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chapter12 愛が止まらない
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・・・・・・
ジェニは朽ちかけたビルの
エレベーターに閉じ込められ
ヒステリーを起こしかけていた
真っ暗闇の中聞こえてくるのは
水が浸水してくる音だけ
水はもう太ももの高さまで来ていた
しかもこの水は土と油の混じった匂いをしていて
脚も腰も水に浸かって冷え切っていた
肩にかけたバッグの中から
ノートパソコンを取り出し電源を入れた
インターネットにつながるがどうか確かめたが
スマートフォンと同じように
このエレベーターの中は圏外だった
さっき宗一郎に奇跡的につながったので
救助に来てもらえるのを願うしかない
しかし救助に来る前に水が
自分の背の高さより上に来たら・・・・
ジェニはゾッとした
このエレベーターの中には
手すりも掴まれるものも何もない
そしてジェニは金づちだ
パソコンを濡れないように両手で
頭上にかざし天井を照らしてみる
少なくともパソコンの画面の明かりで
真っ暗闇だけは避けられる
「助けて・・・・早く誰か来て・・・」
天井を見上げると白い脱出パネルに
4つのビスが打ち付けられている
もし救助に来てくれたら
きっとあそこが開くはずだ
パソコンを掲げながら水をかいていって
重厚な胴の扉にパンプスを片方脱ぎ
そのヒールでガンガン扉を叩いて音を立てたし
大声で叫びもした
とにかく自分がここにいると助けを叫び続けた
扉を叩いて騒ぐにも疲れて来た時
水はもうジェニのブラジャーの下まで来ていた
体は冷えきり
寒さで震え始めた
膝やストッキングだけしか履いていない
むき出しの脚や腰の骨の芯まで
冷えてきてジンジンする
ジェニは朽ちかけたビルの
エレベーターに閉じ込められ
ヒステリーを起こしかけていた
真っ暗闇の中聞こえてくるのは
水が浸水してくる音だけ
水はもう太ももの高さまで来ていた
しかもこの水は土と油の混じった匂いをしていて
脚も腰も水に浸かって冷え切っていた
肩にかけたバッグの中から
ノートパソコンを取り出し電源を入れた
インターネットにつながるがどうか確かめたが
スマートフォンと同じように
このエレベーターの中は圏外だった
さっき宗一郎に奇跡的につながったので
救助に来てもらえるのを願うしかない
しかし救助に来る前に水が
自分の背の高さより上に来たら・・・・
ジェニはゾッとした
このエレベーターの中には
手すりも掴まれるものも何もない
そしてジェニは金づちだ
パソコンを濡れないように両手で
頭上にかざし天井を照らしてみる
少なくともパソコンの画面の明かりで
真っ暗闇だけは避けられる
「助けて・・・・早く誰か来て・・・」
天井を見上げると白い脱出パネルに
4つのビスが打ち付けられている
もし救助に来てくれたら
きっとあそこが開くはずだ
パソコンを掲げながら水をかいていって
重厚な胴の扉にパンプスを片方脱ぎ
そのヒールでガンガン扉を叩いて音を立てたし
大声で叫びもした
とにかく自分がここにいると助けを叫び続けた
扉を叩いて騒ぐにも疲れて来た時
水はもうジェニのブラジャーの下まで来ていた
体は冷えきり
寒さで震え始めた
膝やストッキングだけしか履いていない
むき出しの脚や腰の骨の芯まで
冷えてきてジンジンする
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