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chapter19 Baby Don't Cry

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そしてチャックは他の二人にも同じ
誓いの宣言をさせ
同じ儀式を行った



ジャスティンの背中は汗だくになった




「聖なる資格ある者達に!諸君!
祝福を与えてくれ」




室内の自動カーテンが開けられ
照明が煌々と灯された




ふとジャスティンが入り口に結集していた
幹部団の方を見ると
そこにはもう誰もいなかった



ジャスティンは幻を見た感じだった
いつか自分が幹部の誰かと話をする時が
くるのだろうかと思うと少し怖かった



そしてチャックもいなかった




そこから室内は一気ににぎやかな
祝賀の雰囲気に包まれた



シャンパンのコルクが抜かれ
新しいメンバーに次々と祝辞と
ハグが送られた



ジャスティンも最後は誰が誰かわからぬまま
ハグされたり
背中をバンバン叩かれたりした




あちこちで談笑が起こり
新人はペコペコ米つきバッタのように
お辞儀をして回っている




そしてジャスティンはシャンパンを
飲みながら窓に近づき外を見た




そんな大広間の外では先ほどの儀式など
まったく知らない観光客達が
夕日に照らされ野外のプールで大勢遊んでいた




ジャスティンはプールサイドのバーカウンターで
楽しそうに笑っているルビーと竜馬を
長い時間見つめていた




そしてジャスティンの視線に気づいたルビーが
カクテルをかざし
口パクで「おめでとう」と言った

竜馬はカウンターで他の客を相手にしていた




ジャスティンも肩眉をあげ
「ありがとう」とシャンパンをルビーにかざした





魅惑に微笑むルビーの胸の谷間には
「赤い薔薇」のタトゥーが刻まれていた




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