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chapter14 新たな仲間達
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しおりを挟む宗一郎は仕事の覚えが早かった
そのコツは袋を抱えたらすぐに体を反転させて
リフトのパレットに放りこんでしまうことだ
そして袋は荷崩れをしないように
常にコの字型にパレットに積む
宗一郎はその単調な動きを繰り返し
調子が出てくると
袋詰めをする工程係の連中をせかしていた
その少し離れた所で竜馬は額の汗を拭った
工場の中はムンムンしていたし
小麦粉のモヤは汗ばんだ体に引っ付いた
このままじゃ夏になったら
体力的にキツイかもな・・・・
何か別の稼ぎ口を・・・と考える
今の竜馬に出来る事といえば・・・
バーテンダーの仕事にありつこうかと思ったが
バーテンダーにはあまりにも
思い出がありすぎて
なかなか踏み出せないでいた
「おい!てめぇ!何睨んでんだよ! 」
ふと宗一郎とこの工場に時々働きに来ている
町のゴロつきが揉めている声がここまで聞こえた
すかさず竜馬が飛んで行って
宗一郎とゴロつきの仲裁に入る
「ちょっと!やめろよ!宗一郎!」
「睨んでないって言ってるだろ!
こんな目つきなんだ!」
宗一郎がゴロつきを睨みながらずいっと前に出る
何をしようとしているか一目瞭然だ
竜馬が止めるにも虚しく
ゴロつきの石のように固い拳が
宗一郎の口元に命中した
しかし宗一郎も負けてはおらず
床から伸びてきたようなアッパーカットを一発
ゴロつきにお見舞いした
「だからやめろってば!」
そこに竜馬はじめ喧嘩を止めに入って来た
従業員達もエキサイトして団子状態になり
誰彼構わずみんながみんなを殴った
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