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chapter15 スーパーシャイボーイPart2

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しばらくして
文也の両親が血の気の無い顔で待合室に入って来た



おそらく藤子が連絡したのだろう
文也の小柄な母親がすすり泣いている所を
藤子が抱きしめる



そして二人は手を取り合って
奥の待合室に座った
文也の父が宗一郎に挨拶し
事の成り行きを聞いている




そしてしっかり宗一郎の背中を叩いて
藤子と母が座っている待合椅子に座った



宗一郎と豊は救助隊の説明を聞きに
受付へ行ってしまった



微かに入り口から二人の声が声が聞こえる
ボートに何があったのか
どんな問題が発生したのか

竜馬と文也の身に何が起こったのか可能性を検討し
希望を捨てずにいられる理由を数えた



しかしここにいる全員が最も懸念している
二人の内一人が致命傷を負った可能性については
触れなかった




待合室の天井の青白い照明のせいで
待合室の中が寒々として見える




集まっているみんなが緊張した面持ちで
二人の治療が終わるのを待っている




ジェニは何がどうなっているのか
考えるのも嫌だった




ジェニは手を前に組んで
いつものごとく祈りだした






神様・・・・・
五分でもいいから竜馬さんに合わせてください
自分にとって竜馬さんがどんなに大切な存在かを
彼に伝えたいのです




私がどんなに彼を愛しているか・・・






心をとろけさせるあの笑顔・・・
真夜中色の瞳・・・
眠っている時の美しくもいかめしい顔・・・






ジェニの頬に涙が伝う







もう二度と彼に会えなかったらどうしよう・・・
彼の唇が自分の唇に触れあう



あの甘い感覚がもう味わえなかったらどうしよう・・・

そう思うと耐えがたい痛みに襲われた



私はこんなにも彼を愛している
でも彼がもうそれを知ることはないのかもしれない




ジェニは胃がずっしりと重たくなった
身体に力が入らなかった






ジェニは必死で祈った





神様お願い・・・・


頬を熱い涙が伝う








私から竜馬さんを取り上げないで・・・・・









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