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第3章 狂戦士の守護者編
第156話 お見舞いと、襲撃と、髪の毛
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リラがおも研に顔を出さない。
やっぱり酒じゃなかったか。
俺とマイラはリラのお見舞いに行く事にした。
途中、セレンとすれ違う。
「セレンもリラのお見舞いか?」
「ええ、行ってきたところ。風邪だって」
「そうか風邪か」
絶対に嘘だと思う。
でも面会謝絶じゃないんだな。
会話ができるという事は、そんなには悪くないのか。
セレンと別れて角を曲がったら叫び声。
セレンの声だ。
俺達は元来た道を、駆けて戻った。
セレンが白い仮面の人達に囲まれている。
石つぶてが遥か上空から落ちたようだ。
着弾して土埃が上がる。
マイラは仮面人物の足を斬って回る。
ほどなくして立っている奴はいなくなった。
仮面を取ろうとしたら死んでいるのに気が付いた。
後始末が厄介だな。
「王家の影の方、後始末お願いします!」
これでいいな。
セレンに怪我がないか見ると、虫が一匹、腕に付いていた。
芋虫かな。
細いから尺取り虫か。
手で摘まむと、それは金髪だった。
だが、普通の髪の毛じゃない。
不気味に蠢いている。
寄生虫のような働きをすると厄介なので、魔法で跡形もなく燃やす。
匂いは、やっぱり髪の毛を燃やした匂いだ。
この不気味な髪の毛は誰の物だろう。
リラは銀髪だから、違うな。
「セレン、しばらく俺達と行動を共にした方が良い」
「そうね。そうさせてもらうわ」
セレンとマイラと俺の三人でリラの部屋に入った。
「具合はどう?」
「てへっ、風邪ひいちゃった。セレン先輩はまた来てくれたんだ。うれしい」
「ええ、タイトと会ったからまた来たの」
「リラも風邪ひくのね」
「もう、馬鹿は風邪ひかないって言いたいの。ぷんぷん。それよりセレン先輩の腕に虫が付いていたけど、今はないなぁ」
「それなら魔法で燃やした」
「リラも虫嫌い」
「じゃあもう行くから。お大事に」
「お大事に」
「また来るわね」
「じゃあね、ばいばい」
リラの部屋を後にして、あの髪の毛を燃やしたのは失敗だったかと思った。
でも、分析すると嫌な事になる感じがするんだよな。
触らぬ神に祟りなしだな。
分析する魔法ってどうやるんだ。
ちょっとやってみたくなった。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
extern char *analysis(char sample);
cahr test_piece; /*試料*/
void main(void)
{
char *str; /*結果の文字列*/
str=analysis(test_piece); /*試料を分析*/
printf("%s",str); /*結果表示*/
}
こんな感じかな。
土を試しにやってみる。
『土』とだけ表示された。
俺を馬鹿にしているのか。
これはあれか。
知らないから、表示されないって事か。
土の成分なんか知る由もない。
元素記号ですら忘れかかっている。
だぶん、ケイ素とか窒素とかあるんだろうなぐらいしか分からん。
土は土だろとしか分からんもんな。
分かっている事しか分からんのは、使えるのか、使えないのか。
せめて重量ぐらい分かれよと言いたい。
それは秤になるから別魔法だろうな。
作らんけどね。
せっかく作った分析魔法の活躍の場はあるのだろうか。
魔道具にしても、俺のイメージが書き込まれるのだよな。
じゃあ、意味がないように思う。
そう言えば、前に毒検知作ったよな。
あれは俺の知らない毒も検知してた。
そうか、あれは味から毒かどうか判断してた。
俺が舐めたという事を想定した魔法なのか。
その結果で、体がどうなるかで、結果を出したのだな。
俺の体にとって毒かで判断したんだ。
ハイテクなのかローテクなのか分からん。
味で成分分析をすると酸味があるとか、苦いとか出てくるのだろうな。
やっぱり意味ないじゃん。
くそう、無駄骨はなんか悔しいな。
その道の専門家が分析の魔道具を作るとチート並みの物が出来るに違いない。
だが、出来ないものは仕方ない。
諦めよう。
この魔法は、お蔵入りだな。
やっぱり酒じゃなかったか。
俺とマイラはリラのお見舞いに行く事にした。
途中、セレンとすれ違う。
「セレンもリラのお見舞いか?」
「ええ、行ってきたところ。風邪だって」
「そうか風邪か」
絶対に嘘だと思う。
でも面会謝絶じゃないんだな。
会話ができるという事は、そんなには悪くないのか。
セレンと別れて角を曲がったら叫び声。
セレンの声だ。
俺達は元来た道を、駆けて戻った。
セレンが白い仮面の人達に囲まれている。
石つぶてが遥か上空から落ちたようだ。
着弾して土埃が上がる。
マイラは仮面人物の足を斬って回る。
ほどなくして立っている奴はいなくなった。
仮面を取ろうとしたら死んでいるのに気が付いた。
後始末が厄介だな。
「王家の影の方、後始末お願いします!」
これでいいな。
セレンに怪我がないか見ると、虫が一匹、腕に付いていた。
芋虫かな。
細いから尺取り虫か。
手で摘まむと、それは金髪だった。
だが、普通の髪の毛じゃない。
不気味に蠢いている。
寄生虫のような働きをすると厄介なので、魔法で跡形もなく燃やす。
匂いは、やっぱり髪の毛を燃やした匂いだ。
この不気味な髪の毛は誰の物だろう。
リラは銀髪だから、違うな。
「セレン、しばらく俺達と行動を共にした方が良い」
「そうね。そうさせてもらうわ」
セレンとマイラと俺の三人でリラの部屋に入った。
「具合はどう?」
「てへっ、風邪ひいちゃった。セレン先輩はまた来てくれたんだ。うれしい」
「ええ、タイトと会ったからまた来たの」
「リラも風邪ひくのね」
「もう、馬鹿は風邪ひかないって言いたいの。ぷんぷん。それよりセレン先輩の腕に虫が付いていたけど、今はないなぁ」
「それなら魔法で燃やした」
「リラも虫嫌い」
「じゃあもう行くから。お大事に」
「お大事に」
「また来るわね」
「じゃあね、ばいばい」
リラの部屋を後にして、あの髪の毛を燃やしたのは失敗だったかと思った。
でも、分析すると嫌な事になる感じがするんだよな。
触らぬ神に祟りなしだな。
分析する魔法ってどうやるんだ。
ちょっとやってみたくなった。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
extern char *analysis(char sample);
cahr test_piece; /*試料*/
void main(void)
{
char *str; /*結果の文字列*/
str=analysis(test_piece); /*試料を分析*/
printf("%s",str); /*結果表示*/
}
こんな感じかな。
土を試しにやってみる。
『土』とだけ表示された。
俺を馬鹿にしているのか。
これはあれか。
知らないから、表示されないって事か。
土の成分なんか知る由もない。
元素記号ですら忘れかかっている。
だぶん、ケイ素とか窒素とかあるんだろうなぐらいしか分からん。
土は土だろとしか分からんもんな。
分かっている事しか分からんのは、使えるのか、使えないのか。
せめて重量ぐらい分かれよと言いたい。
それは秤になるから別魔法だろうな。
作らんけどね。
せっかく作った分析魔法の活躍の場はあるのだろうか。
魔道具にしても、俺のイメージが書き込まれるのだよな。
じゃあ、意味がないように思う。
そう言えば、前に毒検知作ったよな。
あれは俺の知らない毒も検知してた。
そうか、あれは味から毒かどうか判断してた。
俺が舐めたという事を想定した魔法なのか。
その結果で、体がどうなるかで、結果を出したのだな。
俺の体にとって毒かで判断したんだ。
ハイテクなのかローテクなのか分からん。
味で成分分析をすると酸味があるとか、苦いとか出てくるのだろうな。
やっぱり意味ないじゃん。
くそう、無駄骨はなんか悔しいな。
その道の専門家が分析の魔道具を作るとチート並みの物が出来るに違いない。
だが、出来ないものは仕方ない。
諦めよう。
この魔法は、お蔵入りだな。
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