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chapter16 LAST STAGE 竜馬
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・・・・・
アメリカ留学にむけて残り一週間
一つでも多くの英単語を覚えないといけない
竜馬の部屋にジェニは毎日押しかけた
ジェニは自分のためならいつだって
時間を割いてくれる
竜馬の注意を引きたくて
単語を勉強している所を邪魔したり
壊れたおもちゃを直してもらいに来たり
それでも竜馬は信じがたい程の忍耐力で
ジェニの相手をしてくれていた
「大きいお兄ちゃん「ちゅー」しよ」
ジェニが唇を突き出して竜馬に言う
思春期の竜馬は頬を染めてジェニに言う
「・・・いけません
そんな事は好き同士が
することなんだよ・・・ 」
ジェニが純粋な熱い瞳で竜馬を見つめてくる
そんな時竜馬の中に親密な感情が芽生え
少し不安になるぐらいの絆が結ばれたような
気持ちになる
「あら!
ジェニは大きいお兄ちゃんが大好き!
結婚する!
大きいお兄ちゃんのお嫁さんのなるの!
だから「ちゅー」しよ!」
「ダメです」
「もー!何でー!」
ジェニは竜馬の膝に馬なりにまたがって
竜馬の頬に鼻をすりつけた
竜馬の体がビクッと引きつり
呼吸が止まった
竜馬はそのまま石にでもなったかのように
じっとしていた
ジェニは竜馬のおでこや
顎に鼻をこすりつけ
彼の肌の感覚を味わった
二人はキスこそしていないが
数分間そのままでいた
ジェニは彼の近くにいられるということだけで
満足した
幼心に彼を求める気持ちは
他の同じクラスの男子とも兄弟や父親を
求める気持ちとはまるで違っていると感じていた
「大きくなったら
ジェニをお嫁さんにしてね 」
「・・・・・うん・・・・・」
「じぁ「ちゅー」して・・」
「それは・・・ダメ・・・・」
本当にダメなんだろうか?
このとんでもなく可愛い子に
これほどグイグイこられて
何をダメだと自分は言っているのだろうか
無意識に竜馬はジェニの頬に手を当て
親指で眉をそっと撫でた
二人は数秒そのままでいた
キスこそしていなかったが
こんなにも近くにいられるというだけで満足だった
クラスの女子などといる時は
こんな気持ちにさえなったことがなかった
彼女を求める気持ちは他の誰かを求める
気持ちとはまったく違っていた
その瞬間二人とも我を忘れていたので
バタンッとリビングの
ドアが開いたのが聞こえても
二人の反応は鈍かった
豊が帰って来たのだ
竜馬はさっとジェニから体を離し
顔からは表情は拭いさられたが
二人がいた空間の空気は感情が濃くよどんでいる気がした
豊は習い事のそろばんが入ったカバンを
ブラブラさせてリビングに入って来た
「・・・・何やってんだ?お前ら?」
まるで無関心の豊に
正直竜馬はホッと胸をなでおろした
アメリカ留学にむけて残り一週間
一つでも多くの英単語を覚えないといけない
竜馬の部屋にジェニは毎日押しかけた
ジェニは自分のためならいつだって
時間を割いてくれる
竜馬の注意を引きたくて
単語を勉強している所を邪魔したり
壊れたおもちゃを直してもらいに来たり
それでも竜馬は信じがたい程の忍耐力で
ジェニの相手をしてくれていた
「大きいお兄ちゃん「ちゅー」しよ」
ジェニが唇を突き出して竜馬に言う
思春期の竜馬は頬を染めてジェニに言う
「・・・いけません
そんな事は好き同士が
することなんだよ・・・ 」
ジェニが純粋な熱い瞳で竜馬を見つめてくる
そんな時竜馬の中に親密な感情が芽生え
少し不安になるぐらいの絆が結ばれたような
気持ちになる
「あら!
ジェニは大きいお兄ちゃんが大好き!
結婚する!
大きいお兄ちゃんのお嫁さんのなるの!
だから「ちゅー」しよ!」
「ダメです」
「もー!何でー!」
ジェニは竜馬の膝に馬なりにまたがって
竜馬の頬に鼻をすりつけた
竜馬の体がビクッと引きつり
呼吸が止まった
竜馬はそのまま石にでもなったかのように
じっとしていた
ジェニは竜馬のおでこや
顎に鼻をこすりつけ
彼の肌の感覚を味わった
二人はキスこそしていないが
数分間そのままでいた
ジェニは彼の近くにいられるということだけで
満足した
幼心に彼を求める気持ちは
他の同じクラスの男子とも兄弟や父親を
求める気持ちとはまるで違っていると感じていた
「大きくなったら
ジェニをお嫁さんにしてね 」
「・・・・・うん・・・・・」
「じぁ「ちゅー」して・・」
「それは・・・ダメ・・・・」
本当にダメなんだろうか?
このとんでもなく可愛い子に
これほどグイグイこられて
何をダメだと自分は言っているのだろうか
無意識に竜馬はジェニの頬に手を当て
親指で眉をそっと撫でた
二人は数秒そのままでいた
キスこそしていなかったが
こんなにも近くにいられるというだけで満足だった
クラスの女子などといる時は
こんな気持ちにさえなったことがなかった
彼女を求める気持ちは他の誰かを求める
気持ちとはまったく違っていた
その瞬間二人とも我を忘れていたので
バタンッとリビングの
ドアが開いたのが聞こえても
二人の反応は鈍かった
豊が帰って来たのだ
竜馬はさっとジェニから体を離し
顔からは表情は拭いさられたが
二人がいた空間の空気は感情が濃くよどんでいる気がした
豊は習い事のそろばんが入ったカバンを
ブラブラさせてリビングに入って来た
「・・・・何やってんだ?お前ら?」
まるで無関心の豊に
正直竜馬はホッと胸をなでおろした
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