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chapter15 スーパーシャイボーイPart2
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しおりを挟む浜田真紀はノートPCから目を離し
そっと雨が降って来ていた窓を覗いた
社長達が救助された時は雨が降っていなくてよかった
もし雨が降っていたら冷たい
琵琶湖に落とされた体は低体温症になっていただろう
宗一郎が琵琶湖に向かってから
およそ10時間が経ち・・・・
現地から彼にこまめな連絡と
指導を受けて真紀は動いていた
彼に頼まれて用意した
メビウスの全株主ファイルが目の前に置かれ
メビウスの代表の不運な事故から
会社が風評被害を受けないために
彼はこれから動かないといけない
PCの電子音がしんとしたリビングに響き渡る
真紀はメビウスの株価指標を見つめながら
ゆっくり暴落し始めているメビウスの株価が
なんとか安定して欲しいと願った
早くも社長が事故に会った情報が洩れている
またPCにメビウスの得意先からメールが届き
それ以上の思案は出来なかった
その時玄関が開き宗一郎が帰って来た
「おかえりなさい」
真紀は駆け寄って出迎えた
慌しく玄関から入って来た彼は
疲労のしわが深く刻まれており
真紀の胸は締め付けられた
「レイは?」
「大丈夫・・・寝ているわ」
「これから少し騒がしくなるかもしれないが
君は寝てくれていていいから」
「大丈夫よ」
真紀がキビキビと宗一郎に連絡する
「広報部長から連絡がありました
株主をこの件から締め出すと
反感を買いかねません
会社を応援している人達に説明すべきだと言っています
それとメビウスの全社員にも・・・・ 」
真紀が宗一郎の顔色を伺いながら言った
「社員には各部署の日常業務を責任をもって
続けてくれと言ってくれ
決定に社長の認証が必要な事が何かあれば
各自が提案する行動計画と共に俺に伝えるように・・・」
こくりと真紀が頷いた
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