【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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Chapter21   Lost my way

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アンドリューが初めて部下を引き連れて
チャック・コンチネンタル率いる組織街の中心
「シカゴ・ナルシソ・カジノホテル」
に足を踏み入れた時は
あまりの大盛況ぶりであたり一面全員目を見張った




湖ほどの巨大な人口の砂浜のプールは
さんさんと煌めく水面を満たし
大勢の観光客が水あそびを楽しんでいた



空には何機かのハンググライダーが飛び


どこかのカメラクルーがこのカジノを背景に
映画を撮影している


高級ブランドの土産物店の前でも
また違うカメラクルーが
映画を撮影していた

このカジノのホテルは色んな映画の
舞台にもなっているようだ


観光客はチャックが用意したここで遊び
ギャンブルをしすっからかんになって帰るのに
充分のもてなしに大満足し
そしてまた金を貯めてここへ来たがるのだった



アイアンウッドの田舎町から出て来た
アンドリューはそれに感銘を受けた



今まで自分はバーボンの元でカジノを
経営していたつもりだったけれども



この一大賭博の街を牛耳っている
チャック・コンチネンタルという人物は
やはり「腹のある男」だった



そして彼はまた
カジノの所有者には珍しく
ホテルの経営者でもあり実業家であったのだ


チャックはアンドリュー率いる
バーボンの組織の生き残りを歓迎し

コンチネンタル・ファミリーの守護聖人に
なるための儀式を無事に終えさせた後

気前よくアンドリュー達をルビーのサパーショーに
招待しカジノで三日間遊ばせた
これにはアンドリューも大いに楽しんだ



さらにチャックがアンドリューに与えた贈り物は
シカゴの暗黒界のやり方についての完璧な教育だった



この暗黒街の首領チャック・コンチネンタルは
娼婦を売り物にするけど彼事態は愛人は作らず
妻と娘を愛していた



ウサギのように娼婦を孕ませまくる
ことしか興味がなかったバーボンに比べ



チャックは女もギャンブルも
ゴルフもしないインテリで
古いタイプのマフィアだった



意外と気骨のあるアンドリューを
チャックも気に入ったのか
世の中が闇の権力によってどのように
動かされているかについて

アンドリューのようなまったく無知の人間に
惜しみなく丁寧に教え、教育した




アンドリューは熱心な生徒で
たちまちチャックを尊敬し敬愛するようになった



暗黒世界に対して彼の生真面目さに関心し
彼がギャンブルの金銭については無頓着なのに
抽象的な儲けについては貧欲な所も気に入った




自分の以前のドン
バーボン(チャックに殺されたが)とは
何もかもが大違いだった




アンドリューは思った
ずっと以前から自分はこういうボスが欲しかったのだと



まさにチャック・コンチネンタルこそ
自分が忠誠を誓うボスなのだ





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