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chapter11 I NEED YOU

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しかし気づいてしまった
彼女の中のピンとあまりにも繊細に張った小さな壁




まだ咲きほころぶ前の蕾の様に
固かった・・・・




あそこを突き破るには彼女は
そうとう辛い思いをするだろう




彼女のような女性がまさか・・・





竜馬は頭をブンブン振った
またキッチンに行きウィスキーを氷も無しに
ロックグラスに注いで一息で飲んだ


そして捕らえられた熊の様に
キッチンを行ったり来たりした




彼女は27歳だぞ
それにあんなに可愛いんだ
男の一人や二人と付き合ったこと・・・・





・・・無さそうだ・・・・






くう~ん・・・とハナが
竜馬の手をペロリと舐める




「ああ・・・眠いなハナ・・・
ベッドへ行こうか」




竜馬はTシャツとスエットズボンに
着替えてまた考え事をした




あれほど美しい彼女がこれまで
処女を守り抜けるとは思いもしなかった



しかし思い当たる所は数々ある

ジムで自分の上半身裸を見て悲鳴を上げていた彼女
今ならその理由がわかる
彼女は男の裸を見たことが無いのだ



さらに自分にエロい目で見られ
ジリジリ迫られているのに
ちっとも気づかず口ごたえしてきた彼女




今になって考えてみればどれもこれも
彼女の行動に思い当たる節は沢山あった



やれやれ・・・・・
今夜勢いに任せて事を起こさないでよかった





間違いない
彼女は処女だ





竜馬は彼女に触れた時のあのゾクゾクする感覚を
思い出した
股間は破裂しそうに
ガチガチだ




そして彼女を処女と認識した今
いつか彼女が他の男と初体験を
済ませる事を考えると胸がムカムカした



彼女にふさわしい男で
初めてを素敵な思い出にしてくれるような
そんな男でないと認めない




そしてそれは自分ではない




思いがけない接触事故で彼女と初めて出会ってから
役員会議で彼女があの金魚の浴衣の
プリンセスだと気付いて



驚きと同時にとんでもなく美しく魅力的な女性に
成長したことを心の中で賞賛していた



それを周りにバレないように必死に
無表情を保っていた





それから彼女に関しては
感情が上手くコントロールできない事ばかりだ








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