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chapter16 LAST STAGE 竜馬
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「コントローラーの↑のボタンと
AとBのボタンを一緒に押すと
必殺技が出るよ 」
「こう? 」
「そうそうもう一回やってみて 」
ゲームが出来なくて
てんで豊に相手してもらえないジェニに
竜馬がゲームのコツを教えていると
意外にもジェニは根気よく技を学び
ジェニと同じ年頃の女の子にしては
達人レベルの域に達するようになっていた
最近ではそうやってリビングで
竜馬とジェニが二人でゲームをしていたが
豊も入ってくるようになって
いつの間にか二人の後ろのソファーで
豊が指導してくるようになっていた
竜馬は豊は不器用なヤツだけど
とっつきにくいだけで決して思いやりが無いわけ
でもないと彼をそう評価していた
豊が言った
「そんな所に隠しアイテムはないよ
西の占い師と話をするんだ
そしたら隠しアイテムの扉が開くよ 」
竜馬が驚いて豊に言った
「何でわかったんだ?」
「このゲームを作ったヤツの気持ちになるんだよ!
ユーザーが考えそうなシナリオを
描いてどうするんだよ!」
ゲームの事を語る豊の目は乱々と輝いていた
豊のいい所はいつも率直に話してくれる所だと
竜馬は思った
更に豊が語る
「ユーザーの感情を振り回すんだ!
夢中にさせるんだよ!
とにかく物語を先に進めずにはいられないように!
何が何でもラストを見とどけたいって思わせるんだ」
「へぇ~・・・・・ 」
竜馬は感心した
小学生でこんな風に制作者側の視点で
ゲームをプレイしている子供も珍しい
「もっと聞かせてよ!豊! 」
へへんっ!
「しょう~がね~な!
いいか!良い物語ってのは冒頭が大事だ!
よく最初に
「死体を転がせ!」
という言葉があるぐらいだ 」
「死体を転がせ?」
竜馬は豊の方に体を向けあぐらをかいた
「何か事件を起こすんだよ
例えば小説なんかでも100ページ目から
読むヤツなんかいないだろ?
最初でつまらないと思われれば一生読まれない!
だから一番最初に事件を起こして
ユーザーの感心を一気に引き込むんだ!」
「フムフム 」
「次に「ヘイトを溜める」んだ!」
「ヘイトって何だ?」
「(憎しみ)とか(怒り)の感情だよ!
よく(ヘイトスピーチ)って言うだろ?
物語には必ず主人公を脅かす存在がいるんだ
その敵役に対してヘイトを溜めさせるんだよ
敵役が鬼畜であればあるほどいいんだ
みんなソイツがやっつけられるのを期待するだろ?」
竜馬はかがみ込み微笑んでみせた
「なるほど!
フリーザとかダースベイダーみたいな感じか?」
「ああ・・・そうだな!
それで最後は「孔雀の羽を広げる」だ!」
ハハッ
「めちゃくちゃな比喩だな!」
竜馬は声をあげて笑った
しかし豊は真剣な顔つきで言った
「何を言うんだ
本当にこの比喩はあるんだよ、いいか、
動物園で孔雀を見つけたとするだろ?
そうしたら誰もが羽を広げる所を見たいだろ?
だからみんないつ羽を広げるかって
ワクワクしながら孔雀について行くんだよ
みんな羽を広げる所を見たいんだ・・・
言わば一番物語が盛り上がる所さ!
そこを見たいからユーザーは長い話について来るんだ!」
竜馬は顎を指で押さえて宙を見た
「そう言えばそうだな~・・・
この先に何があるんだって思うもんな」
「「最初に死体を転がせ」「ヘイトを溜める」
最後に「孔雀の羽を広げる」
良い物語の構成はどれもこの「黄金ルール」
が当てはまっているんだ」
そう言いながら
豊は竜馬の隣に来てコントローラーを持ち
テレビ画面の女ゾンビの大群を
見事な必殺技で一掃した
AとBのボタンを一緒に押すと
必殺技が出るよ 」
「こう? 」
「そうそうもう一回やってみて 」
ゲームが出来なくて
てんで豊に相手してもらえないジェニに
竜馬がゲームのコツを教えていると
意外にもジェニは根気よく技を学び
ジェニと同じ年頃の女の子にしては
達人レベルの域に達するようになっていた
最近ではそうやってリビングで
竜馬とジェニが二人でゲームをしていたが
豊も入ってくるようになって
いつの間にか二人の後ろのソファーで
豊が指導してくるようになっていた
竜馬は豊は不器用なヤツだけど
とっつきにくいだけで決して思いやりが無いわけ
でもないと彼をそう評価していた
豊が言った
「そんな所に隠しアイテムはないよ
西の占い師と話をするんだ
そしたら隠しアイテムの扉が開くよ 」
竜馬が驚いて豊に言った
「何でわかったんだ?」
「このゲームを作ったヤツの気持ちになるんだよ!
ユーザーが考えそうなシナリオを
描いてどうするんだよ!」
ゲームの事を語る豊の目は乱々と輝いていた
豊のいい所はいつも率直に話してくれる所だと
竜馬は思った
更に豊が語る
「ユーザーの感情を振り回すんだ!
夢中にさせるんだよ!
とにかく物語を先に進めずにはいられないように!
何が何でもラストを見とどけたいって思わせるんだ」
「へぇ~・・・・・ 」
竜馬は感心した
小学生でこんな風に制作者側の視点で
ゲームをプレイしている子供も珍しい
「もっと聞かせてよ!豊! 」
へへんっ!
「しょう~がね~な!
いいか!良い物語ってのは冒頭が大事だ!
よく最初に
「死体を転がせ!」
という言葉があるぐらいだ 」
「死体を転がせ?」
竜馬は豊の方に体を向けあぐらをかいた
「何か事件を起こすんだよ
例えば小説なんかでも100ページ目から
読むヤツなんかいないだろ?
最初でつまらないと思われれば一生読まれない!
だから一番最初に事件を起こして
ユーザーの感心を一気に引き込むんだ!」
「フムフム 」
「次に「ヘイトを溜める」んだ!」
「ヘイトって何だ?」
「(憎しみ)とか(怒り)の感情だよ!
よく(ヘイトスピーチ)って言うだろ?
物語には必ず主人公を脅かす存在がいるんだ
その敵役に対してヘイトを溜めさせるんだよ
敵役が鬼畜であればあるほどいいんだ
みんなソイツがやっつけられるのを期待するだろ?」
竜馬はかがみ込み微笑んでみせた
「なるほど!
フリーザとかダースベイダーみたいな感じか?」
「ああ・・・そうだな!
それで最後は「孔雀の羽を広げる」だ!」
ハハッ
「めちゃくちゃな比喩だな!」
竜馬は声をあげて笑った
しかし豊は真剣な顔つきで言った
「何を言うんだ
本当にこの比喩はあるんだよ、いいか、
動物園で孔雀を見つけたとするだろ?
そうしたら誰もが羽を広げる所を見たいだろ?
だからみんないつ羽を広げるかって
ワクワクしながら孔雀について行くんだよ
みんな羽を広げる所を見たいんだ・・・
言わば一番物語が盛り上がる所さ!
そこを見たいからユーザーは長い話について来るんだ!」
竜馬は顎を指で押さえて宙を見た
「そう言えばそうだな~・・・
この先に何があるんだって思うもんな」
「「最初に死体を転がせ」「ヘイトを溜める」
最後に「孔雀の羽を広げる」
良い物語の構成はどれもこの「黄金ルール」
が当てはまっているんだ」
そう言いながら
豊は竜馬の隣に来てコントローラーを持ち
テレビ画面の女ゾンビの大群を
見事な必殺技で一掃した
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