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chapter7 渚のバルコニーで待ってて

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ここへ来て藤子も不安そうだ
懸念しかない怪しいクリニックの医院長は

ハッハッハッと笑い
文也の首根っこを捕まえて
施術室にズルズル引きずって行く





「ふっ!藤子ちゃーん!」


「わ・・・私も付き添っていいですか?」





慌てて藤子が二人の後に続く
文也が医院長に手荒くドンッと突き飛ばされ
施術ベッドに寝かされた





「コレスコシイタイネ
ミンナアバレルカラ
ベルトデシバルネ 」





そう言うと医院長はベッドに着いている
シートベルトのようなものを文也に装着した





ケンチャナヨ~♪ケンチャナヨ~♪大丈夫♪大丈夫♪




「文也君!頑張って!」




文也の横で藤子がファイティングポーズをする





「ひぃぃぃ!」





大きなレーザーマシンが
ウィンウィンと起動する
医院長がマスクとゴーグルを装着する
ノズルの部分にバチバチとレーザーの火花が散っている
焦げ臭い匂いが施術室に漂う







バチッバチッバチッ
ケンチャナヨ~♪ケンチャナヨ~♪大丈夫♪大丈夫♪






医院長の顔と火花を噴いたレーザーマシンが
文也の顔にどんどん迫ってくる





「やめろーーーーーっっ!」







突然文也が叫んだ







「僕は敏感肌なんかじゃない!!
いたって健康だ!
肌なんか何の悩みもないんだ!
嘘なんだよ!
だから今すぐそのマシンを止めろ!
でないとひどい目に合わすぞ!」




ガシャンッとマシンを蹴り倒す






「Oh!!◎△$♪×¥●&%#?!怒 ,怒、怒!」



医院長が何か怒って言ってる




 
一刻も早くこんな怪しいクリニックから退散したかった


文也は慌ててお腹に装着したベルトを外し
弾かれたようにベッドから起き上がった
息を荒げて藤子を見ると・・・・






―しまった ―






そう思った時は遅かった






「酷いわっ!私に嘘をついていたのねっ!」







藤子は驚愕のまなざしで文也を見て叫んだ




え?僕さっき何て言った?









「文也君なんか大嫌いっ!」






そう言い残して藤子は施術室から飛び出して行った





「ふっっ藤子ちゃん!待って!」





文也は慌てて藤子を追いかけようとした
その時ガシッと激怒した医院長に
またしても首根っこを掴まれた




「!◎△$♪×¥●&%#?!怒 ,怒、怒!」    



「何だよ!放せよ!」



「○!※□◇#△!」




医院長が請求書を目の前に突き付けて激怒している




「わかったよ!
施術は中止するけど金は払うよ!
いくらだよ! 」




慌てて言ったとにかくコイツをなんとかしないと

 


「怒!怒 ,怒、怒!怒 ,怒、怒!」

 


また医院長が怒鳴りながら掴みかかって来た







「いーから放せよ!
ふじこちゃーーーーーーーーーん 」









:*゚..:。:.   .:*゚:.。









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