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Chapter21   Lost my way

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小鳥になりたいと思わせるほどの
晴れやかな空だった

夕日が赤く美しかった



そのせいかナルシソホテル内の
ハイドパークは沢山の人が溢れ
カップルは手を繋いで夕方の散歩をし
家族連れは子供を小さな噴水で遊ばせていた


アンドリューはジャステインを探して
公園の中に入って行った



ジャスティンはあの身長と外見だから
人込みの中でも楽に見つけれるだろうと思ったが



アイツは上手に気配を消すことができた
そこでアンドリューは考えた




ジャスティンの立場だったらどこへ行く?




すると木の並木通りから
カジノが見渡せる場所があった

大きなガラスばりのそこから
カジノの中のバーが丸見えだった



なんとなくアンドリューは引き寄せられて
ブラブラ歩いてみた



やはりソイツはそこにいた



ディーラーの真っ白いワイシャツの袖をまくり
腕を前に組んでヤシの木にもたれている



ジャスティンはバーで開店準備に忙しくしている
竜馬を見つめていた 

彼は首を傾げ
視線はバーカウンターの竜馬に向けたままだ



風に綺麗な金髪がなびいて光を放っている






彼の楽しみを邪魔したくなかったので
しばらくは距離を置いて待った





ずっとあのバーボンを殺ったヤツの事を考えていたし
実際に会って話をしたら
どんな気分になるだろうと思っていた



礼を言うか?
バーボンを殺ってくれてありがとうと?




そして聞きたいことも沢山あった
チャックに命令されればコイツは
どんなヤツでも殺るのだろうか?


何のためにそんなことをしているだろうか?
どう考えても殺しを楽しんでいる様には見えない



アンドリューはどうしても好奇心を
押さえきれなくなっていた


まるで凶暴な虎の尻尾を掴んで遊んでいるような
スリルを味わっているようなものだ




どんな風に話の糸口を切るか考えていた
やはりあの少年のことが一番いいだろう





「ここかなら竜馬がよく見えるかい?」






ジャスティンがアンドリューをチラリと見て
鼻を鳴らした


第一声で銃口を向けられなかったので
出だしはまずまずなんだろう




ジャスティンは
アンドリューを完全に無視していた



次にアンドリューは
さりげなくジャスティンの横に並んでみた


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