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第4章 盗まれたスペルブック編
第218話 ゴブリンと、ロボット3原則、反抗
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ちょっと思いついた。
ゴブリンにロボット3原則を入れてみたらどうなるかと。
ゴブリンは声帯の形状で人間の言葉は喋れない。
だが、人間の言葉は理解している。
意外に賢いのだ。
色々な作業をさせられるのなら、ゴブリン農場も更なる発展をみせるだろう。
「ゴブリンを人足にするのは別に構いやしませんが、あいつらが素直に言う事を聞くか疑問ですぜ。力で従わせてはいますが、チンピラと同じでさぁ。常に下克上を狙ってギラギラしている。まあ、モンスターにしては大人しい方だとは思いますがね」
「毛を刈り取った奴を5匹ぐらい借りていくよ」
「無理だと思いますがね」
とりあえず、5匹にロボット3原則を適用する事にした。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
FILE *fp; /*魂の定義*/
fp=fopen("神秘魔法名.soul", "rw"); /*魂を開く*/
soul_command(fp,"人間への安全性、人間の命令への服従、自己防衛、適用期間1週間"); /*命令する*/
fclose(fp); /*閉じる*/
}
この魔法だ。
奴隷化みたいだが、適用期間を1週間にしたから良いと思う。
とりあえず、土木工事をさせてみる事にした。
街道の保全作業だ。
「よし、そこの穴を埋めろ」
「ぐぎゃ」
うんうん、上手くいっている。
事件は昼飯を食べさせてから起こった。
「午後の作業を始めるぞ」
ゴブリンが従わないのだ。
「なんでだ。人間には逆らえないはずなのに」
逃げようとしたので、捕まえてゴブリン農場に戻した。
「駄目だったよ」
「そうでしょうね」
「魔法で命令したんだ。人間への安全性、人間の命令への服従、自己防衛って」
「なるほど。おかしいですね」
「魔法は拒否されなかったし上手くいくと思ったんだけどな」
「チンピラは裏切る危険性が常にある。スラムの鉄則」
農場で遊んでいたマイラ達も寄って来て、意見を言い始めた。
「お給料をお支払いにならないからでは、ないですか」
とレクティ。
「餌は与えたけどね」
「理解する頭がなかったのでは」
「強さは身に染みていると思うけど」
セレンとリニアが言う。
うーん何だろ。
どこで失敗したんだ。
「従えるのにはボスと思わせる事が必要」
「分かりますわ。諜報組織も序列をはっきりさせておかないと」
「そういうのは嫌かな。納得して働いて欲しいと思う」
「やっぱり腕力でしょ」
4人の意見を聞いたが、俺の力が足りなかったみたいな感じだ。
「そういう、問題かな。人間の命令への絶対服従のはずなんだけど」
と俺。
「ゴブリンは馬鹿だから、命令を理解できなかったんじゃ。頭が悪い奴はどこにでもいる」
「そうですね。いろんな方がおられます。使えない人は配置転換しますけど」
「今日遊んで分かったけど、ゴブリンは賢いと思うよ」
「あいつらが、ずる賢いのは認める」
ゴブリンが命令を理解する頭がなかったというのは考えられない。
「命令を良いように考える奴っているよね」
「ええ、そういう方は大抵やらかします」
「人間もだけど自分の都合の良い様に考えるのはあるね」
「うんうん」
「チンピラは自分たちの方が上だと勘違いしている奴が多い」
「そうですね。出来ない人ほど自分を上に考えている人が多いです」
「そうはなりたくないね」
「まあありがちよね」
上だと思われたのか。
上?
もしかして、あれか。
ゴブリンは自分たちの方が上位種だと思ったのか。
それで、俺を下位種族、自分たちより下にみた。
要するにゴブリン達が人間で、俺はゴブリンだと思われたのか。
くそっ、ゴブリンの奴。
会話が通じないから確かめるすべはない。
ないけど、これが正解な気がした。
完全な奴隷化は可能だ。
マスターとして俺を覚え込ませれば良い。
だが、やりたくない。
ロボット3原則だってグレーゾーンなのに。
「今回は失敗だ。みんなありがと」
「ゴブリンを調教したい時は言って、借りてきた猫みたいにさせてあげる。スラム流調教術を見せてあげたい」
「マイラさんがやったら半死半生になりますでしょう。モンスターですから薬で気持ちよくさせて」
二人が物騒な事を言い始めた。
ちょっと誰か止めて。
「可哀想よ」
「セレン、もしもの時の事よ。タイトなら意地でも魔法でなんとかするでしょ」
「そうだね。今回は失敗だったけど、魔法でなんとかする事を考えてみるよ。諦めなければ終わらないから」
「そういう前向きな所が好きだ」
「うんうん」
「ですわね」
「まあね」
また何か考えるさ。
でないと退屈だからな。
ゴブリンにロボット3原則を入れてみたらどうなるかと。
ゴブリンは声帯の形状で人間の言葉は喋れない。
だが、人間の言葉は理解している。
意外に賢いのだ。
色々な作業をさせられるのなら、ゴブリン農場も更なる発展をみせるだろう。
「ゴブリンを人足にするのは別に構いやしませんが、あいつらが素直に言う事を聞くか疑問ですぜ。力で従わせてはいますが、チンピラと同じでさぁ。常に下克上を狙ってギラギラしている。まあ、モンスターにしては大人しい方だとは思いますがね」
「毛を刈り取った奴を5匹ぐらい借りていくよ」
「無理だと思いますがね」
とりあえず、5匹にロボット3原則を適用する事にした。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
FILE *fp; /*魂の定義*/
fp=fopen("神秘魔法名.soul", "rw"); /*魂を開く*/
soul_command(fp,"人間への安全性、人間の命令への服従、自己防衛、適用期間1週間"); /*命令する*/
fclose(fp); /*閉じる*/
}
この魔法だ。
奴隷化みたいだが、適用期間を1週間にしたから良いと思う。
とりあえず、土木工事をさせてみる事にした。
街道の保全作業だ。
「よし、そこの穴を埋めろ」
「ぐぎゃ」
うんうん、上手くいっている。
事件は昼飯を食べさせてから起こった。
「午後の作業を始めるぞ」
ゴブリンが従わないのだ。
「なんでだ。人間には逆らえないはずなのに」
逃げようとしたので、捕まえてゴブリン農場に戻した。
「駄目だったよ」
「そうでしょうね」
「魔法で命令したんだ。人間への安全性、人間の命令への服従、自己防衛って」
「なるほど。おかしいですね」
「魔法は拒否されなかったし上手くいくと思ったんだけどな」
「チンピラは裏切る危険性が常にある。スラムの鉄則」
農場で遊んでいたマイラ達も寄って来て、意見を言い始めた。
「お給料をお支払いにならないからでは、ないですか」
とレクティ。
「餌は与えたけどね」
「理解する頭がなかったのでは」
「強さは身に染みていると思うけど」
セレンとリニアが言う。
うーん何だろ。
どこで失敗したんだ。
「従えるのにはボスと思わせる事が必要」
「分かりますわ。諜報組織も序列をはっきりさせておかないと」
「そういうのは嫌かな。納得して働いて欲しいと思う」
「やっぱり腕力でしょ」
4人の意見を聞いたが、俺の力が足りなかったみたいな感じだ。
「そういう、問題かな。人間の命令への絶対服従のはずなんだけど」
と俺。
「ゴブリンは馬鹿だから、命令を理解できなかったんじゃ。頭が悪い奴はどこにでもいる」
「そうですね。いろんな方がおられます。使えない人は配置転換しますけど」
「今日遊んで分かったけど、ゴブリンは賢いと思うよ」
「あいつらが、ずる賢いのは認める」
ゴブリンが命令を理解する頭がなかったというのは考えられない。
「命令を良いように考える奴っているよね」
「ええ、そういう方は大抵やらかします」
「人間もだけど自分の都合の良い様に考えるのはあるね」
「うんうん」
「チンピラは自分たちの方が上だと勘違いしている奴が多い」
「そうですね。出来ない人ほど自分を上に考えている人が多いです」
「そうはなりたくないね」
「まあありがちよね」
上だと思われたのか。
上?
もしかして、あれか。
ゴブリンは自分たちの方が上位種だと思ったのか。
それで、俺を下位種族、自分たちより下にみた。
要するにゴブリン達が人間で、俺はゴブリンだと思われたのか。
くそっ、ゴブリンの奴。
会話が通じないから確かめるすべはない。
ないけど、これが正解な気がした。
完全な奴隷化は可能だ。
マスターとして俺を覚え込ませれば良い。
だが、やりたくない。
ロボット3原則だってグレーゾーンなのに。
「今回は失敗だ。みんなありがと」
「ゴブリンを調教したい時は言って、借りてきた猫みたいにさせてあげる。スラム流調教術を見せてあげたい」
「マイラさんがやったら半死半生になりますでしょう。モンスターですから薬で気持ちよくさせて」
二人が物騒な事を言い始めた。
ちょっと誰か止めて。
「可哀想よ」
「セレン、もしもの時の事よ。タイトなら意地でも魔法でなんとかするでしょ」
「そうだね。今回は失敗だったけど、魔法でなんとかする事を考えてみるよ。諦めなければ終わらないから」
「そういう前向きな所が好きだ」
「うんうん」
「ですわね」
「まあね」
また何か考えるさ。
でないと退屈だからな。
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