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Chapter21   Lost my way

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ある日アンドリューはナルシソ・ホテルの
二階のバルコニーの手すりにもたれて

眼下の人口プールでお祭り騒ぎをしている
観光客を楽し気に眺めていた



広大な人口砂浜には色とりどりの
ビーチパラソルが開かれ

そこには百人は超えるであろう人達が
水遊びを楽しんでいた

風に乗ってどこかの屋台のソーセージを焼く
良い匂いも漂ってくる


水着を着た人々が屋台の食べ物を持って
あちこち歩き回っている



まさにチャックが築いた帝国は
ある意味では天国だった



その時ふとある人物を見つけた



それはあのバーボンとの会見に
ドンが連れて来ていた側近の一人
彗星コメットだった





「おや?・・・・・
あんな所に一人で何してるんだ?・・・ 」




たちまちアンドリューはあの金髪の殺し屋に
興味を惹かれた



彗星コメットは
上半身裸でド派手な金髪に
ド派手な黄色い海水ハーフパンツ姿で
砂浜の上に長々と体を横たえて波打ち際を見つめていた



ただ黙ってそこに横になっている
それだけでもソイツは美しかった



アンドリューはあるオペラ歌手がエマーソンの詩を
朗読した時の事を思い出した



「美はそれ自体が立派な武器になる」



たしかあれはエマーソンだったなと思ったが
違うかもしれなかった



ある人間が肉体的な形状で
きわめて美しい半面中身が伴っている
人間はほとんどいないという詩だった



まさに彗星がそうだと思った
そしてそのアンバランスさに
アンドリューは妙に惹かれた



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