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chapter9 がむしゃらロミオ

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その騒動にベビーベッドの赤ん坊が目を覚まし
ゴジラさながらに泣き出した

 

竜馬は警報の様に泣いている赤ん坊の頬を
ツンツンとつついた


 
彼なりにあやしているつもりだった
抱き上げようかと思った矢先だった






「キャァ!!!やめてください!」




青ざめた顔をしたおそらくであろう
この赤ん坊の母親が
まるで竜馬を人さらいのような顔で見ている
 

急いで赤ん坊を抱き上げると
横目でギロリと非難の目を竜馬に向けて
そそくさと退散した




竜馬は心の中でいろいろいい分けをしたけど
どれもまともに通用するものではないので





結局いつものように何も言わず

大きくため息をついた



     






:*゚..:。:.   .:*゚:.。 






パタパタとジェニが走って会場に戻ると

藤子と文也が紙袋を手に
スタンドの花を持ち帰ろうとしていた




「ああ!ジェニ!どこ行ってたの?
あとは真紀ちゃん達を送り出したら終わりよ
ここのお花持って帰っていいんですって・・・て
どうしたの?顔が赤いわよ? 」




藤子がジェニの顔をマジマジと見て言う

その後ろで文也が藤子の頭に花をいっぱい刺して
可愛く飾りたてている






ジェニは熱い顔を押さえて
藤子に訊いた







「ねぇ・・・髪に何かついてる?」











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