【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter15 あの木の葉が落ちる時

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「解雇宣言をするとしても色々準備が必要なんだ
たとえば就職支援や
失業保険の受給手続きの案内
いきなり(ハイ!さよなら!)って
放り出すわけにもいかない」




パチパチ・・
「失業保険の・・・受給・・手続き・・」




竜馬が床に胡坐をかき
ソファーテーブルの上に置いた
ノートパソコンにパチパチと
ジャスティンの言うことを打ち込む



ジャスティンは竜馬が胡坐をかいて床に
すわる姿を見るのが好きだった


こーゆー姿勢は日本人特有のものだ



器用に長い足を内側に折りたたんでいる
そしてもちろんジーンズを履いているが
足を広げているのでついそこに目線が行く



「みんな俺の事を
人と人とも思わない
海賊のような男だと思っているけど
俺は雇用削減にも正しいやり方と
そうでないやり方があると考えているんだ

解雇通知を渡す相手には
十分に情報を与える必要があるんだ」




ベッドの上から
竜馬をじっと観賞しながら言う

竜馬はゆっくりうなずいた




「どうしても解雇が避けられないというなら
従業員にはできるだけの
手立てが示されるべきだよね 」




そこで竜馬が肩をすくめる



「でも僕は解雇通知を
渡す役にはなりたくないけど」




ジャスティンは笑った
綺麗な竜馬のうなじにキスしたくてたまらない




「お前のように情にもろいタイプには
厳しいだろうな
宗一郎にやらせればいいよ
奴はそういうことを楽しめる人間だ
お前はCEOとして堂々としていればいい 」




「解雇される従業員の尊厳を傷つけないよう
事務的に事を進めるのが肝心だ
解雇にふさわしくない曜日だってあるんだ」




「金曜日ならいいんじゃない?」



竜馬がひらめいたとばかりに言った




「ショックから立ち直る時間をあげられるよ」




ジャスティンがまた笑った




「最悪だな!解雇された者は
サポートを受けることもできず
やきもきして週末を過ごすことになってしまう」



「そうなんだぁ~・・・」




竜馬は胡坐をかいたまま
両手を後ろに付き体を反らせた



う~ん・・・いいポーズだ・・・




「まるで解雇する人間を
思いやってるような言い方だね」



「俺はなにもみんなの生活を壊したいわけじゃない
そのまま放っておけば組織もろとも
共倒れになるからさ」




パチパチ・・・
「と・・も・・倒れに・・なる・・
後は?・・他に
僕がやっておくことは? 」









「俺にキスすること」








ジャスティンはぶしつけに言った
竜馬のパソコンを打つ手が止まった

二人は見つめあった








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