280 / 700
chapter12 愛が止まらない
20
しおりを挟む「もっとひどい死に方は
いくらでもあるじゃない・・・」
そう自分に言い聞かせた
自分が死んで悲しんでくれる親はもういない
そりや・・・
同僚の藤子達は悲しんでくれるだろうけど
大学を諦める時に色々考えていた
人生でやりたいことの
まだ10分の一も出来ていない
仕事が落ち着いたら大学の経営学を学びたかった・・・
藤子の結婚式にも出たかった
そして何より自分が愛する人と
結婚式を挙げたかった
猫を飼いたかった
もっと理想をいえば恵まれない人々の
手助けなどもしてみたかった
可愛い赤ちゃんを産みたかった
竜馬さん・・・・・
:*゚..:。:. .:*゚:.。
何を考えているの
彼は私が死んだところで悲しむはずが無い
だってあんな素敵な婚約者がいるんだもの
それにくらべて私は27歳にもなって
セックスさえしていない
死に瀕した人間はもっと
高尚な事を考えると思っていたのに
私の死ぬ間際に後悔していることがアホすぎる
情けなくてポロポロ涙が出てくる
それでもジェニの頭に浮かんでくるのは
彼の優しい笑顔と筋肉質の温かい体
彼に抱かれてプリンセスと呼ばれたあの時こそ
人生で一番幸せだった
ずっと立ったままだ
爪先はジンジン痺れている
とにかくどこでもいいから座りたかった
ジェニはとうとうこらえきれずにパソコンを
力なく離した
パソコンはドボンッと音を立てて
水の底へと沈んだ
そして数分後画面の光は消え
ジェニはとうとう冷たい真っ暗闇に包まれた
ヒック・・・ヒック・・・・
「こんなことなら・・・・こんなことなら・・・」
ジェニは思いっきり叫んだ
「竜馬さんとセックスして
おけばよかったーーーーーーーーーーっっ!」
うわぁ~~~~~~ん
「竜馬さんのバカバカバカーーーーーー!
どうしてあの時
セックスしてくれなかったのぉーーー?」
ジェニは声のかぎり叫んだ
「竜馬さーーーーーーーーーんーーーーーー」
その時ドカンッっとエレベーターが揺れた
「キャァ!!!」
ジェニは慌てて水をかいて
エレベーターの隅に逃げ込んだ
ふと天井の上で何やら話し声が聞こえる
人の気配がしている!!!
そしてバーンッと天井から衝撃音が鳴った
「ヒィッ!!」
一瞬エレベーターのロープが切れたのかと思った
そして続く激しい金属音
バーンッ!バーンッ!
シュイ―----ン
バリバリバリッッ!!
天井がバリバリはがされ途端に眩しいライトの
光が天井から降って来た
「ここよ!ここ!!」
ジェニは心臓を高鳴らせて
大声で叫んだ
真っ暗闇から差し込んでくる光があまりにも
眩しくてジェニは目を手で覆った
エレベーターはグラグラ揺れている
くぐもった人の声がどんどん聞こえる
明らかにエレベーターの天井に何人かいる
けたたましい金属音を出しながら
何やら必死に作業している
ああっ!助かる!
ジェニは泣きながら
怪我をしないように降ってくる火花や
木の破片をよけるようにエレベーターの隅に
逃げて必死で天井を見上げる
「ここよ!!
閉じ込められているの!
助けて!! 」
必死に叫んだ
やがて天井のパネルがメリメリはがされ
眩しい光が真っ黒なエレベーターの中を照らした
そして一人の男性がひょこっと中を覗き込んだ
「よぉ!ジェニ!」
竜馬が後光のように光を背負って闇の中で
ジェニを見つめた
「聞こえたぞ!!セックスしてやるから泣くな!」
9
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」
突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。
冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。
仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。
「お前を、誰にも渡すつもりはない」
冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。
これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?
割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。
不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。
これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。
Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ
慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。
その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは
仕事上でしか接点のない上司だった。
思っていることを口にするのが苦手
地味で大人しい司書
木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)
×
真面目で優しい千紗子の上司
知的で容姿端麗な課長
雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29)
胸を締め付ける切ない想いを
抱えているのはいったいどちらなのか———
「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」
「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」
「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」
真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。
**********
►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。


練習なのに、とろけてしまいました
あさぎ
恋愛
ちょっとオタクな吉住瞳子(よしずみとうこ)は漫画やゲームが大好き。ある日、漫画動画を創作している友人から意外なお願いをされ引き受けると、なぜか会社のイケメン上司・小野田主任が現れびっくり。友人のお願いにうまく応えることができない瞳子を主任が手ずから教えこんでいく。
「だんだんいやらしくなってきたな」「お前の声、すごくそそられる……」主任の手が止まらない。まさかこんな練習になるなんて。瞳子はどこまでも甘く淫らにとかされていく
※※※〈本編12話+番外編1話〉※※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる