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第4章 盗まれたスペルブック編
第202話 猫と、スパイと、魂の大きさ
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エレクが友達猫を連れて来た。
茶トラで可愛いな。
自動迎撃魔道具の攻撃リストを更新しないと。
猫達が戯れるのをしばらく見て癒された。
「視線を感じる」
マイラが突然そう言った。
「どこから?」
「その猫から」
くそっ、魔導師め。
猫を利用するなんと許せない。
でも、マイラの気のせいかも知れない。
猫って人間を観察するような時があるから。
確かめないと。
追跡魔法は前に作った。
エレクでテストしているから、今回も大丈夫だろう。
茶トラ猫の魔力の痕跡を追う。
問題は茶トラ猫と魔導師が接触するかだ。
生徒が犯人だった場合は特定は難しいな。
茶トラ猫は寮に何度か寄った。
餌をもらったりしている。
会った人間の誰かが犯人なのか。
分からん。
くそう、犯人探しが難航するとはな。
「マイラ、今までの生徒で怪しい人はいた?」
「ううん、いない」
マイラの勘だけが頼りだ。
茶トラ猫の追跡は続く。
茶トラ猫がある女生徒の前で止まる。
「怪しい」
マイラのレーダーに引っ掛かったようだ。
だが、確信が持てない。
何気ないふりして話をしてみようか。
俺とマイラは女生徒の所に近寄った。
「猫、可愛いな」
「あなたも猫が好きなのね」
「うん、エレクという白い猫が家族だ」
ええと話のきっかけはなんとかなった。
「この猫はあなたが飼っているの?」
マイラが尋ねる。
「いいえ、寮長が猫アレルギーで飼えないのよ。この子はたまに餌をあげているわ」
「そう、それは残念」
さて、ここからどうする。
マイラの勘だけでは、なんともな。
茶トラ猫が俺の足元にすり寄ってきた。
なんの気なしに俺は茶トラ猫を抱き上げた。
そして首筋をかいてやった。
「あひゃひゃひゃ」
女生徒が突然笑い始めた。
うんっ?
ああ、使い魔と感覚を共有しているんだっけ。
五感を共有していれば首筋をくすぐられれば、そりゃぁね。
「マイラ、確信した。こいつが犯人だ」
マイラが女生徒の死角に潜り込み、後頭部を殴打して意識を刈り取った。
使い魔の魔法にこんな弱点があるとはな。
マイラが女生徒の持ち物を漁る。
「手加減したのに、死んでるよ」
俺は女生徒の首筋に手を当てて脈をとった。
本当だ。
死んでいる。
口をこじ開け、毒感知の魔法を使う。
反応があった。
毒を飲んだのか。
いいや、殴った時の衝撃で、飲んでしまったのかも。
くそっ、勿体ない事をした。
後始末を王家の影に頼んだ。
とりあえずの他の猫対策は、リビング以外の部屋には自動迎撃を設置して、リビングでは重要な話をしない事にした
使い魔は厄介だな。
だが、訓練出来る動物は限られている。
何とかなるだろう。
茶トラ猫は俺に懐いた為、一時的に保護する事にした。
後で飼い主を探してやらないと、元締めやレクティの関係は駄目だな。
再び使い魔にされると秘密が漏れる可能性がある。
俺達は茶トラ猫の絵を描いて、飼い主募集のポスターを作った。
とりあえずはこれで良いだろう。
使い魔になっているかの判別魔法を作る必要があるか。
使い魔は一時的に魂が二倍になっているから、その線から判別しよう。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int main(void)
{
int file_size=0; /*ファイルのサイズ*/
FILE *fpi; /*入力の定義*/
fpi=fopen("神秘魔法名.soul", "rb"); /*魂を開く*/
fseek(fpi,0,SEEK_END); /*ファイルの最後に移動*/
fgetpos(fpi,&file_size); /*ファイルのポジションを獲得*/
fclose(fpi); /*閉じる*/
return(file_size); /*魂の大きさを返す*/
}
これで魂のサイズが分かる。
サイズは個人差があるけど、猫の標準はエレクを参考にしよう。
犬とか出て来たらその都度サンプルを集めればいいや。
神秘魔法名の獲得は散々やったから、そのソースを合体させて完成だ。
「魂の大きさを調べる魔道具を作った。利用してくれ。あからさまに大きい動物がいたら使い魔だ」
「そんなの無くても分かる」
「分かるのはあんただけよ」
リニアも分からないらしい。
「部下の分も欲しいのですが」
レクティ部下と王家の影には渡しておくことにしよう。
「私も気になったら調べるよ。でも動物まで疑うのは嫌だな」
とセレン。
俺もそう思うが、敵が使ってくるのだから、仕方ない。
これで使い魔対策は良いと思う。
茶トラで可愛いな。
自動迎撃魔道具の攻撃リストを更新しないと。
猫達が戯れるのをしばらく見て癒された。
「視線を感じる」
マイラが突然そう言った。
「どこから?」
「その猫から」
くそっ、魔導師め。
猫を利用するなんと許せない。
でも、マイラの気のせいかも知れない。
猫って人間を観察するような時があるから。
確かめないと。
追跡魔法は前に作った。
エレクでテストしているから、今回も大丈夫だろう。
茶トラ猫の魔力の痕跡を追う。
問題は茶トラ猫と魔導師が接触するかだ。
生徒が犯人だった場合は特定は難しいな。
茶トラ猫は寮に何度か寄った。
餌をもらったりしている。
会った人間の誰かが犯人なのか。
分からん。
くそう、犯人探しが難航するとはな。
「マイラ、今までの生徒で怪しい人はいた?」
「ううん、いない」
マイラの勘だけが頼りだ。
茶トラ猫の追跡は続く。
茶トラ猫がある女生徒の前で止まる。
「怪しい」
マイラのレーダーに引っ掛かったようだ。
だが、確信が持てない。
何気ないふりして話をしてみようか。
俺とマイラは女生徒の所に近寄った。
「猫、可愛いな」
「あなたも猫が好きなのね」
「うん、エレクという白い猫が家族だ」
ええと話のきっかけはなんとかなった。
「この猫はあなたが飼っているの?」
マイラが尋ねる。
「いいえ、寮長が猫アレルギーで飼えないのよ。この子はたまに餌をあげているわ」
「そう、それは残念」
さて、ここからどうする。
マイラの勘だけでは、なんともな。
茶トラ猫が俺の足元にすり寄ってきた。
なんの気なしに俺は茶トラ猫を抱き上げた。
そして首筋をかいてやった。
「あひゃひゃひゃ」
女生徒が突然笑い始めた。
うんっ?
ああ、使い魔と感覚を共有しているんだっけ。
五感を共有していれば首筋をくすぐられれば、そりゃぁね。
「マイラ、確信した。こいつが犯人だ」
マイラが女生徒の死角に潜り込み、後頭部を殴打して意識を刈り取った。
使い魔の魔法にこんな弱点があるとはな。
マイラが女生徒の持ち物を漁る。
「手加減したのに、死んでるよ」
俺は女生徒の首筋に手を当てて脈をとった。
本当だ。
死んでいる。
口をこじ開け、毒感知の魔法を使う。
反応があった。
毒を飲んだのか。
いいや、殴った時の衝撃で、飲んでしまったのかも。
くそっ、勿体ない事をした。
後始末を王家の影に頼んだ。
とりあえずの他の猫対策は、リビング以外の部屋には自動迎撃を設置して、リビングでは重要な話をしない事にした
使い魔は厄介だな。
だが、訓練出来る動物は限られている。
何とかなるだろう。
茶トラ猫は俺に懐いた為、一時的に保護する事にした。
後で飼い主を探してやらないと、元締めやレクティの関係は駄目だな。
再び使い魔にされると秘密が漏れる可能性がある。
俺達は茶トラ猫の絵を描いて、飼い主募集のポスターを作った。
とりあえずはこれで良いだろう。
使い魔になっているかの判別魔法を作る必要があるか。
使い魔は一時的に魂が二倍になっているから、その線から判別しよう。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int main(void)
{
int file_size=0; /*ファイルのサイズ*/
FILE *fpi; /*入力の定義*/
fpi=fopen("神秘魔法名.soul", "rb"); /*魂を開く*/
fseek(fpi,0,SEEK_END); /*ファイルの最後に移動*/
fgetpos(fpi,&file_size); /*ファイルのポジションを獲得*/
fclose(fpi); /*閉じる*/
return(file_size); /*魂の大きさを返す*/
}
これで魂のサイズが分かる。
サイズは個人差があるけど、猫の標準はエレクを参考にしよう。
犬とか出て来たらその都度サンプルを集めればいいや。
神秘魔法名の獲得は散々やったから、そのソースを合体させて完成だ。
「魂の大きさを調べる魔道具を作った。利用してくれ。あからさまに大きい動物がいたら使い魔だ」
「そんなの無くても分かる」
「分かるのはあんただけよ」
リニアも分からないらしい。
「部下の分も欲しいのですが」
レクティ部下と王家の影には渡しておくことにしよう。
「私も気になったら調べるよ。でも動物まで疑うのは嫌だな」
とセレン。
俺もそう思うが、敵が使ってくるのだから、仕方ない。
これで使い魔対策は良いと思う。
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