458 / 700
chapter19 Baby Don't Cry
6
しおりを挟む
胴元のチャックはジャスティンの肩に手を置き
そっと言った
「ジャスティン・・・
君は戦闘時の要員ではないんだよ
そもそもこの私が直々に銃の腕前を仕込んだんだ
」
ゆっくりと胴元は出口に向かい
ランタンを手に持ってドアから出て行く
そしてその後をジャスティンも
ポケットに手を入れついていく
カツカツと二人の足音が冷たい石でできた床に響く
このホテルの地下の彼のオフィスの奥に
こんな地下道があるなんていったい誰が
知っているだろう
ジャスティンは思った
いつここに来てもこの先に遥か
何千キロも先に繋がっているミシガン湖から
吹き付けてくる冷たい風が身を凍らす
この風が体をまとわりつく時ほど
この先に待ちかまえているものを思って
身の毛がよだつことはない
しかし最初に見た衝撃ほどではなかった
徐々に慣れていき
今ではほぼ感覚がマヒしてるのかもしれない
人間には適応能力がある証拠だ
「このホテルの地下の洞窟は遥か昔
アイルランドの先住民がミシガン湖を渡って
密かに移り住んでくるときに秘密の通路として
作られたモノなんだ
そして私の先代の先代がここを隠す様に
このホテルを建てた・・・・
ホテルの経営なら色んな国の客が出入りしていても
おかしくないからね・・・・・
この話はしたかな?」
「何回も聞いているよ 」
しばらくすると洞窟がスタジアムほどの広さになり
煌々とナイター中継ほどの
外野ライトに照らされ
昼間のような明るさが広がった
「これからまた外国と一戦交えようとしている
我々の同胞に強い武器がいる
そして我々は彼らの勝利のほんのひと助けをする」
二人の目の前には茶色の包み紙に覆われた物体が
山積みされた大型トラックが6台停車していた
そしてミシガン湖に繋がっている波止場に
一艘の貨物船がゆったりと浮かんでいる
ベルトコンベアーから忙しく荷下ろしが
数人の手で行われている
ジャスティンがベルトコンベアーから
茶色い包み紙に包まれた物体を一つ取り出して
包み紙ををほどいて中身を見た
そこにはサイレンサーの小型拳銃が
ひっそりと横たわっていた
まるで誰かが自分に
息を吹き込んでくれるのを待つかのように
そっと言った
「ジャスティン・・・
君は戦闘時の要員ではないんだよ
そもそもこの私が直々に銃の腕前を仕込んだんだ
」
ゆっくりと胴元は出口に向かい
ランタンを手に持ってドアから出て行く
そしてその後をジャスティンも
ポケットに手を入れついていく
カツカツと二人の足音が冷たい石でできた床に響く
このホテルの地下の彼のオフィスの奥に
こんな地下道があるなんていったい誰が
知っているだろう
ジャスティンは思った
いつここに来てもこの先に遥か
何千キロも先に繋がっているミシガン湖から
吹き付けてくる冷たい風が身を凍らす
この風が体をまとわりつく時ほど
この先に待ちかまえているものを思って
身の毛がよだつことはない
しかし最初に見た衝撃ほどではなかった
徐々に慣れていき
今ではほぼ感覚がマヒしてるのかもしれない
人間には適応能力がある証拠だ
「このホテルの地下の洞窟は遥か昔
アイルランドの先住民がミシガン湖を渡って
密かに移り住んでくるときに秘密の通路として
作られたモノなんだ
そして私の先代の先代がここを隠す様に
このホテルを建てた・・・・
ホテルの経営なら色んな国の客が出入りしていても
おかしくないからね・・・・・
この話はしたかな?」
「何回も聞いているよ 」
しばらくすると洞窟がスタジアムほどの広さになり
煌々とナイター中継ほどの
外野ライトに照らされ
昼間のような明るさが広がった
「これからまた外国と一戦交えようとしている
我々の同胞に強い武器がいる
そして我々は彼らの勝利のほんのひと助けをする」
二人の目の前には茶色の包み紙に覆われた物体が
山積みされた大型トラックが6台停車していた
そしてミシガン湖に繋がっている波止場に
一艘の貨物船がゆったりと浮かんでいる
ベルトコンベアーから忙しく荷下ろしが
数人の手で行われている
ジャスティンがベルトコンベアーから
茶色い包み紙に包まれた物体を一つ取り出して
包み紙ををほどいて中身を見た
そこにはサイレンサーの小型拳銃が
ひっそりと横たわっていた
まるで誰かが自分に
息を吹き込んでくれるのを待つかのように
9
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません
如月 そら
恋愛
旧題:隠れドS上司はTL作家を所望する!
【書籍化】
2023/5/17 『隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません』としてエタニティブックス様より書籍化❤️
たくさんの応援のお陰です❣️✨感謝です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
🍀WEB小説作家の小島陽菜乃はいわゆるTL作家だ。
けれど、最近はある理由から評価が低迷していた。それは未経験ゆえのリアリティのなさ。
さまざまな資料を駆使し執筆してきたものの、評価が辛いのは否定できない。
そんな時、陽菜乃は会社の倉庫で上司が同僚といたしているのを見てしまう。
「隠れて覗き見なんてしてたら、興奮しないか?」
真面目そうな上司だと思っていたのに︎!!
……でもちょっと待って。 こんなに慣れているのなら教えてもらえばいいんじゃないの!?
けれど上司の森野英は慣れているなんてもんじゃなくて……!?
※普段より、ややえちえち多めです。苦手な方は避けてくださいね。(えちえち多めなんですけど、可愛くてきゅんなえちを目指しました✨)
※くれぐれも!くれぐれもフィクションです‼️( •̀ω•́ )✧
※感想欄がネタバレありとなっておりますので注意⚠️です。感想は大歓迎です❣️ありがとうございます(*ᴗˬᴗ)💕
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる