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chapter12 愛が止まらない
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しおりを挟むふぅ~っと・・・・
アリスは額の汗を拭って自分のデスクに座った
まだ大した仕事をしていないのに
気疲れでとても疲労を感じていた
でもアリスはもっと立派に仕事をしてみたかった
そしてすぐ近くにいるジェニ達を観察した
ジェニは営業のみんなに声をかけていた
「今日は6時に帰ってくるからゴージャス・レッグの
冬用ヒートテックタイツの広告プロジェクトの件で
チームミーティングを開くわ
メンバーに声をかけておいてくれる?
1時間で終わらすわよ!」
「オッケー 」
「お客さんによろしくな」
アリスは颯爽と去って行く
ジェニを慌てて追いかけた
「あ・・あの!ジェニさん!」
ピタリとジェニがエレベーター前で止まり振り向いた
「どうしたの?アリスちん 」
アリスはピンクの付箋を両手でジェニに差し出した
「さ・・さっき
コピー機を直していただいた時
この・・付箋を落としましたので・・ 」
「ああ!ごめんね!ありがとう
これがないと困る所だったわ 」
ジェニはニッコリ微笑んでアリスから
自分が落とした付箋を受け取った
二人はジーッとお互いを見つめ合った
―可愛いなぁ~・・・・・
―カッコいいなぁ~・・・
「あっ・・・・あはははっ
ごめんねっじーっと見つめちゃった・・」
「いっいいえっ!私の方こそ・・
申し訳ございません」
慌ててジェニが笑ってごまかした
アリスも頬を染めて
ジェニがエレベーターに乗るのを見送った
いつもながら凛とした佇まいの彼女だった
洗練されていて見るからにできる女性という雰囲気だ
今日は編み込んだ髪をうなじで
シニヨンにまとめている
スリムな黒のパンツが
長い脚と形の良いヒップを包んでいる
ゆったりとタックインされたシルクのシャツの色は
落ち着いたワインレッド色だった
体型をことさら隠そうとも
より良く見せようともしていない装いだった
より良く見せる必要なんてない
ありのままの姿が完璧なのだから
アリスは大きくため息をついた
それでなくても彼女は高身長だが
今日のようにピンヒールを履くと
竜馬さんと並ぶときっと迫力があって
釣り合うに決まっている
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