【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter15 あの木の葉が落ちる時

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:*゚..:。:.   .



      :*゚:.。








ジャスティンは朝方暗闇の中で目が覚め
窓の外の光の具合で時間を計った


4時か5時といった所か・・・・

 



息が吸えなかった
ゾウに肺を踏まれているような
いつもの激痛を感じた


 
発作だということはわかっていた

 

これが初めてではないし
多少の運があればこれが最後にもならない



今までで一番ひどい発作というわけでもない



今夜肺を踏んでいるのは赤ん坊のゾウだ
とはいえ発作に慣れただけかもしれない





こんな感じなのかと思った





手も顔も動かせなかったが
目だけはなんとか動かせるのに気づいたので
思いっきり目玉を横に動かした




すると隣で寝ている竜馬が見えた


 
上半身裸の彼は最近では夜中でもすぐに
自分の異変に気付けるように
こちら側を向いて寝る癖がついてしまっている



長くて黒い睫と優しさを表している
おちょぼ口が小さく寝息を立てている 






愛しいヤツめ
でももうさよならの時間が来たみたいだ






ここ数日血を吐いてまったくベッドから
起き上がれなくなっていた自分を見て

たとえ死神だろうとイエスキリストだろうと
彼を簡単には殺させないという勢いだった竜馬でも
さすがに今この瞬間では無理だろう





ジャスティンは幸福だった
病気になったことは悪いことばかりではないと思った




自分は辛い幼少時代を過ごしたが
色んな経験を積んで
知恵や物事を見通す力がつき
達成感や満足感が生まれた
家族や友人への愛情が深まった




そして何より竜馬が自分の腕の中に戻って来た
長いこと求めつづけた宝物を渡された気分だった




しかしこれ以上ここに留まるのは
色んな人を不幸にするというものだ




もう思い残すことはない



もう潮時だ




そろそろみんなを開放してやらないと







その時ジャスティンの目の前に一人の人物が現れた


ジャスティンはその人物を見て
ニッコリ笑った





「・・・お待たせ・・・
・・・行こうか母さん・・・  」













:*゚..:。:.   .:*゚:.。
  







            .:*゚:.。











 

じゃあな  竜馬
*゚..:。:.   .:*゚:.。



























チュン・・・チュン・・・
:*゚..:。:.   .:*゚:.。



「う~~~ん・・・・」




.:*゚:.。







竜馬は朝日と雀の鳴く音で目が覚めた
そして大きく伸びをしてあくびをした



「いい朝だなぁ~・・・・」

 

窓の外を見ると快晴を知らせている
眩しさに目をこすった





「・・おはよう~・・・・
ジャスティン・・・・
昨日美味しいって言ってたコーンスープ飲む?
温めてあげようか? 」







眠たげにそう言って
竜馬はジャスティンのシルバーのピアスがついた
耳たぶをムニムニして
顔を覗いた










「・・・・ジャスティン?・・・・ 」












.:*゚:.。







:*゚..:。:.   




          .:*゚:.。








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