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chapter15 スーパーシャイボーイPart2
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しおりを挟む僕のジェニへ
今太陽が沈んだところだ
僕は社長室にいる
今日の得意先との交渉は上首尾だった
とはいえ僕としてはいささか飽きている
この取引に
この仕事に
この人間関係に
君が傍にいない今は
何もかもが退屈だ
京都はいいだろうなやっぱり僕も
君の出張に一緒について行けばよかった
君の荷物持ちになって
君の下僕になって
ハナの様に君の打ち合わせが終わるのを
一途に待って
下着を選んであげて
君の全身を舐めるよ
京都は5年前に行ったきりだな
それでも君のlineのメッセージを読んだら
あの夏の京都のジメッとした暖かい風が肌を
なぞるのが感じられた
清水寺のお土産屋の坂・・・
お香の香りのする空気を思い出したよ
そして僕に語りかける君の声が聞こえる
打ち合わせの時の
君の戦略の話はとても面白かったよ
ずいぶん沢山準備をするんだね
君はいつもクライアントとの打ち合わせに
そんなに色んな資料を準備するなんて
知らなかったよ偉いね
相手に沢山の選択肢を
あげたい気持ちが伝わって来た
すごいよ
ただ・・・今回の取引は
100%君の思い通りに
いかなかったことは残念だね
でもその努力は今回は形にはならなかったとしても
必ず次につながるはずだ
大切なのは結果ではなくプロセスだよ
利益を追求する鬼社長と呼ばれている僕が
こんなことを言ったのは他の社員には内緒だぞ
とはいえ今夜君が写真を送ってくれた
京都名物の「レモンラーメン」を食べれたのは
よかったな
一人で1時間も並んで食べたという
君の食に対する情熱には感心する
僕ならとっくに諦めている
でもその店の軒下に並んで君と
あれこれ話をしながら待つのを想像したら
1時間なんてすぐだろうな
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メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
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