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chapter15 スーパーシャイボーイPart2

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電話を切ったあと昼間作った



「竜馬さんとベッドでやりたいことリスト」



のファイルをジェニは笑いながら彼に転送した




このリストが完成するまで珍しく外回りをしないで
真剣な表情でパソコンに向かい
デスク仕事をしているジェニを見て
みんなはきっとジェニは難しい仕事をしているに違いないと
コーヒーを買ってきてくれたり
沢山気遣ってくれたものだ



早く帰ってきてほしい
二人で彼のお誕生日のお祝いをするのだ
サプライズもジェニは考えていた




キンコン♪と彼からの通知が届いた




ファイルを開くと
そこはグアムの美しい海と

「パシフィック・アイランド・
リゾート・ホテル・グアム」
の素敵なホテルが写っている写真だった




・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
君の「やりたいことリスト」に
僕のアレンジを加えて今40項目に増やした
ここに部屋を取ったよ
今週末の旅行で全部やるぞ
君はパスポートの準備をしておくように
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・




ジェニはハナと一緒に飛び上がった





こんなにも短い期間で誰かを
深く愛することができるなど
想像もしていなかった


竜馬はまるで昔からの知り合いのようにジェニを信頼し
秘めた思いや溢れる感情を隠そうともせず
本当の自分をさらけだしてくれていた



彼はまるで生まれる前から一緒にいたという風な
雰囲気を出していた
なのでジェニも自然に彼には何も飾らずに
接することが出来た



ジェニは竜馬の表情を
好きな食べ物を
集中すると引き締まる口元を
笑う直前に目尻に寄るシワを思った



感情に自制を利かせられるとこも
自分よりも弱い立場にいると
見なした人達に優しい所も
心や視野が狭い人には厳しい態度をとる所も



そしてジェニにはストレートに愛情を表現し
スキンシップを図り
強い欲望を体で示してくれた



二人は時には友達のように、恋人のように、
兄妹のようにふざけたり、からかったり
時には朝のまぶしい光の下
彼の顔を永遠に見れなくなるのではないかという
行為にふけったりした




しかし一度か二度二人の愛の行為に
遊び心がいっさい消えたことがあった



二人の呼吸と動きが一つになり
ジェニは何かの瀬戸際に
強烈な忘我の境地に連れて行かれた




その力強さに仰天したジェニは
自らあとずさりして勢いをくずした
まるで彼と魂まで溶け合ったかのような感覚だった



絶頂を迎え、荒い息を整え、あまりの強烈さに
ただ二人で目に涙をためてお互いをみつめるしかなかった








「あんたも子供を産むときが来たってことじゃない?」



ある午後
おなかを抱えた明美にそう言われた




「女の本能よ
体内時計がそうしなさいって言ってるんだよ」





ジェニは思った
今この時が人生における最高に幸せな一時かもしれない



もっともこれから先彼が一緒にいてくれたら
この先もずっと自分は幸せにいられる




彼にそっくりな男の子が欲しいと心から思う

  




魔法のような幸福な時間を過ごしてる





彼に出会えてよかった・・・・
彼が愛してくれてよかった・・・
彼を愛せてよかった・・・






ジェニはそう運命の神様に感謝した





まさに世界は二人を中心に回っていた






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