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第2章 遠征編
第31話 魔法テクスチャー
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「なんで起こさなかったのよ。ピンチだったんでしょ」
マリーに正座させられ叱られた。
何を忘れていたかと言えばマリーの事だ。
オークの大群を退治できなかった場合。
街の外に建っている家は真っ先にやられる。
ライオンを使いに出せばよかった。
「良く寝てたし、それに殺し屋は全く脅威じゃなかった」
「口答えしない。私が何で怒ってるのか、分かる」
分かるよ。
相談が抜けてた。
報連相は仕事の基本だ。
社畜精神のたがが緩んでいたらしい。
「ごめん。今度は相談するよ」
「分かればよろしい」
機嫌も直ったようだし、目下の問題は金がない事だ。
それはクラン・デスタスから使いが来て解決した。
オークエンペラーと手下のオークを売り払った五分の一を貰える事になった。
報酬は金貨100枚超えた。
レベルはどれぐらい上がったかな。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV16
魔力:42
筋力:34
防御:29
知力:54
器用:33
瞬発:36
スキル:ポリゴン LV6
――――――――――――――
おっ、スキルレベルが上がっている。
――――――――――――――
ポリゴン LV6
10000000ポリゴンまでのモデリングをする事が出来る。
サブスキル:
モデリング
具現化
アニメーション
ショップ
作成依頼
プラグイン:
AI
魔法テクスチャー
――――――――――――――
ついにポリゴン数、1000万か。
剃刀が125万個つくれる。
俺ってもう働かなくても良いのかも。
駄目だ。
無職はろくなものじゃない。
それに力がないと奪われるような気がする。
新しい事が出来るのはいつだって面白い。
ええと、魔法テクスチャーか。
詳しく見て見よう。
――――――――――――――
魔法テクスチャー
魔法を貼り付ける事が出来る。
維持には魔力が必要。
――――――――――――――
ええと、ポリゴンに魔法効果を持たせられるって事か。
これも無茶な貼り方をすると具現化に失敗するんだろうな。
まあやってみるけど。
透明な立方体に火属性を貼って炎って名前にしたぞ。
「【具現化】炎」
「具現化に失敗しました」
久しぶりに聞いたなこれ。
やっぱり無茶な具現化は失敗するんだな。
じゃ今度は透明な立方体に風属性を貼って名前をウインドハンマーにしてと。
「【具現化】ウインドハンマー」
今度は上手く行った。
透明な風の塊が樹に向かって放たれて、幹を揺らした。
炎なら燃えているパーティクルを貼らないと駄目って事だろう。
「ディザ、魔法使いになったのね」
「ああ、使えるようになった」
「でも、呪文は?」
「俺のは要らないんだ」
「凄いのね」
「魔力を使い切ると、どうなるか知っているか」
「気絶するわ。悪い人に魔法使いの仲間がいる時は、とにかく無駄弾を撃たせるのよ。お母さんの教えよ」
「そうか、物騒な場所に住んでいたんだな」
「子供は一人で歩かないように言われてた」
「路地裏に捨てられないで、さらわれていたのかもな」
「親切な人が安全な場所まで逃がしてくれたの。でも養えないからって。悪く思わないでって謝られたわ」
マリーの壮絶な過去はおいといて、魔法はいくつかバリエーションを作っておけばいいだろう。
それと、ライオンを追加しよう。
雌ライオンを3頭ずつ付けていたが、20頭ずつにしよう。
よし、これでオーク集団ぐらいなんともないだろう。
「カリスト、ガニメデ、エウロパ、オークを狩りまくって来い。はらわたは引きずり出すなよ。噛むのなら手足と首筋に一撃だ。イオお前らのグループはオークの痕跡を追え、ダンジョンがあるはずだ。7日経っても見つからなかったら、帰って来て良いぞ」
ライオン達が頷く。
「よし行け」
これでオークを狩りまくり大金持ちになって、経験値ウハウハだ。
俺は今かとライオンの帰りを待った。
第一陣はガニメデのグループだった。
20頭も雌ライオンがいると引きずるのも早いな。
ギルドの買取所にウキウキして行った。
「また、オークですか。オークの値段は一頭につき銀貨1枚です」
「えー、なんでそんなに安いんだ」
「クラン・デスタスから大量に入荷されまして。現在人を大幅に増やして干し肉に加工中です。はっきり言って加工が間に合わない」
あー、一晩中オークを狩ったからな。
千を超えてたと思う。
そりゃ、安くなるよね。
そうだ、振動包丁を売ろう。
需要があるはずだ。
刃を振動するアニメーションは簡単に作れる。
「よく切れる包丁があるんだけど、買わない? 最初の1本は無料にするよ」
「それなら使ってもいいですよ」
「【具現化】振動包丁」
「どれどれ」
「手に持ったら、振動と念じてみて」
「ほう。うわ、足を切ったら骨まですっぱりだ」
「でしょ。一本、金貨1枚でどうかな」
「30本買った」
「まいど」
「注意事項を言い忘れた。砥ぐと消えちゃうから。刃こぼれはしないはず。刃こぼれする時は消えるよ」
「通りで安いと思った」
やっぱ、鍛冶屋は儲かるな。
転職を本気で考えたくなった。
マリーに正座させられ叱られた。
何を忘れていたかと言えばマリーの事だ。
オークの大群を退治できなかった場合。
街の外に建っている家は真っ先にやられる。
ライオンを使いに出せばよかった。
「良く寝てたし、それに殺し屋は全く脅威じゃなかった」
「口答えしない。私が何で怒ってるのか、分かる」
分かるよ。
相談が抜けてた。
報連相は仕事の基本だ。
社畜精神のたがが緩んでいたらしい。
「ごめん。今度は相談するよ」
「分かればよろしい」
機嫌も直ったようだし、目下の問題は金がない事だ。
それはクラン・デスタスから使いが来て解決した。
オークエンペラーと手下のオークを売り払った五分の一を貰える事になった。
報酬は金貨100枚超えた。
レベルはどれぐらい上がったかな。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV16
魔力:42
筋力:34
防御:29
知力:54
器用:33
瞬発:36
スキル:ポリゴン LV6
――――――――――――――
おっ、スキルレベルが上がっている。
――――――――――――――
ポリゴン LV6
10000000ポリゴンまでのモデリングをする事が出来る。
サブスキル:
モデリング
具現化
アニメーション
ショップ
作成依頼
プラグイン:
AI
魔法テクスチャー
――――――――――――――
ついにポリゴン数、1000万か。
剃刀が125万個つくれる。
俺ってもう働かなくても良いのかも。
駄目だ。
無職はろくなものじゃない。
それに力がないと奪われるような気がする。
新しい事が出来るのはいつだって面白い。
ええと、魔法テクスチャーか。
詳しく見て見よう。
――――――――――――――
魔法テクスチャー
魔法を貼り付ける事が出来る。
維持には魔力が必要。
――――――――――――――
ええと、ポリゴンに魔法効果を持たせられるって事か。
これも無茶な貼り方をすると具現化に失敗するんだろうな。
まあやってみるけど。
透明な立方体に火属性を貼って炎って名前にしたぞ。
「【具現化】炎」
「具現化に失敗しました」
久しぶりに聞いたなこれ。
やっぱり無茶な具現化は失敗するんだな。
じゃ今度は透明な立方体に風属性を貼って名前をウインドハンマーにしてと。
「【具現化】ウインドハンマー」
今度は上手く行った。
透明な風の塊が樹に向かって放たれて、幹を揺らした。
炎なら燃えているパーティクルを貼らないと駄目って事だろう。
「ディザ、魔法使いになったのね」
「ああ、使えるようになった」
「でも、呪文は?」
「俺のは要らないんだ」
「凄いのね」
「魔力を使い切ると、どうなるか知っているか」
「気絶するわ。悪い人に魔法使いの仲間がいる時は、とにかく無駄弾を撃たせるのよ。お母さんの教えよ」
「そうか、物騒な場所に住んでいたんだな」
「子供は一人で歩かないように言われてた」
「路地裏に捨てられないで、さらわれていたのかもな」
「親切な人が安全な場所まで逃がしてくれたの。でも養えないからって。悪く思わないでって謝られたわ」
マリーの壮絶な過去はおいといて、魔法はいくつかバリエーションを作っておけばいいだろう。
それと、ライオンを追加しよう。
雌ライオンを3頭ずつ付けていたが、20頭ずつにしよう。
よし、これでオーク集団ぐらいなんともないだろう。
「カリスト、ガニメデ、エウロパ、オークを狩りまくって来い。はらわたは引きずり出すなよ。噛むのなら手足と首筋に一撃だ。イオお前らのグループはオークの痕跡を追え、ダンジョンがあるはずだ。7日経っても見つからなかったら、帰って来て良いぞ」
ライオン達が頷く。
「よし行け」
これでオークを狩りまくり大金持ちになって、経験値ウハウハだ。
俺は今かとライオンの帰りを待った。
第一陣はガニメデのグループだった。
20頭も雌ライオンがいると引きずるのも早いな。
ギルドの買取所にウキウキして行った。
「また、オークですか。オークの値段は一頭につき銀貨1枚です」
「えー、なんでそんなに安いんだ」
「クラン・デスタスから大量に入荷されまして。現在人を大幅に増やして干し肉に加工中です。はっきり言って加工が間に合わない」
あー、一晩中オークを狩ったからな。
千を超えてたと思う。
そりゃ、安くなるよね。
そうだ、振動包丁を売ろう。
需要があるはずだ。
刃を振動するアニメーションは簡単に作れる。
「よく切れる包丁があるんだけど、買わない? 最初の1本は無料にするよ」
「それなら使ってもいいですよ」
「【具現化】振動包丁」
「どれどれ」
「手に持ったら、振動と念じてみて」
「ほう。うわ、足を切ったら骨まですっぱりだ」
「でしょ。一本、金貨1枚でどうかな」
「30本買った」
「まいど」
「注意事項を言い忘れた。砥ぐと消えちゃうから。刃こぼれはしないはず。刃こぼれする時は消えるよ」
「通りで安いと思った」
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転職を本気で考えたくなった。
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