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chapter19 Baby Don't Cry

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特にジャスティンを驚かせたのは
竜馬の射撃の腕だった




ジャスティンと会わなかった間
竜馬は暇すぎて毎日せっせと射撃場に通い
場合によってはオープンから閉店までいて
撃って・撃って・撃ちまくっていたのだ




さらに止まっている的では飽き足らず
レベル11の野外で飛んでいる的にも
綺麗に竜馬は100発100中の腕前で当てた




フフンッ
「どう?驚いたでしょ?
もう君を超えたかな?」





まだ煙が漂う射撃場で銃を人差し指で
くるくる回しながら竜馬はジャスティンに言った
ずっとこれを見せたかった



ジャスティンは無言で
竜馬の撃った的をじっと見ていた






「僕もう2000発以上撃ってるんだよ?
こんなに上手くなるとは思わなかった?」




「・・・ああ・・・」





キョトンッ?と竜馬が犬のように
首を傾げジャスティンを上目遣いで見る
 




「ジャスティンどうしたの?
喜んでくれると思っていたのに」



へ・・へんッ
「お前なんかまだまだに決まっているだろう」






ジャスティンがわざと挑発的に言った言葉に
竜馬はムキになったと同時に
ワクワクが胸いっぱいに広がった


また力比べでもするのかな?望むところだ






「よぉ~しっ!
じゃぁまた勝負する?」




「竜馬!」




「なぁに?」




「お前はもう銃を持つな」






ジャスティンの顔がみるみる険しい顔になった
苦悩の深さは相当のものだった






「?どうしてだよ?
こんなに上手くなったのに」




竜馬は目をパチクリしてジャスティンの
表情を観察した






「・・・いつか話すよ・・・
でも今は・・・
何も聞かずに言う事を聞いてくれ」





ジャスティンはバドワイザーの缶を一気飲みして
喉を焼かれたかのように顔をしかめた




その表情はすでに落ち着いていたが
何かがジャスティンを悩ませている
事に気が付いた





「・・・・わかった・・・・」





シューティング場をあとにしてそれからの
二人の間にはいつものように穏やかな空気が漂った



何気ない会話がはずみルビーのディナーショーの話や
新しくできた街はずれの
3階建てのファッションビルの話に盛り上がった






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