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第3章 狂戦士の守護者編
第180話 掃除と、臭い消しと、女の魅力
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カジノから帰ってから、セレンとリニアがぶーたれている。
夏休みなのに二人とも学園から出ないのか。
何も寮にある俺の部屋に来なくても良いのに。
「じゃあ、旧バリアブル邸、今はバラクタ邸にでも行くか」
「いくいく」
「いきましょ」
あそこはタイトにとってろくな思い出がない。
でも、思い出というのは塗り替える事が出来る。
つらい思い出も、楽しい思い出で、上書きしてしまえばいい。
マイラとレクティを加えた5人で、バラクタ邸に入った。
使用人は最低限なので、掃除が行き届かない部屋もある。
俺達は泊る部屋の掃除から始めた。
「くふふ、勝った」
得意げなリニアの顔。
何の勝負なんだか。
確かに掃除は肉体労働だが。
魔法があるんだよ。
深夜、風呂に入りたくなくて作った汚れ消去魔法だ。
今も時たま使っている。
それと臭い消去魔法だ。
こんな感じの魔法だ。
char smell[100]; /*臭い百立方センチ*/
extern MAGIC *magic_make(char *target_obj,int target_size,int image);
extern void magic_delete(MAGIC *mp);
extern void mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=magic_make(smell,sizeof(smell),IMAGEUNDEFINED); /*臭いを魔法として登録*/
magic_delete(mp); /*臭いを消去*/
mclose(mp); /*魔法を終わる*/
}
これを汚れ消去魔法と合わせると、風呂に入ったよりも気持ちいい。
俺は自分の部屋をピカピカにして臭いを消した。
匂いがないと寂しいので、いい匂いのする花を選んで花瓶に活ける。
マイラが俺の部屋に顔を出した。
「タイト、凄い」
「ピカピカだろ」
「私の部屋にもやって。埃がなかなか集まらないの。ほうきで掃くとふよふよと散らばるし」
「いいよ」
マイラの部屋に入って。
「【汚れ消去】【匂い消去】。どう、凄いだろ」
「うん、凄い」
マイラに連れられてリニアの部屋に入る。
体力無限のリニアはテキパキと掃除していた。
「マイラ、もう終わったの」
「楽勝よ」
「くっ、悔しい」
「マイラの部屋は俺の魔法で終わらせたよ」
「なんだ。ずるしたのね」
「いいのよ。ダーリンに手伝ってもらうのは、ずるに入らない。悔しかったらタイトに頼むのね。ただし、頼むと家事ができないって烙印を押されるかも」
「あんたも一緒じゃない」
「私は財力があるから。今は使用人は雇ってないけど、10人ぐらい屁でもないわ」
「くっ、言い返せない」
「【汚れ消去】【匂い消去】。はい、終わった」
「やーい、家事失格」
「マイラ、煽るなよ。リニア、手を抜く所は抜いた方がいいぞ」
「そうね、ダーリンにやってもらっちゃった。えへっ」
セレンの部屋に行くと、セレンは埃と格闘してた。
「セレン、魔法を使ったらどうだ?」
「風の魔法を使ったら余計酷くなったのよ」
「埃を魔法として認識して、それから消すんだよ」
「なるほどね。埃を認識って難しいわね。石だと一つだから簡単なのに、埃だと難しいわ」
「埃を一つの集合体だと認識するんだよ」
「やってみる。【埃の集合体よ消えろ】。やった! 消えたわ!」
「簡単だろ」
セレンが魔法を使い始めたので、最後にレクティの部屋に行った。
レクティは掃除を終え、優雅にお茶を飲んでいた。
「くっ、負けた」
うなだれるリニア。
「レクティはどうやったんだ?」
「部下にやってもらいました」
レクティは、しれっと言った。
「くっ、金なの。戦闘力は役に立たないの」
リニアが更にうなだれる。
「戦闘力でも負けたつもりはないけど」
「そうね。わたくしも何でもありなら、リニアさんに勝てますわ」
「くっ、屈辱」
セレンがやってきて、流れている雰囲気が掴めなくて、口を挟もうか迷っている。
「戦闘力は重要じゃないわ。金も重要じゃない。心よ。愛情が大切よ」
「それも負けてない」
「わたくしもですわ」
「何かわからないけど私も」
「タイトに決めてもらいましょ。女の魅力は何?」
マイラがそんな事を言い始めた。
何だろうな。
考えた事がなかった。
マイラのどこが好きなんだろ。
前にマイラを豹に例えたけど、野生の魅力っていうのかな。
そういうのかな。
「自分にはない部分に惹かれるかも」
4人は考え始めた。
そして納得したらしい。
誰も自分が負けたと思ってないようだ。
顔つきがそう言っている。
夏休みなのに二人とも学園から出ないのか。
何も寮にある俺の部屋に来なくても良いのに。
「じゃあ、旧バリアブル邸、今はバラクタ邸にでも行くか」
「いくいく」
「いきましょ」
あそこはタイトにとってろくな思い出がない。
でも、思い出というのは塗り替える事が出来る。
つらい思い出も、楽しい思い出で、上書きしてしまえばいい。
マイラとレクティを加えた5人で、バラクタ邸に入った。
使用人は最低限なので、掃除が行き届かない部屋もある。
俺達は泊る部屋の掃除から始めた。
「くふふ、勝った」
得意げなリニアの顔。
何の勝負なんだか。
確かに掃除は肉体労働だが。
魔法があるんだよ。
深夜、風呂に入りたくなくて作った汚れ消去魔法だ。
今も時たま使っている。
それと臭い消去魔法だ。
こんな感じの魔法だ。
char smell[100]; /*臭い百立方センチ*/
extern MAGIC *magic_make(char *target_obj,int target_size,int image);
extern void magic_delete(MAGIC *mp);
extern void mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=magic_make(smell,sizeof(smell),IMAGEUNDEFINED); /*臭いを魔法として登録*/
magic_delete(mp); /*臭いを消去*/
mclose(mp); /*魔法を終わる*/
}
これを汚れ消去魔法と合わせると、風呂に入ったよりも気持ちいい。
俺は自分の部屋をピカピカにして臭いを消した。
匂いがないと寂しいので、いい匂いのする花を選んで花瓶に活ける。
マイラが俺の部屋に顔を出した。
「タイト、凄い」
「ピカピカだろ」
「私の部屋にもやって。埃がなかなか集まらないの。ほうきで掃くとふよふよと散らばるし」
「いいよ」
マイラの部屋に入って。
「【汚れ消去】【匂い消去】。どう、凄いだろ」
「うん、凄い」
マイラに連れられてリニアの部屋に入る。
体力無限のリニアはテキパキと掃除していた。
「マイラ、もう終わったの」
「楽勝よ」
「くっ、悔しい」
「マイラの部屋は俺の魔法で終わらせたよ」
「なんだ。ずるしたのね」
「いいのよ。ダーリンに手伝ってもらうのは、ずるに入らない。悔しかったらタイトに頼むのね。ただし、頼むと家事ができないって烙印を押されるかも」
「あんたも一緒じゃない」
「私は財力があるから。今は使用人は雇ってないけど、10人ぐらい屁でもないわ」
「くっ、言い返せない」
「【汚れ消去】【匂い消去】。はい、終わった」
「やーい、家事失格」
「マイラ、煽るなよ。リニア、手を抜く所は抜いた方がいいぞ」
「そうね、ダーリンにやってもらっちゃった。えへっ」
セレンの部屋に行くと、セレンは埃と格闘してた。
「セレン、魔法を使ったらどうだ?」
「風の魔法を使ったら余計酷くなったのよ」
「埃を魔法として認識して、それから消すんだよ」
「なるほどね。埃を認識って難しいわね。石だと一つだから簡単なのに、埃だと難しいわ」
「埃を一つの集合体だと認識するんだよ」
「やってみる。【埃の集合体よ消えろ】。やった! 消えたわ!」
「簡単だろ」
セレンが魔法を使い始めたので、最後にレクティの部屋に行った。
レクティは掃除を終え、優雅にお茶を飲んでいた。
「くっ、負けた」
うなだれるリニア。
「レクティはどうやったんだ?」
「部下にやってもらいました」
レクティは、しれっと言った。
「くっ、金なの。戦闘力は役に立たないの」
リニアが更にうなだれる。
「戦闘力でも負けたつもりはないけど」
「そうね。わたくしも何でもありなら、リニアさんに勝てますわ」
「くっ、屈辱」
セレンがやってきて、流れている雰囲気が掴めなくて、口を挟もうか迷っている。
「戦闘力は重要じゃないわ。金も重要じゃない。心よ。愛情が大切よ」
「それも負けてない」
「わたくしもですわ」
「何かわからないけど私も」
「タイトに決めてもらいましょ。女の魅力は何?」
マイラがそんな事を言い始めた。
何だろうな。
考えた事がなかった。
マイラのどこが好きなんだろ。
前にマイラを豹に例えたけど、野生の魅力っていうのかな。
そういうのかな。
「自分にはない部分に惹かれるかも」
4人は考え始めた。
そして納得したらしい。
誰も自分が負けたと思ってないようだ。
顔つきがそう言っている。
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