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chapter15 スーパーシャイボーイPart2
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「メディアが情報の裏どりをしたいと言ってきてるわ
弊社のホームページにプレスリリースを掲載したので
質問はすべて広報へ行くように指示しましょうか?」
「頼む」
そこへ新たなメールの着信音が鳴った
画面へ目をやると下世話な雑誌社の
アドレスだとわかって真紀は無視した
「電話が1件保留にして待たせています」
真紀は宗一郎にワイヤレスヘッドセットを
渡そうとした
こんな時の真紀は超有能でこのうえなく仕事熱心だ
メビウスの会社のトップが水難事故で瀕死の状態だと
聞きつけた連中からの連絡を真紀が窓口になって
宗一郎につないでくれていた
「・・・メビウスの株主に事を荒立てないよう
準備が整い次第リモートで株主総会を始める
信用を取り戻し少しでも株価が
暴落するのを防がないといけない 」
「ハイ」
パチパチと真紀がパソコンに
メールで指示をしている
「それと明日の朝9時にメビウス役員会議の
知らせをメールで送ってくれ
これを機にうちの株価が下がるのを狙っている
竜馬と敵対していた二社が明朝合併の意思を
発表するらしい 」
「ハイ」
真紀が素早く驚くほどのタイピングで
ノートPCに一斉メールを打ち込んでいく
宗一郎の言葉を一言も漏らさない勢いだ
「それと 」
「ハイ 」
真紀が宗一郎を見つめる
「抱きしめさせてくれ 」
真紀がガタンッと飛び上がり
宗一郎に飛びついた
携帯電話から保留音が鳴る中
しばらく宗一郎は真紀を強く抱きしめた
彼の体はこわばっていて緊張が感じられた
「っっ・・・・二人を止めるべきだったんだっ!」
「宗一郎さんっっ!」
「平日の真昼間に結構なご身分だと・・・
笑って・・・俺は送り出したんだ・・・
せめてあの時引き止めていたら
あんなボートに乗らずに――」
「宗一郎さんっ!」
宗一郎が真紀を抱きしめながら
吐き捨てるように言った
彼の苦悩が目に浮かんで見える
真紀は目に涙をため
彼を守りたいという思いでぎゅっと抱きしめた
「誰も悪くないのよ・・・事故なんだから 」
真紀は同情に満ちた優しい声で囁いた
宗一郎が鉄のような理性を取り戻すのには数分かかった
彼はソファーにドカッと座り
頭を抱え蹲ったまま動かなくなった
それを覆いかぶさるようにずっと真紀が抱きしめた
そしてなんとか元に戻った宗一郎は
真紀にキスをしてワイヤレスヘッドセットを持って
書斎に入って行った
そこから宗一郎の書斎からは
彼が絶え間なくかかってくる電話を
さばいている声が朝まで聞こえていた
弊社のホームページにプレスリリースを掲載したので
質問はすべて広報へ行くように指示しましょうか?」
「頼む」
そこへ新たなメールの着信音が鳴った
画面へ目をやると下世話な雑誌社の
アドレスだとわかって真紀は無視した
「電話が1件保留にして待たせています」
真紀は宗一郎にワイヤレスヘッドセットを
渡そうとした
こんな時の真紀は超有能でこのうえなく仕事熱心だ
メビウスの会社のトップが水難事故で瀕死の状態だと
聞きつけた連中からの連絡を真紀が窓口になって
宗一郎につないでくれていた
「・・・メビウスの株主に事を荒立てないよう
準備が整い次第リモートで株主総会を始める
信用を取り戻し少しでも株価が
暴落するのを防がないといけない 」
「ハイ」
パチパチと真紀がパソコンに
メールで指示をしている
「それと明日の朝9時にメビウス役員会議の
知らせをメールで送ってくれ
これを機にうちの株価が下がるのを狙っている
竜馬と敵対していた二社が明朝合併の意思を
発表するらしい 」
「ハイ」
真紀が素早く驚くほどのタイピングで
ノートPCに一斉メールを打ち込んでいく
宗一郎の言葉を一言も漏らさない勢いだ
「それと 」
「ハイ 」
真紀が宗一郎を見つめる
「抱きしめさせてくれ 」
真紀がガタンッと飛び上がり
宗一郎に飛びついた
携帯電話から保留音が鳴る中
しばらく宗一郎は真紀を強く抱きしめた
彼の体はこわばっていて緊張が感じられた
「っっ・・・・二人を止めるべきだったんだっ!」
「宗一郎さんっっ!」
「平日の真昼間に結構なご身分だと・・・
笑って・・・俺は送り出したんだ・・・
せめてあの時引き止めていたら
あんなボートに乗らずに――」
「宗一郎さんっ!」
宗一郎が真紀を抱きしめながら
吐き捨てるように言った
彼の苦悩が目に浮かんで見える
真紀は目に涙をため
彼を守りたいという思いでぎゅっと抱きしめた
「誰も悪くないのよ・・・事故なんだから 」
真紀は同情に満ちた優しい声で囁いた
宗一郎が鉄のような理性を取り戻すのには数分かかった
彼はソファーにドカッと座り
頭を抱え蹲ったまま動かなくなった
それを覆いかぶさるようにずっと真紀が抱きしめた
そしてなんとか元に戻った宗一郎は
真紀にキスをしてワイヤレスヘッドセットを持って
書斎に入って行った
そこから宗一郎の書斎からは
彼が絶え間なくかかってくる電話を
さばいている声が朝まで聞こえていた
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