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chaputar18 ジャスティンの宝物

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シャワーを浴び終わったジャスティンが
スゥエットのズボンに上半身裸で
クビにタオルをひっかけ

コカ・コーラのベンチに座って
じっとこっちを見ている



美味しいものを食べられる期待で
瞳はキラキラしている




アルミニウム製の大きな皿にレンチンした米を盛り
その上にカレーをかけて盛り付けた


美味しそうな匂いがするし
二回目にしては上手に出来たのではないかと
竜馬は思っていた




「熱いから気を付けて」




ジャスティンは湯気の立つカレーと米を
大きなスプーンで絶妙なバランスで
すくいあげそっと息を拭きかけて
一口で口の中に入れた




「なんだこれ!!うめぇ!!!」


ハハッ
「本当?よかった 」




竜馬はホッとして自分もカレー皿を手に取った
忙しく口を動かしているジャスティンを見ながら
竜馬もカレーを食べた
我ながら良い味だった




「俺!毎日これでいい!!」




カレーライスを二杯おかわりしたジャスティンは
元気を取り戻し

帰ってきた頃は疲れで青白かった
顔もピンクに染まっていた



「今日ビームスさんの所どうだった?」
僕も来週行こうかな」




コカ・コーラ―の瓶をラッパ飲みしている
ジャスティンがニヤリとした



「貧弱なヤツは肩壊れるぞ」



「僕も体を鍛えたいんだ」





すっかりカレーをたいらげ
鼻歌を歌って食器を洗っている竜馬の横に
ジャスティンがやってきた





「あ~・・・その・・・
大変だったんじゃないのか?
こんなの・・・作るのって・・・  」




壁にもたれて腕を組み
なぜかバツが悪そうに言う




「?・・・そんなに大変じゃなかったよ
といってもこれしか作れないんだけど
あとシーフードとか入れたらもっと
美味しくなると思うし・・・   」



「そ・・・そうか!
あれだな!材料費・・・いくらだった?
ほら・・・日本食って高いだろ? 」





そう言ってジーンズからクシャクシャの10ドル紙幣を
3枚出しながら言った




竜馬はクスクス笑いだした



 
「ねぇ・・・ジャスティン 」


「な・・・なんだよ! 」




ジャスティンに近づいて顔を覗き込む




「そういう時は素直に「ありがとう」って
言ったらどうかな? 」




フンッと腕を組んで頬を染め
ジャスティンはそっぽを向いた
筋肉質の前腕はうっすらと金色の毛で覆われている





「そんなの言い慣れてないから無理だ!」




ジャスティンは(何を馬鹿なことを)と
言った感じだ





クスクス・・・
「僕で練習してもいいんだよ」


「するもんか!」





そう言いながらもジャスティンは
竜馬の傍を離れなく


竜馬が皿を洗って何気なくジャスティンに
渡すと大人しく布巾で皿を拭き出した
それを見てまた笑いそうになるのを必死でこらえた





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