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chapter12 愛が止まらない
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しおりを挟むジェニはこれが真冬なら
自分はとっくに凍死しているだろうと思った
そして最後のあがきでもう一度パネルの前に行って
非常ボタンとすべてのボタンを押した
もう一度ヒールでもガンガン叩いてみた
オフィスのコピー機のように何か
ショックを与えると動き出すかもしれない
ノートパソコンを掲げている腕も疲れてもう
ビリビリ痺れて限界だった
「誰かーーーーーーーーー!!!」
ジェニは二分置きに叫んだ
「たーーーすーーーけーーーてーーー
くーーーだーーーさーーーいいーーーーーー!!」
声の限り叫んだ
あたりは静まり返り
水が流れ込んでくる音以外何も聞こえなかった
本当にひとっ子一人いる気配がない
そして徐々に気分はあきらめモードに入って行った
ブラジャーに水がいよいよ浸透してきた
ジェニの頭の中にタイタニックで溺れている
人たちのシーンが蘇った
なぁに・・・
息ができなくて苦しむのはほんの1分ほどだ・・・
あとは・・・
もう何もかもわからなくなる
そう思ってジェニは最後の時を覚悟した
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