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chapter14 新たな仲間達

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宗一郎には野心と夢があった
大学生時代から竜馬と二人で放牧地で
フェンスを張る仕事をした時から
竜馬は宗一郎の良きビジネスパートナーだった




こんなに早いうちからアメリカに来て
自分で独り立ち出来るなんて
思ってもみなかった



宗一郎は母子家庭で母の期待を一身に背負って
憧れのアメリカ留学をスタートさせた



しかし大学入学しょっぱなでいきなり躓いた
それは彼が世話になったホストファミリーが
原因だった


毎晩夫婦喧嘩が絶えないホストファミリーに悩まされ
寝不足が続き、入学当初から成績も
ずいぶん落ちたことにショックもうけていた



そしてホームシックにかかり
アメリカでどう生きればいいか模索していた頃



同じ年でもうすでに大人で自立している
竜馬に出会えたのは本当にラッキーだった



宗一郎は追い出される覚悟で
竜馬の家に転がり込んだ
意外にも竜馬は宗一郎を受け入れてくれた


そんな竜馬の優しくて親切な性格に宗一郎は救われた
そこからは何をするにも竜馬と一緒にやった




しかしここへきて竜馬とのこの共同経営会社の組織を
社長や数人の従業員で運営するだけでは
宗一郎の野心は満足できなかった



少しでも自分達の会社を私企業に近づけたい
ゼネラル・モーターズより大きな企業にしたい


〈JBOY&サンズ〉とか
〈JBOY・ホールディングス・カンパニー〉
とかそんな感じの大企業を運営するのが夢だった



そもそもそれが夢ではるばるアメリカから
渡ってきて財務を学んだのだ



しかし竜馬にはいまいちそういった野心がなかった




何度も組織を拡大しようと宗一郎が
持ちかけても竜馬はどうして町のしがない
食料品店のような経営をするのか
宗一郎には謎だった



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