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chapter13 一人は嫌だ
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しおりを挟む「カルロス・・・おい
起きろ!
起きろ!カルロス 」
カルロスは不意に目を覚まし
最初は自分がどこにいるのか
わからない様子で目を擦った
アルコール臭い自宅のリビングのソファに
いつもと変わらず自分が寝ているところを確認し
そして目の前のソファーに座っている
竜馬を見て怒りを露にした
「おう!おう!おう!不良留学生が!
またこんな朝方に帰って来たぜ!
今度という今度はホストファミリー協会に
言いつけるからな!このろくでなしめが!」
大きな腹を揺らし
丸くて小さくてずるそうな目が竜馬を睨みつける
「カルロス・・・・ホストファミリー協会なんざ
あってないようなものだってもう知ってるよ
それより僕・・・
今日でここを出て行くことにしたんだ
だから今まで毎月一郎さんに僕の生活費
仕送りしてもらってるよね?
あれ全部返してくれる? 」
竜馬は冷たく言った
するとみるみるカルロスの顔が怒りで
真っ赤になった
「今までさんざん面倒を見てやった恩をやはり
お前は仇で返すんだな!
金なんかあるわけないだろう! 」
カルロスは心底お前が嫌いだという顔で
竜馬を見つめた
「面倒なんか見てもらった覚えはないよ
ちゃんと一郎さんのお金を
返してくれたら僕もホストファミリーに
君の留学生を利用して金を搾取していることを
言わないでおくって言ってるんだよ
話聞いてる? 」
とはっきり言う
「生意気言うな!
俺を誰だと思っているんだ
知ってるんだぞ!
お前はアメリカに来てあのクソマフィアの
ジャスティンにケツを掘られることしか
学ばなかったようだな 」
カルロスは面白がって
黄色い歯を見せて笑った
グフフフ・・・
「何なら俺のをしゃぶらせてやっても
いいんだぜ
そっちが好きなんだろ・・え?・竜馬?」
ふ~っ・・・
と竜馬はため息をつき首を振った
「アホだアホだとは思っていたが
これほどとは・・・ 」
竜馬は顔をあげ
カルロスが凍り付くような視線でまともに見据えた
「しかたがないな・・・ 」
スガーンッ
大きく脚を開いているカルロスの股間の
すぐ手前のソファーに穴が開いた
弾薬の匂いがリビングに充満する
竜馬はカルロスの股間めがけて
ジャスティンのコルトを一発
お見舞いした
もっとも本気で撃つ気はなかったので
股間の位置から少しずらした
しかしカルロスを脅すには十分だった
「動くなよ・・・カルロス
お前の股間を吹っ飛ばそうと思ったのに
動いちゃダメじゃないか 」
あわわ・・・・
「なっ・・・なっ・・・ 」
竜馬は氷のように冷たい目で
目の前のカルロスを睨んだ
カルロスは口から泡を吹き
股間のズボンにシミがみるみる広がった
すっかりビビったカルロスは漏らしてしまった
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