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第1章 ニオブざまぁ編
第42話 ランシェと、オルタネイト商会と、ばれた実力
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「なかなか来てくれないから、こちらから来てやったぞ」
「お久しぶりです」
王族であるアヴァランシェ・バラクタ、愛称ランシェが魔法学園にやって来た。
王宮は敷居が高いんだよ。
一般人のメンタルではちょっとな。
「そうだな。実に久しぶりだ。何か他に言う事があるんじゃないか」
言う事ねぇ。
何かあったかな。
「すいません、王宮の敷居が高くて」
「まあいい。ちょっと付き合え」
どこに連れて行かれるんだろう。
学園の門を出て馬車に乗るよう促がされた。
大人しく馬車に乗る。
「全く学生のやんちゃな事と言ったら。反乱騒ぎなぞ起こしよってからに。後始末する者の事も考えい」
「選挙の時のニオブが起こしたあれね」
「そうじゃな。学生の取り調べは済んで処罰は下した。問題はニオブが反乱の為に用意した軍資金だ」
「ええとニオブの実家が用意したのでは」
「いや、アルミナがニオブに貸したとなっておる」
「じゃあアルミナに聞けば」
「聞いたよ。アルミナの実家であるオルタネイト伯爵家では、金が余って困っているらしい」
「景気の良い話があるんだな」
「全くだ。オルタネイト家が何かよからぬ事を企んでいるとの噂がある。それに何で急に金持ちになったのかが分からん」
「なるほど」
雑談しているうちに馬車が目的地に着いたようだ。
「えっと、ここは冒険者ギルド?」
「オルタネイト家はここから大量の魔石を仕入れた」
「魔道具で武器を作って反乱を企んでるとかかな」
「話を聞いてみようぞ」
ギルドの応接室に通された。
「これがオルタネイト家との売買記録です」
「ふむ、ざっとみた感じでは、魔石はどれも最下級のゴブリンクラス。妙だな。こんなクズ魔石どうにもならんだろ」
「噂ではオルタネイト家は魔石合成技術を開発したとか」
「ありえんだろう。国のお抱え研究機関でも駄目なのじゃぞ。後でここ一ヶ月間の魔石の売買記録全ての写しを貰えるか」
「はい用意しておきます」
なんか嫌な予感がする。
非常に嫌な予感だ。
帰って寝たい。
ランシェは書類を精査すると次の目的地を決めた。
しばらく馬車に揺られ。
「着いたぞ。オルタネイト家が買った魔石の発送先がここだ」
やっぱり。
着いた所はクラッド商会。
不味い、非常に不味い。
何が不味いって、このままでは俺が陰謀を企んだ事になってしまう。
アルミナのパパよ、金の使い道は選ぼうよ。
「痛た、腹が痛い。少し馬車の中で休みたいな」
「よかろう、馬車で待て」
ランシェはクラッド商会に入るとしばらくして戻ってきた。
「腹の調子はどうだ」
「おかげさまで良くなったよ」
「そうであるか。話を聞いてきたぞ。作った魔道具の半分はオルタネイト商会に卸したそうだ」
「そうなんだ」
「よし向かうぞ」
馬車はオルタネイト商会に向かった。
不味い、これって俺がニオブを操って反乱を起こさせたとなるような。
「どうした。汗をかいているぞ。まだ腹の調子が悪いのか?」
「いえ、大丈夫だ。お構いなく」
馬車がオルタネイト商会に着いた。
ランシェと馬車を降りる。
「いらっしゃい。高性能魔道具がたったの金貨8枚。なんと一回の充填で火熾しが何万回も出来る。通常では10回だ。他の店と比較して、うちより性能の良いのがあったら、その商品は倍の値段で引き取るよ」
高性能なのは知っているよ、俺が作ったんだから。
「そこな店員、店長はおるか。あないせい」
「はい、ただいま」
やっぱり通される応接室。
帳簿が出され目を通すランシェ。
「店長、高性能魔道具の作成者を存じておるか」
「いえ、存じません」
「クラッド商会では、商売上の秘密と言う事で、口が裂けても教えられんと言っておった」
「そうでございましょう。手前どもも、作っている工房なりが分かれば、引き抜き工作したい所です」
「この帳簿によればかなり儲かっているな。税もきちんと納めているし問題はない。しかしだ、高性能の魔道具が普及すれば既存の工房は立ち行かなくなるのではないか」
「おっしゃる通りです。しかし、クラッド商会は護身用の武器すら作ってません。軍に納入する魔道具など旨味があるのに見向きもしないのです」
「謎よな」
「そうですな」
「王族には影の組織がある。知っておるか」
「噂では」
「その組織の密偵役がな、作成者を突き止められなんだ」
「ふむ、仰る事が分かりませんな」
「わらわは、オルタネイト伯爵家で、秘密裏に開発した技術だと睨んだ」
「心外です。なぜ我々が隠すのですか」
「そこよ。知っての通りバリアブル公爵家は魔道具の大生産地。オルタネイト伯爵家は代々バリアブルの物を売ってきた」
「そうですな」
「オルタネイトが生産と販売を担ってしまっては、バリアブルが立ち行かなくなるだろう」
「我々がバリアブル公爵家に遠慮して武器を作らないと。だが、確立した生産技術を手放すのが惜しいと」
「違うか?」
「違いますな」
「どうやら違うか。わらわの見込みが外れていたようだ。となると。帰るぞ」
二人で馬車に乗り込む。
「さあ話せ。クラッド商会の会頭と親しいと調べはついている。全てお前に繋がっているのだろう」
「参ったな。そうだ、俺が黒幕だ。魔道具の開発も大量生産の技術もだ。何で分かった?」
「論文を読んだのだよ。画期的よな。それに入試の答案も見たぞ。あの発想が多方面で活かせるのならと考えれば、つじつまが合う」
どうやら初めから疑われていたようだ。
こんな回りくどい事をしなくてもいいのに。
まあ、養子になってからそれほど会話もしていないし、距離感もつかめてないからそうしたのかも。
「俺は枷を付けられるのか? その場合は考えがあるけど」
「全く。天才という奴は、人の都合なぞ考えん。いいだろう好きにやれ。駄目な時は殺してでも止める」
「いいの?」
「お前の様な奴が、後世で魔王と呼ばれるのやも知れん。何をしでかすか少し見たくなった」
すっかり、実力がばれたようだ。
争いを起こすつもりはないが、一波乱も二波乱もありそうだ。
「お久しぶりです」
王族であるアヴァランシェ・バラクタ、愛称ランシェが魔法学園にやって来た。
王宮は敷居が高いんだよ。
一般人のメンタルではちょっとな。
「そうだな。実に久しぶりだ。何か他に言う事があるんじゃないか」
言う事ねぇ。
何かあったかな。
「すいません、王宮の敷居が高くて」
「まあいい。ちょっと付き合え」
どこに連れて行かれるんだろう。
学園の門を出て馬車に乗るよう促がされた。
大人しく馬車に乗る。
「全く学生のやんちゃな事と言ったら。反乱騒ぎなぞ起こしよってからに。後始末する者の事も考えい」
「選挙の時のニオブが起こしたあれね」
「そうじゃな。学生の取り調べは済んで処罰は下した。問題はニオブが反乱の為に用意した軍資金だ」
「ええとニオブの実家が用意したのでは」
「いや、アルミナがニオブに貸したとなっておる」
「じゃあアルミナに聞けば」
「聞いたよ。アルミナの実家であるオルタネイト伯爵家では、金が余って困っているらしい」
「景気の良い話があるんだな」
「全くだ。オルタネイト家が何かよからぬ事を企んでいるとの噂がある。それに何で急に金持ちになったのかが分からん」
「なるほど」
雑談しているうちに馬車が目的地に着いたようだ。
「えっと、ここは冒険者ギルド?」
「オルタネイト家はここから大量の魔石を仕入れた」
「魔道具で武器を作って反乱を企んでるとかかな」
「話を聞いてみようぞ」
ギルドの応接室に通された。
「これがオルタネイト家との売買記録です」
「ふむ、ざっとみた感じでは、魔石はどれも最下級のゴブリンクラス。妙だな。こんなクズ魔石どうにもならんだろ」
「噂ではオルタネイト家は魔石合成技術を開発したとか」
「ありえんだろう。国のお抱え研究機関でも駄目なのじゃぞ。後でここ一ヶ月間の魔石の売買記録全ての写しを貰えるか」
「はい用意しておきます」
なんか嫌な予感がする。
非常に嫌な予感だ。
帰って寝たい。
ランシェは書類を精査すると次の目的地を決めた。
しばらく馬車に揺られ。
「着いたぞ。オルタネイト家が買った魔石の発送先がここだ」
やっぱり。
着いた所はクラッド商会。
不味い、非常に不味い。
何が不味いって、このままでは俺が陰謀を企んだ事になってしまう。
アルミナのパパよ、金の使い道は選ぼうよ。
「痛た、腹が痛い。少し馬車の中で休みたいな」
「よかろう、馬車で待て」
ランシェはクラッド商会に入るとしばらくして戻ってきた。
「腹の調子はどうだ」
「おかげさまで良くなったよ」
「そうであるか。話を聞いてきたぞ。作った魔道具の半分はオルタネイト商会に卸したそうだ」
「そうなんだ」
「よし向かうぞ」
馬車はオルタネイト商会に向かった。
不味い、これって俺がニオブを操って反乱を起こさせたとなるような。
「どうした。汗をかいているぞ。まだ腹の調子が悪いのか?」
「いえ、大丈夫だ。お構いなく」
馬車がオルタネイト商会に着いた。
ランシェと馬車を降りる。
「いらっしゃい。高性能魔道具がたったの金貨8枚。なんと一回の充填で火熾しが何万回も出来る。通常では10回だ。他の店と比較して、うちより性能の良いのがあったら、その商品は倍の値段で引き取るよ」
高性能なのは知っているよ、俺が作ったんだから。
「そこな店員、店長はおるか。あないせい」
「はい、ただいま」
やっぱり通される応接室。
帳簿が出され目を通すランシェ。
「店長、高性能魔道具の作成者を存じておるか」
「いえ、存じません」
「クラッド商会では、商売上の秘密と言う事で、口が裂けても教えられんと言っておった」
「そうでございましょう。手前どもも、作っている工房なりが分かれば、引き抜き工作したい所です」
「この帳簿によればかなり儲かっているな。税もきちんと納めているし問題はない。しかしだ、高性能の魔道具が普及すれば既存の工房は立ち行かなくなるのではないか」
「おっしゃる通りです。しかし、クラッド商会は護身用の武器すら作ってません。軍に納入する魔道具など旨味があるのに見向きもしないのです」
「謎よな」
「そうですな」
「王族には影の組織がある。知っておるか」
「噂では」
「その組織の密偵役がな、作成者を突き止められなんだ」
「ふむ、仰る事が分かりませんな」
「わらわは、オルタネイト伯爵家で、秘密裏に開発した技術だと睨んだ」
「心外です。なぜ我々が隠すのですか」
「そこよ。知っての通りバリアブル公爵家は魔道具の大生産地。オルタネイト伯爵家は代々バリアブルの物を売ってきた」
「そうですな」
「オルタネイトが生産と販売を担ってしまっては、バリアブルが立ち行かなくなるだろう」
「我々がバリアブル公爵家に遠慮して武器を作らないと。だが、確立した生産技術を手放すのが惜しいと」
「違うか?」
「違いますな」
「どうやら違うか。わらわの見込みが外れていたようだ。となると。帰るぞ」
二人で馬車に乗り込む。
「さあ話せ。クラッド商会の会頭と親しいと調べはついている。全てお前に繋がっているのだろう」
「参ったな。そうだ、俺が黒幕だ。魔道具の開発も大量生産の技術もだ。何で分かった?」
「論文を読んだのだよ。画期的よな。それに入試の答案も見たぞ。あの発想が多方面で活かせるのならと考えれば、つじつまが合う」
どうやら初めから疑われていたようだ。
こんな回りくどい事をしなくてもいいのに。
まあ、養子になってからそれほど会話もしていないし、距離感もつかめてないからそうしたのかも。
「俺は枷を付けられるのか? その場合は考えがあるけど」
「全く。天才という奴は、人の都合なぞ考えん。いいだろう好きにやれ。駄目な時は殺してでも止める」
「いいの?」
「お前の様な奴が、後世で魔王と呼ばれるのやも知れん。何をしでかすか少し見たくなった」
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