。
理性を保つのが難しいんだ。
あれは勘弁してほしい。
心は中年だけど、体は若いからな。
枯れる事はない。
とにかく風呂で一緒は駄目だ。
急死防止の魔道具の評判は良い。
精神が安定して、ストレスが無くなった事で、体調が良くなった人が続出。
統計にも死亡率の改善が認められた。
うそん、あれがそんなに役に立つとは。
「急死防止の魔道具は増産して貰わないとなりませんわね」
「元締めがヒーヒー言いそうだが、あの人はしぶといからな。適当に切り抜けるだろう」
「お札は不評ですね。王家の失策だとの声も上がっています。ですが、商売的に美味しいので、辞めるつもりはないようです」
てこ入れが必要か。
お札を買った人には健康診断をしてやるとかが良いのかもな。
医者の国家試験も始まっているし、彼等の食い扶持が稼げれば一石二鳥だ。
医者に払う金は、急死防止の魔道具で俺が稼いだお金を充てるとしよう。
俺の丸損だが、健康になるのであれば、寄付も良いだろう。
「他に何か話はない?」
「怪しい宗教団体があるそうです。星を崇めているそうですが、過激な教義だとの声も上がっています。既に、密偵を何人か潜入させました」
「こういう世情だとそういうのが出てきてもおかしくない」
「実は学園にも支部が出来たんですよ」
「それはまた何かやらかしそうだ」
指示の手紙を出して、俺とマイラは姿隠しを使い宗教団体『星崇拝教団』に潜入した。
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前世の知識だと邪教の疑いありだ。
「さあ、魔王タイトを呪い殺すのだ」
神官と思しき者がそう言っている。
おいおい、俺が悪魔認定されているのか。
「タイトに呪いを。ハーレムなんて糞くらえだ」
「みせつけやがって」
「彼女のいない者の恨みを思い知れ」
あー、そういう集まりか。
なんかなぁ。
「星はいつも見守って導いてくれます。祈りましょう」
俺は神官の腰に魔力アップの魔道具がいくつも付けられているのを確認した。
急死防止の魔道具もいくつも身に着けている。
俺が作っているとは知らないのか。
神官が突然倒れた。
こいつ、魔導師か。
魔道具をいくつも付けていれば死期も早まるというもの。
別の神官が現れて。
「同胞は星になりました。さあ祈りましょう」
「スター様」
「スター様」
「スター様」
星崇拝教団は要注意だな。
マイラがうずうずしている。
ここで騒ぎを起こすのは得策ではないな。
帰ってレクティに相談しよう。
部屋に戻るとみんなが集まってきた。
「星崇拝教団は魔導師の手先だった。俺への憎悪を煽っている」
「それは一波乱ありそうですわね」
「武力なら負けない」
「許せない」
「狼の仮面を被って殴り込んでやろうか」
「まあまあ、落ち着いて。警報の魔道具の数を増やそう。後はそうだな。みんなでまとまって動くかな」
「それはいつもと同じ」
「ですわね」
「そうね」
「言われなくても」
「毒見の魔道具も忘れるなよ」
「うん、毒は斬れないから」
「抜かりはありません。いつも使ってますから」
「面倒だけど仕方ないわね」
「毒ぐらいでは死なない」
「リニアも一応使ってよ。漏らすのは嫌だろう」
「あれは勘弁してほしい」
みんな頷いている。
「物理はマイラとダイナがガードしてくれるから、たぶん大丈夫だと思う」
「任せて」
「わたくしは毒を警戒しますわ。散布されたら警告します」
「わたしはもしもの時に衛生兵をするわ。これでも医者の勉強をしているから」
「荒事は任せて。ぶちのめしてあげるわ」
うん、役割分担も決まったし、これで良いだろう。
盗聴を警戒して、部屋の魔道具を全部停止させた。
「5人一緒に寝たい」
「それがいいですわ」
「できれば」
「固まっているのは大事」
「ベッドが狭すぎるよ」
「三つくっ付ければ解決ですわ。後日、キングサイズを運ばせましょう」
これは断れないな。
防犯上の理由もあるし。
「とうぜんお風呂も一緒よね。タイト一人では危ないわ」
「リニア、何を言うんだ」
「理に適ってますわ」
あー、毎日一緒に入る事になってしまうのか。
「風呂場に警報装置を設置するから」
「ちぇっ」
良かった。
理性を保つのが難しいんだ。
あれは勘弁してほしい。
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