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chapter17 世界の果てで君を想う
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・・・・・・・
「ほら!飯だ」
そう言ってカルロスから
キッチンテーブルに置かれた皿には
竜馬の顔よりも大きなハーフサイズのピザが乗っていた
「・・・いただきます・・・ 」
竜馬が手を合わせてピザを食べようとすると
カルロスに止められた
「部屋に持って行って食えよ!
キッチンが汚れるだろ!」
ブツブツ言うカルロスをキッチンに置き去りにして
竜馬はピザを持って自室に引きこもった
野菜は玉ねぎがほんの気持ち程度で
油がべっとりと浮いたピザを口に頬張る
塩味がきつくほぼ油としか感じなかった
「・・・・不味い・・・・ 」
とても人間の食べ物という気はしなかった
小麦粉が胃に溜まった感覚だけがした
竜馬は白米が恋しくてたまらなかった
しかしまだこの頃の竜馬は少なくとも
良い子にしてホストファミリーのカルロスと
仲良くしようと言う気持ちが残っていたため
なるべく自分が我慢して事が収まるなら
そうしようと健気に務めた
数日後
「・・・・カルロス・・・・
夜ご飯は? 」
8時になっても食事に呼んでもらえず
お腹をすかせて二階から降りて来た竜馬に
カルロスが言った
「朝食ったじゃないか 」
「朝はたしかに食べたけど・・・夜は?」
「あのピザは朝夕兼用のメシだったんだよ
朝のうちに全部食っちまったお前が悪い」
「そんなこと聞いてないよ!
あれは朝ごはんだと思ったから
全部食べちゃったよ!おなかが空いたよ!」
「だったら明日の朝まで我慢することだな」
カルロスはさらりとかわした
「まったくもう!」
竜馬はあきれた
カルロスとしゃべっているといつも二つの問題が
同時に進行しているような気分にさせられる
きっとこちらの言う事の
半分も聞いていないに違いない
竜馬は酔っ払ってソファーに寝転び
テレビのチャンネルをカチャカチャ
リモコンで変えるカルロスを一瞥して
もう何も言う事はないと部屋に戻った
「ほら!飯だ」
そう言ってカルロスから
キッチンテーブルに置かれた皿には
竜馬の顔よりも大きなハーフサイズのピザが乗っていた
「・・・いただきます・・・ 」
竜馬が手を合わせてピザを食べようとすると
カルロスに止められた
「部屋に持って行って食えよ!
キッチンが汚れるだろ!」
ブツブツ言うカルロスをキッチンに置き去りにして
竜馬はピザを持って自室に引きこもった
野菜は玉ねぎがほんの気持ち程度で
油がべっとりと浮いたピザを口に頬張る
塩味がきつくほぼ油としか感じなかった
「・・・・不味い・・・・ 」
とても人間の食べ物という気はしなかった
小麦粉が胃に溜まった感覚だけがした
竜馬は白米が恋しくてたまらなかった
しかしまだこの頃の竜馬は少なくとも
良い子にしてホストファミリーのカルロスと
仲良くしようと言う気持ちが残っていたため
なるべく自分が我慢して事が収まるなら
そうしようと健気に務めた
数日後
「・・・・カルロス・・・・
夜ご飯は? 」
8時になっても食事に呼んでもらえず
お腹をすかせて二階から降りて来た竜馬に
カルロスが言った
「朝食ったじゃないか 」
「朝はたしかに食べたけど・・・夜は?」
「あのピザは朝夕兼用のメシだったんだよ
朝のうちに全部食っちまったお前が悪い」
「そんなこと聞いてないよ!
あれは朝ごはんだと思ったから
全部食べちゃったよ!おなかが空いたよ!」
「だったら明日の朝まで我慢することだな」
カルロスはさらりとかわした
「まったくもう!」
竜馬はあきれた
カルロスとしゃべっているといつも二つの問題が
同時に進行しているような気分にさせられる
きっとこちらの言う事の
半分も聞いていないに違いない
竜馬は酔っ払ってソファーに寝転び
テレビのチャンネルをカチャカチャ
リモコンで変えるカルロスを一瞥して
もう何も言う事はないと部屋に戻った
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