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chapter12 愛が止まらない
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・・・・
雨はまだ激しく降りしきり
竜馬は自分の三台目の愛車
白のレンジローバー4WDの
イグニッションキーのリモコンボタンを押した
するとハザードランプを二回灯し
その車は自分の居場所を示した
腰の高さほどあるこの車はこんな天気にこそ
本領を発揮する
座席に滑り込んだ時は
随分肩や背中が濡れていた
ぐずぐずしていてジェニに何かあったら
自分を責めても責めきれない
宗一郎に送ってもらったジェニの音声には切羽詰まるものがあった
こういう時の国家権力は当てにならない
竜馬はすぐにメビウスのセキュリティ隊に連絡し
ジェニが閉じ込められているであろう
ビルの情報位置を共有した
ナビで出向く方法を検索していると
その地域一帯が浸水による通行止めが
あちこちに出来ている
急がなければ
ジェニのいるビルに行けなくなる
「無事でいろよ・・・・ジェニ・・・」
竜馬は車を発進させた
:*゚..:。:.
.:*゚:.。
アリスは窓柱に片手を当てて佇み
落胆の思いで竜馬の車が
我が家の敷地から出て行くのを見つめていた
彼女の頬には涙の筋が流れていた
アリスはポツリと呟いた
「竜馬さんの・・・・バカ・・・」
雨はまだ激しく降りしきり
竜馬は自分の三台目の愛車
白のレンジローバー4WDの
イグニッションキーのリモコンボタンを押した
するとハザードランプを二回灯し
その車は自分の居場所を示した
腰の高さほどあるこの車はこんな天気にこそ
本領を発揮する
座席に滑り込んだ時は
随分肩や背中が濡れていた
ぐずぐずしていてジェニに何かあったら
自分を責めても責めきれない
宗一郎に送ってもらったジェニの音声には切羽詰まるものがあった
こういう時の国家権力は当てにならない
竜馬はすぐにメビウスのセキュリティ隊に連絡し
ジェニが閉じ込められているであろう
ビルの情報位置を共有した
ナビで出向く方法を検索していると
その地域一帯が浸水による通行止めが
あちこちに出来ている
急がなければ
ジェニのいるビルに行けなくなる
「無事でいろよ・・・・ジェニ・・・」
竜馬は車を発進させた
:*゚..:。:.
.:*゚:.。
アリスは窓柱に片手を当てて佇み
落胆の思いで竜馬の車が
我が家の敷地から出て行くのを見つめていた
彼女の頬には涙の筋が流れていた
アリスはポツリと呟いた
「竜馬さんの・・・・バカ・・・」
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