異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第3章 狂戦士の守護者編

第150話 露店と、パンチングマシーンと、景品

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 世間は年が明けて2月。
 建国祭を迎えていた。
 学園でのレジスタと魔導師のいざこざは続いている。
 サイリスが倒されるまではどうやら事態は鎮火しないようだ。

「おも研は建国祭で、露店をやるのだ」

 去年は露店を冷やかして回ったけど、今年エミッタは露店をやる側に回るようだ。
 そんな気分じゃないんだけどな。
 気分転換も悪くないか、そう思い直した。

 みんな意見を出したが、露店の案は決まらない。

「リラ、スカッとしたいな」
「それは良いのだ。みんなスカッとする案を考えるのだ」

「花の匂いの利き比べ。僕のお勧めさ」

 そうアキシャルが言った。

「花束で殴り合ったら、スカッとするね」

 そうマイラが手で花束を振るジェスチャーを見せて言った。

「野蛮だよ。美しさの欠片もない」

 アキシャルがそう言って嘆く。

「要はストレスを解消したいって事か。殴った強さを数値化するなんてどうかな?」

 みんな、頷いた。

「決まりなのだ。名前は何にするのだ」
「それはパンチングマシーンしかないでしょ」
「タイトのいう通りなのだ。それしかないのだ」

 じゃあ作りますか。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
extern MAGIC *obj_make(long obj_size_mm,int image,int attri);
extern int punching_power_check_kg(MAGIC *mp);
extern void speak(char *ss);
extern void magic_delete(MAGIC *mp);
extern int mclose(MAGIC *mp);
extern void time_wait(long time_ms);
void main(void)
{
 MAGIC *mp; /*魔法の定義*/
 int punching_power=0; /*パンチ力*/

 mp=obj_make(900,IMAGEDISK,MAT); /*30センチのマットを生成*/

 while(punching_power==0){ /*パンチされたら読み取りを辞める*/
  punching_power=punching_power_check_kg(mp); /*パンチ力読み取り*/
 }
 if(punching_power<50){
   speak("お前の力はこんなものか"); /*音声を流す*/
 }
 else{
  if(punching_power<100){
   speak("なかなかやるな"); /*音声を流す*/
  }
  else{
   if(punching_power<200){
    speak("ぐわーやられた"); /*音声を流す*/
   }
   else{
    if(punching_power<300){
     speak("くっ、無念"); /*音声を流す*/
    }
    else{
     speak("俺が倒されても第二第三の俺がいる"); /*音声を流す*/
    }
   }
  }
 }
 printf("%d",punching_power); /*結果を表示*/
 magic_delete(mp); /*マットを消去*/
 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
 time_wait(10*1000); /*10秒待つ*/
}

 こんなのでどうだ。

「もう出来たのかね?。ではさっそくなのだ」

 エミッタがマットを殴る。
 『お前の力はこんなものか』と音声メッセージが。

「くぅ、悔しいのだ。もう一回なのだ」

 魔道具を操作して的であるマットを出す。

「【爆発】」

 エミッタはスペルブックを開いて爆発を起こした。
 『俺が倒されても第二第三の俺がいる』と音声メッセージが。

「スカッとしたのだ」
「それは反則だから」
「会長、今度部室で爆発を起こしたら、くすぐりの刑にしますよ。いくら温厚な僕でも限度があります」

 そうアキシャルがたしなめる。

「悪かったのだ」

「音声メッセージで景品を変えたら良いと思う」
「では僕は魔法で作った花を用意しよう」
「俺はぬいぐるみと魔道具かな」

 と俺が言った。

「では私は魔法陣ラジオを」

 そうレクティが申し出た。

「5種類、必要だから、あと一つだな」
「リラが靴ベラを提供しようかなっと」

 リラが出して来た靴ベラを見る。
 黒い素材で出来ている。
 何で出来ているんだ。
 ツルツルして靴ベラにはちょうど良い素材だけど、何で出来ているのか分からない。
 プラスチックとは違う。
 でも似たような感じだ。

「これは何で出来ているんだ」
「アトラクションのお土産。いっぱいあるの」

 どこかのお土産か。
 なら気にする事もないか。
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