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chapter19 Baby Don't Cry
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しおりを挟むそして一呼吸して胴元が念を押す
「私はお前がファミリーに入り筋・金・い・り・に
なってくれるのを心から願っているんだ
刑事の事は任せなさい
私がお前を本当の息子のようにどれほど
愛しているかこれでわかってくれるかね?
私ではなくお前は新しい世代の人間だ
新しい時代には暗黒街も
新しいビジネスが流行るものだ」
ポンポンと二回ジャスティンの肩を優しく叩き
チャック・コンチネンタルは彼の率いる
ファミリーが司令部にしている
彼の書斎にまた戻って行った
ジャスティンはまだ熱く火照っている
銃身の引き金を撫で
確認していた
義務を果たした者が正当に報われる
法が及ばない暗黒の世界の中心に
自分の立ち位置があることを
:*゚..:。:. .:*゚:.。
「う~ん・・・・・次は
やっぱりカツカレーだよなぁ~~ 」
竜馬はジャスティンの部屋で
学校の図書館から借りて来た
レシピ本をペラペラめくりながら言った
「でもカツをあげるのってハードルが
高いなぁ~
え~と・・・なになに?
油を180度に熱し?
180度ってどうやって計るんだ?・・・・」
ジャスティンがいないキッチンに立ち
まな板の上に竜馬が綺麗にパン粉を付けた
ポークロースを三枚ならべている
「まぁいっか!
あとはジャスティンが帰ってきたら揚げよう
母さんもそうしてたもんな!
揚げたてが一番旨いんだ」
竜馬は格子戸枠の窓を全開にあけ
窓枠にジュリエットのように
頬づえをついて言った
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秋もだんだん深まって
そよぐ風が冷たく感じる夜
月だけが彼を見ていた
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