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第3章 狂戦士の守護者編
第186話 保養施設と、アスレチックと、勝負
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全員、課題が終わった。
一番早く終わったのはマイラ。
なぜかと言うと受講生だからだ。
受けている授業も少ない。
それに単位を取得しないのであれば、成績は関係ない。
課題の点数なんか気にしなくても良い。
マイラもそう言っていた。
次に終わったのは俺。
前世の知識があるからな。
大学まで出た知識量を舐めてもらっては困る。
次に終わったのはレクティ。
頭は良さそうだから、順当だ。
次はセレン。
医者の勉強もしてたから、しょうがないと思う。
一番遅かったのはリニア。
勉強は苦手らしい。
行き詰るとサイリスやエレクと遊んでた。
とにかく終わった。
「よし、海は行ったから山かな。でも白衣のペストマスクが出て来そうだ」
「レジスタの保養施設に行ってみる?」
そうリニアが提案した。
反抗組織に保養施設なんてのがあるのかよ。
レジスタの規模は大きそうだから、あるのかもな。
オルタネイト伯爵もレジスタには資金提供している。
金は持っているのだろう。
リニアの案内で、山の中腹の小屋に到着した。
小屋に入ると地下室が沢山ある。
「ていうか、トレーニングルームしかないんだけど」
「ようこそ、レジスタの保養施設と言う名の訓練施設へ。諸君には1週間を生き延びて貰う。健闘を祈る」
リニアがノリノリで説明を始めた。
マイラがリニアの顔面を掴んでアイアンクローを決めた。
「冗談よ。訓練施設というのは本当だけどね。痛い」
「訓練施設なのは分かったけど、楽しいのか?」
「ええ、丸太で作った訓練器具が設置してあるわ。楽しいと思う」
俺達は案内されて訓練場所を訪れた。
まんまアスレチックだな。
違うのは安全の為のネットとか命綱がない事だ。
スリル満点だな。
マイラが特攻していく、設置された器具を次々に制覇。
マイラならそうだよな。
リニアはやらないで見ている。
きっともうクリアしたんだな。
リニアの身体能力なら造作もないだろう。
セレンも危なげなくマイラの後を追っていく。
俺とレクティはゆっくりと攻略を始めた。
そこそこは楽しめるな。
正直に言おう。
凄く楽しい。
テレビとかでみたが、やってみると楽しいな。
童心に帰ったみたいだ。
ただ、何度か落ちてエアクッションの魔法のお世話になった。
マイラがあと少しで全部制覇するというタイミングでリニアが動き始めた。
俺とレクティを追い抜いて行く。
「危ないぞ」
「ごめん」
「これだからお子様は困りますね」
レクティも俺にとったらお子様だというのは言わないでおこう。
リニアがセレンを追い抜く。
「きゃあ」
セレンが落ちた。
俺はエアクッションの魔法で痛くないように着地させてやった。
リニアとマイラがデッドヒートを繰り広げる。
マイラはリニアが追って来たので、全力で丸太の上を駆け、ロープの上を渡った。
「ほえっ」
地面にいるセレンが口をあんぐり開けて勝負を見守っている。
揺れるつり橋を二人が駆ける。
マイラが落ちた。
マイラはくるくると空中で回ると、危なげなく足から着地した。
「駄犬が、重いから揺れるのよ」
「やっぱり猫はしぶといわね。落ちたぐらいじゃ死なないわ」
リニアがゴールした。
得意満面の顔でしてやったと言わんばかり。
マイラが歯がみしながら最初から挑戦する。
俺とレクティは途中でリタイヤした。
でも、いい運動になったよ。
目一杯遊んだような気がする。
マイラとセレンもゴールしたので、昼食をとる事にした。
小屋に引き上げる最中に狼煙が上がる。
「心配しなくていいよ。侵入者がいたけど、撃退したって合図だから」
リニアが事も無げに言う。
警備のレジスタメンバーがいたんだ。
ぜんぜん気づかなかった。
そして小屋に行くと、レジスタと思われる人が待っていた。
「これは魔王タイト様ではありませんか。毒対策の魔道具は助かっています」
「毒は卑怯だと思うんだよ」
「ええ、同感です」
「聞き捨てなりませんわ」
レクティの癇に障ったらしい。
「蜘蛛女は毒がないと締まらないのね」
「マイラさん、短剣と毒とどう違うというのです。毒も短剣も人を害します。毒は使った本人も巻き込む事があって、その覚悟で使っています。どこが卑怯ですか」
「素早く動いてずばっとが正統」
「いや、暗器も卑怯と言えば卑怯。魔法も卑怯だ。卑怯でない攻撃はないな。大体、剣術だってフェイントなんか騙しだろう。レクティ、悪かった。俺が間違っていた」
「分かってくれればいいのです」
全ての戦闘行為は卑怯なんだな。
必要悪みたいな物で成り立っている。
平和な世界が来るといいのだが。
一番早く終わったのはマイラ。
なぜかと言うと受講生だからだ。
受けている授業も少ない。
それに単位を取得しないのであれば、成績は関係ない。
課題の点数なんか気にしなくても良い。
マイラもそう言っていた。
次に終わったのは俺。
前世の知識があるからな。
大学まで出た知識量を舐めてもらっては困る。
次に終わったのはレクティ。
頭は良さそうだから、順当だ。
次はセレン。
医者の勉強もしてたから、しょうがないと思う。
一番遅かったのはリニア。
勉強は苦手らしい。
行き詰るとサイリスやエレクと遊んでた。
とにかく終わった。
「よし、海は行ったから山かな。でも白衣のペストマスクが出て来そうだ」
「レジスタの保養施設に行ってみる?」
そうリニアが提案した。
反抗組織に保養施設なんてのがあるのかよ。
レジスタの規模は大きそうだから、あるのかもな。
オルタネイト伯爵もレジスタには資金提供している。
金は持っているのだろう。
リニアの案内で、山の中腹の小屋に到着した。
小屋に入ると地下室が沢山ある。
「ていうか、トレーニングルームしかないんだけど」
「ようこそ、レジスタの保養施設と言う名の訓練施設へ。諸君には1週間を生き延びて貰う。健闘を祈る」
リニアがノリノリで説明を始めた。
マイラがリニアの顔面を掴んでアイアンクローを決めた。
「冗談よ。訓練施設というのは本当だけどね。痛い」
「訓練施設なのは分かったけど、楽しいのか?」
「ええ、丸太で作った訓練器具が設置してあるわ。楽しいと思う」
俺達は案内されて訓練場所を訪れた。
まんまアスレチックだな。
違うのは安全の為のネットとか命綱がない事だ。
スリル満点だな。
マイラが特攻していく、設置された器具を次々に制覇。
マイラならそうだよな。
リニアはやらないで見ている。
きっともうクリアしたんだな。
リニアの身体能力なら造作もないだろう。
セレンも危なげなくマイラの後を追っていく。
俺とレクティはゆっくりと攻略を始めた。
そこそこは楽しめるな。
正直に言おう。
凄く楽しい。
テレビとかでみたが、やってみると楽しいな。
童心に帰ったみたいだ。
ただ、何度か落ちてエアクッションの魔法のお世話になった。
マイラがあと少しで全部制覇するというタイミングでリニアが動き始めた。
俺とレクティを追い抜いて行く。
「危ないぞ」
「ごめん」
「これだからお子様は困りますね」
レクティも俺にとったらお子様だというのは言わないでおこう。
リニアがセレンを追い抜く。
「きゃあ」
セレンが落ちた。
俺はエアクッションの魔法で痛くないように着地させてやった。
リニアとマイラがデッドヒートを繰り広げる。
マイラはリニアが追って来たので、全力で丸太の上を駆け、ロープの上を渡った。
「ほえっ」
地面にいるセレンが口をあんぐり開けて勝負を見守っている。
揺れるつり橋を二人が駆ける。
マイラが落ちた。
マイラはくるくると空中で回ると、危なげなく足から着地した。
「駄犬が、重いから揺れるのよ」
「やっぱり猫はしぶといわね。落ちたぐらいじゃ死なないわ」
リニアがゴールした。
得意満面の顔でしてやったと言わんばかり。
マイラが歯がみしながら最初から挑戦する。
俺とレクティは途中でリタイヤした。
でも、いい運動になったよ。
目一杯遊んだような気がする。
マイラとセレンもゴールしたので、昼食をとる事にした。
小屋に引き上げる最中に狼煙が上がる。
「心配しなくていいよ。侵入者がいたけど、撃退したって合図だから」
リニアが事も無げに言う。
警備のレジスタメンバーがいたんだ。
ぜんぜん気づかなかった。
そして小屋に行くと、レジスタと思われる人が待っていた。
「これは魔王タイト様ではありませんか。毒対策の魔道具は助かっています」
「毒は卑怯だと思うんだよ」
「ええ、同感です」
「聞き捨てなりませんわ」
レクティの癇に障ったらしい。
「蜘蛛女は毒がないと締まらないのね」
「マイラさん、短剣と毒とどう違うというのです。毒も短剣も人を害します。毒は使った本人も巻き込む事があって、その覚悟で使っています。どこが卑怯ですか」
「素早く動いてずばっとが正統」
「いや、暗器も卑怯と言えば卑怯。魔法も卑怯だ。卑怯でない攻撃はないな。大体、剣術だってフェイントなんか騙しだろう。レクティ、悪かった。俺が間違っていた」
「分かってくれればいいのです」
全ての戦闘行為は卑怯なんだな。
必要悪みたいな物で成り立っている。
平和な世界が来るといいのだが。
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