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chapter15 あの木の葉が落ちる時
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「ジャスティン・・・・
あんまり宗一郎をいじめないでよ・・・ 」
宗一郎が帰ってから二時間後
竜馬が洗い立てのジャスティンの髪を
ドライヤーで乾かしながら言った
「なんの話か見当もつかないな
俺はただアイツに金玉があるのかどうか
試しているだけだ 」
ここでいう金・玉・は
マフィア語で言う度・胸・という意味だが
竜馬は笑った
「そういうことなら
宗一郎アイツはスイカ並みの玉があると思うよ
それに野心もね 」
綺麗に乾いてジャスティンの髪をとかして
竜馬は言った
ジャスティンの家から帰る途中
事務所の明かりがまだついているのを
竜馬は確認した
宗一郎がまだいるのだ
やっぱりいきなりジャスティンに
会わせてよかったのかどうか竜馬は悩んでいた
そして今日のジャスティンの
態度もあまりよくなかった
竜馬は宗一郎のいる事務所に入っていった
「宗一郎・・・・あの・・・・さっきは
ずっと黙っててごめんね・・・
でも・・・僕・・・・ 」
宗一郎はPCの画面に張り付いたまま
竜馬に言った
「明日からこの会社の下請けのスケージュールを
大幅に書き換えたよ
俺が顧問弁護士の所でレクチャーを
受けている時間帯はマミーが来てくれることになった」
「う・・・うん・・・ 」
ジャスティンのことは自分のプライベートの
事だからと今まで彼には話さなかったし
自分も宗一郎のプライベートの人間関係を知ろう
とは思っていなかったので
自分が隠れてこそこそと
ジャスティンに取り入っていたと
思われるのも嫌だった
竜馬は一から全部宗一郎に話そうと思っていた
それはもう18年前に
ピッドブルに襲われた時から・・・・
「決して君に隠そうと思ったことはなくて
その・・・
僕もずっと彼とは音信不通で・・
そもそも最初に出会ったのは
君と出会ったよりずっと前で・・
僕は話さなかったのは―― 」
宗一郎がくるりと椅子を向けて竜馬の方を見た
「なにをごちゃごちゃ言ってるんだ!
明日から忙しくなるぞ!
竜馬!
ジャスティンは自分に万一のことがあった場合
お前を代表として正式に任命している
つまり私的な面でも
ビジネスの面でもお前が全責任を負うということだ
あの天下の
「メガロス・アレン・エンタープライティス」
―会社の経営も含めて 」
「う・・うん・・・ 」
「いいか!竜馬!
俺はお前の力になりたい!
お前も知っている通り
ジャスティンは帝国を築いた
今―誰かがそれを動かしていかなければならない
でないと色々な事を言う人が出てくるだろう
実はここ数週間・・・・
ずっと追ってたんだがアイツの会社の株価が
下がっているのがどうしてか不思議に思ってたんだ」
竜馬はうなずいたと同時に驚いた
宗一郎が言わんとしていることはハッキリと
竜馬にも理解できた
現にジャスティンの会社の株価は落ちている
実際にジャスティンがそれに心を痛めて
電話で怒鳴っているのを目のあたりにしている
宗一郎は竜馬に言った
「俺は誰にもジャスティンを病でボケ切った
無能呼ばわりはさせなくない 」
「宗一郎・・・・・ 」
竜馬は宗一郎がこれほどジャスティンを
リスペクトしてくれているのにも感動した
「今ジャスティンから
メールで会社の状況報告書が送られてきた 」
宗一郎が瞳を輝かせて言った
「俺なら出来る!
この状況をなんとかしてやれる!
ジャスティンはそれを知っているんだ!
何もかもお見通しなんだよ!」
「そ・・・それじゃぁ・・・ 」
「ああ!引き受けよう!竜馬!
大丈夫だ!二人ならやれる!
俺は明日顧問弁護士達に会って来る
さっきジャスティンの家から帰ってきてから
今のこの現状打開策案を俺は3パターン作った
そしてジャスティンにそれを送ったんだ
そしたら見ろよ!」
宗一郎が携帯の画面を見せた
2分ほど前にジャスティンから
返信メールが来ていた
「明日午前10時
本社4階第二会議室で行われる
重役会議に出席せよ
ぶちかましてこい 」
宗一郎は竜馬の肩を両手でガシッと握り
言った
「とりあえず逆立ちさせてくれ 」
あんまり宗一郎をいじめないでよ・・・ 」
宗一郎が帰ってから二時間後
竜馬が洗い立てのジャスティンの髪を
ドライヤーで乾かしながら言った
「なんの話か見当もつかないな
俺はただアイツに金玉があるのかどうか
試しているだけだ 」
ここでいう金・玉・は
マフィア語で言う度・胸・という意味だが
竜馬は笑った
「そういうことなら
宗一郎アイツはスイカ並みの玉があると思うよ
それに野心もね 」
綺麗に乾いてジャスティンの髪をとかして
竜馬は言った
ジャスティンの家から帰る途中
事務所の明かりがまだついているのを
竜馬は確認した
宗一郎がまだいるのだ
やっぱりいきなりジャスティンに
会わせてよかったのかどうか竜馬は悩んでいた
そして今日のジャスティンの
態度もあまりよくなかった
竜馬は宗一郎のいる事務所に入っていった
「宗一郎・・・・あの・・・・さっきは
ずっと黙っててごめんね・・・
でも・・・僕・・・・ 」
宗一郎はPCの画面に張り付いたまま
竜馬に言った
「明日からこの会社の下請けのスケージュールを
大幅に書き換えたよ
俺が顧問弁護士の所でレクチャーを
受けている時間帯はマミーが来てくれることになった」
「う・・・うん・・・ 」
ジャスティンのことは自分のプライベートの
事だからと今まで彼には話さなかったし
自分も宗一郎のプライベートの人間関係を知ろう
とは思っていなかったので
自分が隠れてこそこそと
ジャスティンに取り入っていたと
思われるのも嫌だった
竜馬は一から全部宗一郎に話そうと思っていた
それはもう18年前に
ピッドブルに襲われた時から・・・・
「決して君に隠そうと思ったことはなくて
その・・・
僕もずっと彼とは音信不通で・・
そもそも最初に出会ったのは
君と出会ったよりずっと前で・・
僕は話さなかったのは―― 」
宗一郎がくるりと椅子を向けて竜馬の方を見た
「なにをごちゃごちゃ言ってるんだ!
明日から忙しくなるぞ!
竜馬!
ジャスティンは自分に万一のことがあった場合
お前を代表として正式に任命している
つまり私的な面でも
ビジネスの面でもお前が全責任を負うということだ
あの天下の
「メガロス・アレン・エンタープライティス」
―会社の経営も含めて 」
「う・・うん・・・ 」
「いいか!竜馬!
俺はお前の力になりたい!
お前も知っている通り
ジャスティンは帝国を築いた
今―誰かがそれを動かしていかなければならない
でないと色々な事を言う人が出てくるだろう
実はここ数週間・・・・
ずっと追ってたんだがアイツの会社の株価が
下がっているのがどうしてか不思議に思ってたんだ」
竜馬はうなずいたと同時に驚いた
宗一郎が言わんとしていることはハッキリと
竜馬にも理解できた
現にジャスティンの会社の株価は落ちている
実際にジャスティンがそれに心を痛めて
電話で怒鳴っているのを目のあたりにしている
宗一郎は竜馬に言った
「俺は誰にもジャスティンを病でボケ切った
無能呼ばわりはさせなくない 」
「宗一郎・・・・・ 」
竜馬は宗一郎がこれほどジャスティンを
リスペクトしてくれているのにも感動した
「今ジャスティンから
メールで会社の状況報告書が送られてきた 」
宗一郎が瞳を輝かせて言った
「俺なら出来る!
この状況をなんとかしてやれる!
ジャスティンはそれを知っているんだ!
何もかもお見通しなんだよ!」
「そ・・・それじゃぁ・・・ 」
「ああ!引き受けよう!竜馬!
大丈夫だ!二人ならやれる!
俺は明日顧問弁護士達に会って来る
さっきジャスティンの家から帰ってきてから
今のこの現状打開策案を俺は3パターン作った
そしてジャスティンにそれを送ったんだ
そしたら見ろよ!」
宗一郎が携帯の画面を見せた
2分ほど前にジャスティンから
返信メールが来ていた
「明日午前10時
本社4階第二会議室で行われる
重役会議に出席せよ
ぶちかましてこい 」
宗一郎は竜馬の肩を両手でガシッと握り
言った
「とりあえず逆立ちさせてくれ 」
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