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chapter19 Baby Don't Cry
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竜馬はハーレーのシートに
無理やりくくり付けたオレンジが入った紙袋を
何回も確認しながら
低スピードでノロノロ運転していた
アンディ・ビームスの小麦粉工場で
一日粉まみれになってアルバイトをした竜馬に
ビームスがジャスティンと分けろと
竜馬の座高ほどある大きな紙袋一杯に
摘みたてのオレンジをくれたからだ
でもその紙袋はあちこち破れていて
いくら気を付けて運転しても
一個・・・二個・・・とバイクから
転がり落ちて行く
最初竜馬は落ちるたびに
ハーレーを停めて拾っていたけど
これではジャスティンの家に到着するまでには
日が暮れてしまうと考え
もう落ちたオレンジは気にせず
半分も残ればいいだろうと
妥協してハーレーを急がせた
しかしジャスティンの家に着いた時は
竜馬が思っていたよりオレンジは無事で
紙袋八分目まで残っていたので
嬉しくなってフフフと笑った
そして通りを見たら
ポツン・・・ポツンと竜馬が落としたオレンジが
転がっている
破れた紙袋の箇所を押さえそれを拾って
良い匂いのするオレンジを紙袋一杯に胸に抱え
勢いよくジャスティンの家の鉄製の階段を登った
そしてまた一つオレンジを落としたけど
後で拾えばいいかと
気にせずドアを勢いよく開けた
一瞬その場に立ち尽くし
竜馬はオレンジの入った紙袋をドサッと落とした
無理やりくくり付けたオレンジが入った紙袋を
何回も確認しながら
低スピードでノロノロ運転していた
アンディ・ビームスの小麦粉工場で
一日粉まみれになってアルバイトをした竜馬に
ビームスがジャスティンと分けろと
竜馬の座高ほどある大きな紙袋一杯に
摘みたてのオレンジをくれたからだ
でもその紙袋はあちこち破れていて
いくら気を付けて運転しても
一個・・・二個・・・とバイクから
転がり落ちて行く
最初竜馬は落ちるたびに
ハーレーを停めて拾っていたけど
これではジャスティンの家に到着するまでには
日が暮れてしまうと考え
もう落ちたオレンジは気にせず
半分も残ればいいだろうと
妥協してハーレーを急がせた
しかしジャスティンの家に着いた時は
竜馬が思っていたよりオレンジは無事で
紙袋八分目まで残っていたので
嬉しくなってフフフと笑った
そして通りを見たら
ポツン・・・ポツンと竜馬が落としたオレンジが
転がっている
破れた紙袋の箇所を押さえそれを拾って
良い匂いのするオレンジを紙袋一杯に胸に抱え
勢いよくジャスティンの家の鉄製の階段を登った
そしてまた一つオレンジを落としたけど
後で拾えばいいかと
気にせずドアを勢いよく開けた
一瞬その場に立ち尽くし
竜馬はオレンジの入った紙袋をドサッと落とした
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