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第1章 ニオブざまぁ編
第26話 論文と、警報装置と、捨て台詞
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論文を二つ書いて学校に提出した。
一つは繰り返し制御に関して、もう一つは魔法が創造魔法ではなく転移魔法や召喚魔法の類だという事をだ。
アキシャル先輩がこれで厄介事に巻き込まれないで済む。
「素晴らしい。こんな優秀な生徒を迎えられて鼻が高い。君は我が校きっての生徒だ。さあ、ケーキを食べたまえ」
なんと理事長に呼び出されたので行ってみると称賛の嵐だった。
マイラは無言でケーキをぱくついている。
なんと言ってこの場から逃げよう。
「では研究がありますので。ほら、マイラ行くよ」
マイラはケーキを口に押し込んだ。
「むぐっ」
「ほっぺにクリームがついてるぞ」
俺はマイラのほっぺのクリームを指ですくって舐める。
「はにゃ」
マイラの顔が赤くなる。
「では失礼します」
寮に帰る途中に廊下でニオブと出会った。
嫌な奴に会ってしまったな。
「おい、タイト。論文を出したそうだな。功績を俺に譲れ」
耳が早い奴だな。
「お断りだ」
「逆らおうというのか。どうなっても知らないぞ」
「実力行使でもしようというのか。魔法学園の管轄は王家だと知らないのか」
「知っているさ。くそう、後で覚えてろよ」
負け犬の遠吠えだな。
寮の部屋に帰ると魔報が届いてた。
『とにかく家に一度戻って来い。過去の事は忘れてやる。タンタル・バリアブル』とある。
嫌なこった。
過去の事を忘れてやるだと、どうか忘れて下さいの間違いじゃないのか。
歓迎しないお客さんが来る事も考えないとな。
マイラの察知能力に疑問がある訳じゃないが、警備用の魔道具を作る事にした。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
extern MAGIC *obj_make(long obj_size_mm,int image,int attri);
extern int touch(MAGIC *mp);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法の定義*/
FILE *fp1,*fp2; /*伝言魔法の定義*/
mp=obj_make(1,IMAGEBALL,HOLOGRAPHY); /*1ミリのボールをホログラフィで生成*/
fp1=fopen("カニキクカ","w"); /*回線を開く相手を自分に指定*/
fp2=fopen("モンスチ","w"); /*回線を開く相手をマイラに指定*/
while(1){
if(touch(mp)==1){ /*ボールに触った*/
fprintf(fp1,"警報装置1番に触った"); /*自分にメッセージとして送る*/
fprintf(fp2,"警報装置1番に触った"); /*マイラにメッセージとして送る*/
}
}
fclose(fp1);
fclose(fp2);
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
こんなのでどうだ。
これで二人に警告が伝わる。
いくつか作ってメッセージの番号を変えておけば良い。
来ないだろうなと思って寝たら、メッセージが来た。
ライトの魔法で照らすとニオブがロープにぶら下がっている。
俺は窓を開けるとウインドカッターの魔法でロープを切った。
「くそう、覚えてろよ。後で絶対に仕返しするからな」
ここは二階なのでニオブも死んだりしないだろう。
死ねばいいのにと思わないでもない。
ふぎゃと猫を踏んづけたような声がする。
地面に落ちたようなので、魔法で水を作って落としてやった。
「ひゃっ、水を掛けるとは何事だ!」
「頭の黄色いネズミがなにか言ってるな」
「毒針を投げつけてあげましょうか」
マイラが凄んだ。
「弟の癖しやがって。俺の方が跡取りに相応しいに決まってる。順位戦で勝負だ。その時になって、命乞いしても許さないぞ」
捨て台詞を吐いてニオブは逃げて行った。
なんだかなぁ。
順位戦は魔法の実技で戦う。
成績に関係あるので誰も必至だ。
俺はほどほどで良いと思っているが、ニオブを殺す機会を逃すのも癪だから、ニオブに当たるまでは頑張ろう。
「悪いな、起こしてしまって。ニオブの野郎は、忍び込んで、どうするつもりだったんだろう」
「下に何か落ちている」
そう言うとマイラは窓から飛び降りた。
そして、壁をよじ登って帰ってきた。
おう、すごい運動神経だこと。
差し出された物を見ると、継承放棄書と書かれた物と論文の権利譲渡の書類だった。
後は俺が署名するだけになっている。
ニオブはどうやって俺に署名させるつもりだったのだろう。
まあ、それは今は良い。
ニオブから跡取り関係の書類が出て来たという事は、ニオブの地位が揺らいでるのかもしれないな。
今更、領地など欲しくないから、関係ないが。
一つは繰り返し制御に関して、もう一つは魔法が創造魔法ではなく転移魔法や召喚魔法の類だという事をだ。
アキシャル先輩がこれで厄介事に巻き込まれないで済む。
「素晴らしい。こんな優秀な生徒を迎えられて鼻が高い。君は我が校きっての生徒だ。さあ、ケーキを食べたまえ」
なんと理事長に呼び出されたので行ってみると称賛の嵐だった。
マイラは無言でケーキをぱくついている。
なんと言ってこの場から逃げよう。
「では研究がありますので。ほら、マイラ行くよ」
マイラはケーキを口に押し込んだ。
「むぐっ」
「ほっぺにクリームがついてるぞ」
俺はマイラのほっぺのクリームを指ですくって舐める。
「はにゃ」
マイラの顔が赤くなる。
「では失礼します」
寮に帰る途中に廊下でニオブと出会った。
嫌な奴に会ってしまったな。
「おい、タイト。論文を出したそうだな。功績を俺に譲れ」
耳が早い奴だな。
「お断りだ」
「逆らおうというのか。どうなっても知らないぞ」
「実力行使でもしようというのか。魔法学園の管轄は王家だと知らないのか」
「知っているさ。くそう、後で覚えてろよ」
負け犬の遠吠えだな。
寮の部屋に帰ると魔報が届いてた。
『とにかく家に一度戻って来い。過去の事は忘れてやる。タンタル・バリアブル』とある。
嫌なこった。
過去の事を忘れてやるだと、どうか忘れて下さいの間違いじゃないのか。
歓迎しないお客さんが来る事も考えないとな。
マイラの察知能力に疑問がある訳じゃないが、警備用の魔道具を作る事にした。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
extern MAGIC *obj_make(long obj_size_mm,int image,int attri);
extern int touch(MAGIC *mp);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法の定義*/
FILE *fp1,*fp2; /*伝言魔法の定義*/
mp=obj_make(1,IMAGEBALL,HOLOGRAPHY); /*1ミリのボールをホログラフィで生成*/
fp1=fopen("カニキクカ","w"); /*回線を開く相手を自分に指定*/
fp2=fopen("モンスチ","w"); /*回線を開く相手をマイラに指定*/
while(1){
if(touch(mp)==1){ /*ボールに触った*/
fprintf(fp1,"警報装置1番に触った"); /*自分にメッセージとして送る*/
fprintf(fp2,"警報装置1番に触った"); /*マイラにメッセージとして送る*/
}
}
fclose(fp1);
fclose(fp2);
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
こんなのでどうだ。
これで二人に警告が伝わる。
いくつか作ってメッセージの番号を変えておけば良い。
来ないだろうなと思って寝たら、メッセージが来た。
ライトの魔法で照らすとニオブがロープにぶら下がっている。
俺は窓を開けるとウインドカッターの魔法でロープを切った。
「くそう、覚えてろよ。後で絶対に仕返しするからな」
ここは二階なのでニオブも死んだりしないだろう。
死ねばいいのにと思わないでもない。
ふぎゃと猫を踏んづけたような声がする。
地面に落ちたようなので、魔法で水を作って落としてやった。
「ひゃっ、水を掛けるとは何事だ!」
「頭の黄色いネズミがなにか言ってるな」
「毒針を投げつけてあげましょうか」
マイラが凄んだ。
「弟の癖しやがって。俺の方が跡取りに相応しいに決まってる。順位戦で勝負だ。その時になって、命乞いしても許さないぞ」
捨て台詞を吐いてニオブは逃げて行った。
なんだかなぁ。
順位戦は魔法の実技で戦う。
成績に関係あるので誰も必至だ。
俺はほどほどで良いと思っているが、ニオブを殺す機会を逃すのも癪だから、ニオブに当たるまでは頑張ろう。
「悪いな、起こしてしまって。ニオブの野郎は、忍び込んで、どうするつもりだったんだろう」
「下に何か落ちている」
そう言うとマイラは窓から飛び降りた。
そして、壁をよじ登って帰ってきた。
おう、すごい運動神経だこと。
差し出された物を見ると、継承放棄書と書かれた物と論文の権利譲渡の書類だった。
後は俺が署名するだけになっている。
ニオブはどうやって俺に署名させるつもりだったのだろう。
まあ、それは今は良い。
ニオブから跡取り関係の書類が出て来たという事は、ニオブの地位が揺らいでるのかもしれないな。
今更、領地など欲しくないから、関係ないが。
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