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chapter15 あの木の葉が落ちる時
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しおりを挟むジャスティンは放漫経営にメスを入れ
雇用削減に対してきちんとマニュアルを作り
会社に対する悪い印象を
社会に植え付けないためにも
解雇手当や再就職支援プログラムなどもに
力を入れるようになった
そして・・・・
「すべての事が順調だと思っていた時・・・
発病したんだ・・・ 」
数秒彼の沈黙があり
竜馬は車いすに座るジャスティンを背後から抱きしめた
「まさか自分が引退するために
自分の会社をこれから
分解しないといけないなんて
思わなかったよ・・・・ 」
先ほどウェンディから夕食が出来たと
呼び出しがあってからもう30分は経つ
竜馬は事務所から移動しながらジャスティンの
話を聞こうとそっと車いすを押して
食堂に向かった
竜馬は言った
「遅ればせながら規模は違えど
同じ社長の立場としてアドバイスをしてあげる
ちゃんと後継者を見つけてから引退してあげないと
君の会社の社員がかわいそうじゃないか 」
「あてはあるんだ 」
「へぇ・・それは誰?」
竜馬は意外だというように
ジャスティンに聞いた
そして
エレベーターの全身を移す
鏡越しにハッキリとジャスティンと目が合った
ジャスティンはじっと竜馬を見つめて黙っている
竜馬は目をパチクリとした
二人は暫く無言で見つめあった
ぞくりと背筋に冷や汗が走った
ここへきてジャスティンが何を企んでいるか
ようやくわかった
恐らく彼が竜馬の前に姿を現した
本当の理由も
なんてことだ・・・・・・
竜馬は心の中でつぶやいた
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