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chapter15 あの木の葉が落ちる時
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その一方反対派の役員は
竜馬が口を開くのを待ち受けていた
彼らから見れば竜馬はまだ新しいCEOではなかった
彼がその新しい称号や地位を受けるに値する
だけのことをまだ果たしていないと思っていた
そして竜馬はそんな彼らに対して寝ずに考えた
この先の暫定的な計画を説明した
「お忙しい中お集まりいただき
ありがとうございます
皆さんは各部署の日常業務を
このまま責任をもって続けてください」
竜馬は切り出した
「決定にアレンCEOの承認が必要なことがあれば
私が彼に伝えます
遠慮なく行動計画票を私に渡してください」
この部屋にいる役員の中に
本気で今の容態のジャスティン・アレンが
まともな決断を下すと信じているものが
いるかどうかは疑わしかった
さらに竜馬は続ける
「私はここにいらっしゃる皆さんの胸の内は
十分理解しているつもりです
みなさんのアレンCEOに対しての尊敬、忠誠は疑う余地はありません
しかし今は皆さんご自分自身とご家族の事を
心配しなければいけないのも私は知っています
この出来事が皆さんが計画してきたことや
私達が進めてきた事業に影響を及ぼすのでは
ないかと不安に思われていらっしゃるとは
思います 」
言葉は丁寧だが同情もなにもない
雰囲気が竜馬には醸し出されていた
「しかしそれに対する私の答えは一つだけです
すべてはアレンCEOが健全だった頃のように
皆さんを路頭に迷わせることはないとお約束します
むしろそれより状況は良くなるでしょう」
その次の事業計画発表は宗一郎が引き継いだ
「まずは2018年以降
「メガロス・アレン・エンタープライティス」は
本拠地のここシカゴともう一つの
新しい新天地に移る計画を進めています」
一気に幹部軍がざわつき始める
みんなそれぞれが小声で自分の意見を口々に言っている
宗一郎がハッキリと言う
「この件に関しては
アレンCEOと私達で何度も話し合い
吟味してこれこそが我が
「メガロス・アレン・エンタープライティス」に
とって将来性のある事業だと確信しています
今すぐとか来年にはという目先のことを考えての
判断ではありません
事業をうまく軌道に乗せるには二年か三年あるいは四年ぐらいはかかるかもしれませんが
この計画が軌道に乗れば
ここのシカゴ本社を土台として
さらに大きな事業展開が望めます 」
幹部の何人かはうめき声をあげた
「リ・・・
リスクの分散はどうなっているんだね!」
一人の丸顔の中堅の幹部が心配そうに言った
竜馬は静かに言った
「リスクは当然考えていますよ
そこで言っておきますが
今私達はアレンCEOから言付かった
決定事項を話しているんです 」
シ・・・・・ン・・と空気が張り詰めた
「私の言葉はアレンCEOの言葉です」
竜馬の言い回しはごく普通の音声で言われたのだが
その効果は人をひやっとさせるような威厳があった
誰もが
「メガロス・アレン・エンタープライティス」の
CEOを知っているのなら
まるで竜馬にジャスティンが
乗り移ってるように見えたことだろう
秘書のソジュンでさえ驚いたと言うように
目を見開いて竜馬を見た
宗一郎はただ面白そうに
口の端を上げた
「ま・・・松下・・・CE・・O・・・
気を悪くしないでほしいのだが・・ 」
「気を悪くなんてしていませんよ 」
もう一人の狐顔の幹部が
竜馬の顔色を見ながら言った
「で・・・出来れば
で・・・電話でもいいので
アレンCEOの承諾が欲しいのですが・・・」
「それではこちらにいらっしゃる
お二方がいらした意味がないでしょう 」
副社長のロレックス・シャンペーンが
笑いながら言った
竜馬が口を開くのを待ち受けていた
彼らから見れば竜馬はまだ新しいCEOではなかった
彼がその新しい称号や地位を受けるに値する
だけのことをまだ果たしていないと思っていた
そして竜馬はそんな彼らに対して寝ずに考えた
この先の暫定的な計画を説明した
「お忙しい中お集まりいただき
ありがとうございます
皆さんは各部署の日常業務を
このまま責任をもって続けてください」
竜馬は切り出した
「決定にアレンCEOの承認が必要なことがあれば
私が彼に伝えます
遠慮なく行動計画票を私に渡してください」
この部屋にいる役員の中に
本気で今の容態のジャスティン・アレンが
まともな決断を下すと信じているものが
いるかどうかは疑わしかった
さらに竜馬は続ける
「私はここにいらっしゃる皆さんの胸の内は
十分理解しているつもりです
みなさんのアレンCEOに対しての尊敬、忠誠は疑う余地はありません
しかし今は皆さんご自分自身とご家族の事を
心配しなければいけないのも私は知っています
この出来事が皆さんが計画してきたことや
私達が進めてきた事業に影響を及ぼすのでは
ないかと不安に思われていらっしゃるとは
思います 」
言葉は丁寧だが同情もなにもない
雰囲気が竜馬には醸し出されていた
「しかしそれに対する私の答えは一つだけです
すべてはアレンCEOが健全だった頃のように
皆さんを路頭に迷わせることはないとお約束します
むしろそれより状況は良くなるでしょう」
その次の事業計画発表は宗一郎が引き継いだ
「まずは2018年以降
「メガロス・アレン・エンタープライティス」は
本拠地のここシカゴともう一つの
新しい新天地に移る計画を進めています」
一気に幹部軍がざわつき始める
みんなそれぞれが小声で自分の意見を口々に言っている
宗一郎がハッキリと言う
「この件に関しては
アレンCEOと私達で何度も話し合い
吟味してこれこそが我が
「メガロス・アレン・エンタープライティス」に
とって将来性のある事業だと確信しています
今すぐとか来年にはという目先のことを考えての
判断ではありません
事業をうまく軌道に乗せるには二年か三年あるいは四年ぐらいはかかるかもしれませんが
この計画が軌道に乗れば
ここのシカゴ本社を土台として
さらに大きな事業展開が望めます 」
幹部の何人かはうめき声をあげた
「リ・・・
リスクの分散はどうなっているんだね!」
一人の丸顔の中堅の幹部が心配そうに言った
竜馬は静かに言った
「リスクは当然考えていますよ
そこで言っておきますが
今私達はアレンCEOから言付かった
決定事項を話しているんです 」
シ・・・・・ン・・と空気が張り詰めた
「私の言葉はアレンCEOの言葉です」
竜馬の言い回しはごく普通の音声で言われたのだが
その効果は人をひやっとさせるような威厳があった
誰もが
「メガロス・アレン・エンタープライティス」の
CEOを知っているのなら
まるで竜馬にジャスティンが
乗り移ってるように見えたことだろう
秘書のソジュンでさえ驚いたと言うように
目を見開いて竜馬を見た
宗一郎はただ面白そうに
口の端を上げた
「ま・・・松下・・・CE・・O・・・
気を悪くしないでほしいのだが・・ 」
「気を悪くなんてしていませんよ 」
もう一人の狐顔の幹部が
竜馬の顔色を見ながら言った
「で・・・出来れば
で・・・電話でもいいので
アレンCEOの承諾が欲しいのですが・・・」
「それではこちらにいらっしゃる
お二方がいらした意味がないでしょう 」
副社長のロレックス・シャンペーンが
笑いながら言った
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