66 / 80
第4章 盗賊団との対決編
第66話 通商破壊
しおりを挟む
盗賊が商人を襲い始め品物が完全に届かなくなった。
通商破壊って奴か。
「おはよう」
「あら、あなた達も盗賊退治の依頼を受けに来たの」
冒険者ギルドの受付でそう言われた。
いよいよギルドも本腰を入れるらしい。
「受けられなら受けるよ」
「ギルドとしては採取や雑用もやって欲しいから、先着100名までだけど。あなた達は特別よ」
「何か頼み事がありそうだな」
「そうなの、手紙を運ぶ鷹を増やしてもらいたくて」
「そんな事。お安い御用だよ」
鷹を納入して、盗賊討伐の依頼を受けた。
盗賊討伐は生死を問わないと書いてある。
何人か下っ端を捕まえてあるそうで、首実検が出来るらしい。
「マリー、街道を見張る事にしよう」
「うん」
盗賊を恐れて街道を通る馬車の姿はない。
囮の馬車を用意すべきだな。
ポリゴンで作って偽物だと思われないかな。
やるだけやってみよう。
俺はポリゴンで馬車を作り、街道を走らせた。
盗賊は出て来ないな。
道が森に差し掛かる。
その時矢が飛んできてポリゴンの馬車に突き刺さった。
消えるポリゴンの馬車。
俺とマリーは尻餅をついた。
「痛た」
「きゃ」
「盗賊のお出ましだ。気を付けろよ」
「うん」
しかし、待てども待てども盗賊は現れない。
馬車が消えたので幻術の類だと思われたようだ。
本物の商人と馬車を用意しないと駄目か。
待てよ。
ポリゴンの馬車を最初は見抜けなかった。
なら、攻撃されない物を餌にすれば良いんだ。
金じゃなければエロだろ。
ボンキュッボンの美女をポリゴンで作れば騙されるかも。
俺はポリゴンで美女を作った。
作成依頼したが顔の造形は甘いので、ポリゴンとばれる可能性がある。
フードで顔をよく見えないようにした。
フードなどの衣類は本物を使った。
腰を揺らして街道を美女が歩く。
こんなのいねぇと言う突っ込みが入りそうだ。
俺もこれは失敗したかなと思った。
「ぐへへっ、ねえちゃんちょっと待ちな」
おー、釣れたよ。
俺とマリーは美女の兄弟という設定だ。
「【具現化】巨大ゴム輪。縮め」
盗賊達は全員が拘束された。
ちょろいぜ。
と思ったら、森の奥から大柄なスキンヘッドの男が現れた。
「捕まりやがって。お前ら罰として飯抜きだ」
「お頭、酷い」
こいつが頭目か。
「【具現化】巨大ゴム輪。縮め」
「ふんがぁ」
ポリゴンのゴム輪は引き千切られた。
能力を使わせないと。
「【具現化】大岩。落ちろ」
「ふん、ふんがぁ」
大岩がパンチで粉砕される。
まじかよ。
素の筋肉で負けるとは。
「【具現化】ファイヤアロー。飛べ」
ファイヤアローは頭目に当たり消えた。
「ふん、効かないな」
ファイヤアローが効いてない。
「今度はこちらの番だ」
「不味い。【具現化】石の壁」
「こんなの何でもない。とりゃー」
ポリゴンで出来た石の壁が壊された。
「【具現化】サンダーアロー。飛べ」
サンダーアローは頭目に当たり、頭目は少しよろけた。
「ぐがっ。ちょいと痺れたぜ」
「ディザ、援護するよ」
マリーがライフルを撃つ。
弾が当たり頭目がのけぞる。
弾が砕けたのだろう。
マリーのライフルが消える。
弾に当たっても平気だなんて、物凄いタフな奴だ。
「飛び道具を使われたら堪らないぜ。おいお前らいつまでも寝てる。ずらかるぞ」
「へい」
頭目によって盗賊達の拘束が解かれると、盗賊達は森の中に逃げて行った。
「逃げられちゃったね」
「そうだな。能力が分からないのは痛いな。こちらの手の内はほとんど通用しなかったし」
盗賊を殺していたら、頭目も本気になったのかもな。
それだとこちらの負けだったかも知れない。
少し変なんだよな。
ファイヤアローが効かなくて、サンダーアローは効いた。
それに拘束もライフルの弾も生身で打ち破れるものだろうか。
大岩を砕くのもそうだ。
もしかしてスキルを使われていた。
何のスキルだろう。
外見に変化がないから分からない。
筋力強化系だろうか。
ジュエルスターがやられたのとは別の頭目という可能性もあるな。
盗賊団が一つだとは限らない。
下部組織があるのかも。
通商破壊って奴か。
「おはよう」
「あら、あなた達も盗賊退治の依頼を受けに来たの」
冒険者ギルドの受付でそう言われた。
いよいよギルドも本腰を入れるらしい。
「受けられなら受けるよ」
「ギルドとしては採取や雑用もやって欲しいから、先着100名までだけど。あなた達は特別よ」
「何か頼み事がありそうだな」
「そうなの、手紙を運ぶ鷹を増やしてもらいたくて」
「そんな事。お安い御用だよ」
鷹を納入して、盗賊討伐の依頼を受けた。
盗賊討伐は生死を問わないと書いてある。
何人か下っ端を捕まえてあるそうで、首実検が出来るらしい。
「マリー、街道を見張る事にしよう」
「うん」
盗賊を恐れて街道を通る馬車の姿はない。
囮の馬車を用意すべきだな。
ポリゴンで作って偽物だと思われないかな。
やるだけやってみよう。
俺はポリゴンで馬車を作り、街道を走らせた。
盗賊は出て来ないな。
道が森に差し掛かる。
その時矢が飛んできてポリゴンの馬車に突き刺さった。
消えるポリゴンの馬車。
俺とマリーは尻餅をついた。
「痛た」
「きゃ」
「盗賊のお出ましだ。気を付けろよ」
「うん」
しかし、待てども待てども盗賊は現れない。
馬車が消えたので幻術の類だと思われたようだ。
本物の商人と馬車を用意しないと駄目か。
待てよ。
ポリゴンの馬車を最初は見抜けなかった。
なら、攻撃されない物を餌にすれば良いんだ。
金じゃなければエロだろ。
ボンキュッボンの美女をポリゴンで作れば騙されるかも。
俺はポリゴンで美女を作った。
作成依頼したが顔の造形は甘いので、ポリゴンとばれる可能性がある。
フードで顔をよく見えないようにした。
フードなどの衣類は本物を使った。
腰を揺らして街道を美女が歩く。
こんなのいねぇと言う突っ込みが入りそうだ。
俺もこれは失敗したかなと思った。
「ぐへへっ、ねえちゃんちょっと待ちな」
おー、釣れたよ。
俺とマリーは美女の兄弟という設定だ。
「【具現化】巨大ゴム輪。縮め」
盗賊達は全員が拘束された。
ちょろいぜ。
と思ったら、森の奥から大柄なスキンヘッドの男が現れた。
「捕まりやがって。お前ら罰として飯抜きだ」
「お頭、酷い」
こいつが頭目か。
「【具現化】巨大ゴム輪。縮め」
「ふんがぁ」
ポリゴンのゴム輪は引き千切られた。
能力を使わせないと。
「【具現化】大岩。落ちろ」
「ふん、ふんがぁ」
大岩がパンチで粉砕される。
まじかよ。
素の筋肉で負けるとは。
「【具現化】ファイヤアロー。飛べ」
ファイヤアローは頭目に当たり消えた。
「ふん、効かないな」
ファイヤアローが効いてない。
「今度はこちらの番だ」
「不味い。【具現化】石の壁」
「こんなの何でもない。とりゃー」
ポリゴンで出来た石の壁が壊された。
「【具現化】サンダーアロー。飛べ」
サンダーアローは頭目に当たり、頭目は少しよろけた。
「ぐがっ。ちょいと痺れたぜ」
「ディザ、援護するよ」
マリーがライフルを撃つ。
弾が当たり頭目がのけぞる。
弾が砕けたのだろう。
マリーのライフルが消える。
弾に当たっても平気だなんて、物凄いタフな奴だ。
「飛び道具を使われたら堪らないぜ。おいお前らいつまでも寝てる。ずらかるぞ」
「へい」
頭目によって盗賊達の拘束が解かれると、盗賊達は森の中に逃げて行った。
「逃げられちゃったね」
「そうだな。能力が分からないのは痛いな。こちらの手の内はほとんど通用しなかったし」
盗賊を殺していたら、頭目も本気になったのかもな。
それだとこちらの負けだったかも知れない。
少し変なんだよな。
ファイヤアローが効かなくて、サンダーアローは効いた。
それに拘束もライフルの弾も生身で打ち破れるものだろうか。
大岩を砕くのもそうだ。
もしかしてスキルを使われていた。
何のスキルだろう。
外見に変化がないから分からない。
筋力強化系だろうか。
ジュエルスターがやられたのとは別の頭目という可能性もあるな。
盗賊団が一つだとは限らない。
下部組織があるのかも。
0
お気に入りに追加
450
あなたにおすすめの小説
転生無双の金属支配者《メタルマスター》
芍薬甘草湯
ファンタジー
異世界【エウロパ】の少年アウルムは辺境の村の少年だったが、とある事件をきっかけに前世の記憶が蘇る。蘇った記憶とは現代日本の記憶。それと共に新しいスキル【金属支配】に目覚める。
成長したアウルムは冒険の旅へ。
そこで巻き起こる田舎者特有の非常識な勘違いと現代日本の記憶とスキルで多方面に無双するテンプレファンタジーです。
(ハーレム展開はありません、と以前は記載しましたがご指摘があり様々なご意見を伺ったところ当作品はハーレムに該当するようです。申し訳ありませんでした)
お時間ありましたら読んでやってください。
感想や誤字報告なんかも気軽に送っていただけるとありがたいです。
同作者の完結作品「転生の水神様〜使える魔法は水属性のみだが最強です〜」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
も良かったら読んでみてくださいませ。
よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった
ベルピー
ファンタジー
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。
ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。
そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。
勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。
一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。
俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
魔女の弟子ー童貞を捨てた三歳児、異世界と日本を行ったり来たりー
あに
ファンタジー
|風間小太郎《カザマコタロウ》は彼女にフラれた。公園でヤケ酒をし、美魔女と出会い一夜を共にする。
起きると三歳児になってしまってさぁ大変。しかも日本ではなく異世界?!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
最弱の荷物持ちは謎のスキル【証券口座】で成り上がる〜配当で伝説の武器やスキルやアイテムを手に入れた。それでも一番幸せなのは家族ができたこと〜
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
※以前投稿していた作品を改稿しています。
この世界のお金は金額が増えると質量は重くなる。そのため枚数が増えると管理がしにくくなる。そのため冒険者にポーターは必須だ。
そんなポーターであるウォーレンは幼馴染の誘いでパーティーを組むが、勇者となったアドルにパーティーを追放されてしまう。
謎のスキル【証券口座】の力でお金の管理がしやすいという理由だけでポーターとなったウォーレン。
だが、その力はお金をただ収納するだけのスキルではなかった。
ある日突然武器を手に入れた。それは偶然お金で権利を購入した鍛冶屋から定期的にもらえる配当という謎のラッキースキルだった。
しかも権利を購入できるのは鍛冶屋だけではなかった。
一方、新しいポーターを雇った勇者達は一般のポーターとの違いを知ることとなる。
勇者達は周りに強奪されないかと気にしながら生活する一方、ウォーレンは伝説の武器やユニークスキル、伝説のアイテムでいつのまにか最強の冒険者ポーターとなっていた。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる