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chapter15 スーパーシャイボーイPart2

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・・・・・・・・・



夕方も遅い時間
メビウスビルの21階から夕暮れを見ながら
ジェニはスマホを片手にソワソワしていた



竜馬と付き合ってから今まで
こんなにも長い時間彼にメッセージを送って
「既読」が付かなかったのは初めてだ



彼はいとこの文也君と滋賀県は琵琶湖に
ブラック・バス釣りを楽しみに行っている



休日だと混むらしいので
有休をとって一泊で行ってくると
つい昨日彼は楽しそうに
釣り竿を手入れして出かけて行った



しかしジェニと竜馬はどんな時でも二人は
お互いに楽しんだことを共有したがり

マメに連絡を取り合う日々が
当たり前になっていた二人だったので
魚を釣ったら一番に写真が送られてくるだろうと
ずっと待っているのに彼からはおよそ
12時間連絡がない




ジェニはもう一度lineメッセージを送った




「ボウスだからって
恥ずかしくはないわよwww 」



そして数時間後
辛口だっただろうかと思った
メッセージにも既読が付かない



こんなに彼と連絡が取れなかったことは
初めてかもしれない


もちろんせっかくの従弟同士で釣りを楽しんで
いる所を邪魔はしたくはないけど
二人の様子は知りたかった




とうとうジェニはしびれを切らして
竜馬の電話番号にかけたが
出たのは留守番電話だった



メッセージ録音を促す発信音が鳴ると
ジェニは話しだした




ピーッ
「・・・ジェニです・・・
その・・・何でもないんだけど・・・
lineの既読がつかなかったものだから
煩くしてごめんなさい
大人しく待っているから連絡してください」





ところがそこからさらに
1時間2時間経っても彼からはlineも
電話もこなかった


今まで当たり前のように
何もかもを共有してきた二人が
付き合ってこんなことは初めてだった




ちょっと煩くしすぎたのかな?・・・・
それとも文也君とバス釣りに忙しいのかな?
圏外ってこともあるしね・・・・





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