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chaputar18 ジャスティンの宝物

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竜馬が再びバーへ行ってカクテルを作ろうと
身体をくるりと回すと女優が
竜馬の二の腕に両手を巻き付けてきて引き留めた


竜馬はドキッとし
彼女につかまったまま一時停止した
大きな胸がぐいぐい腕に当たる



「やっぱりここにいて
可愛い人・・・近くにいてくれたら
それだけつきがまわってくるわ 」



ルビーの片手が竜馬の太ももをまさぐっている
思わず全身に鳥肌が立つ



「勝ったら私の部屋に来て
お祝いしてくれる?・・・・」



今や竜馬の腰に手を回している
ルビーが放つ強い香水の香りに身を浸しながら
竜馬は真っ赤になり何も言えなくなった




「あ・・・あの・・・でも・・・
仕事が・・・・      」




ポーカーのスリルとはちがう
汗がどっと体に溢れる



「お客を喜ばすのも仕事のうちでしょう?」


「あと1分で時間切れです」



ジャスティンが言った



「勝負よ!」



ルビーの対戦相手がいきまいて
カードを中央に投げた



〈 フォーカード 〉



誰もが良い手だと思った
対戦相手の女性もフフンッと鼻を鳴らした


しかしルビーは自分の手を見直す必要もなかった
ポンとルビーもカードを緑色の
フェルトのテーブル(ダイス)に放った



〈ストレートフラッシュ〉




ルビーの勝ちだ



群衆がみごとなルビーの手にわっと騒いだ




「ジャスティンこの子貰っていくわよ~♪」



ガタンとルビーが立ち上がり
竜馬の腕をひっぱってズンズン進んで行く




「え?え?助けて!
ジャスティ~ン!!」




ジャスティンは肩をすくめ
その横で胴元がおそらく竜馬のレンタル料も
加算して伝票を切るのを見届けた



ルビーにズルズル引きずって行かれる
竜馬に達者でなと二人は手を振った





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