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chapter7 渚のバルコニーで待ってて
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明洞の巨大市場にはすでに何度も来ていて
藤子はここの様子にもだいぶん詳しくなってた
大きなスクエアがあって
それを囲むように屋根つきの回廊が伸びている
その両端に所狭しと屋台がひしめきあって
屋台内には新鮮な肉や魚介類や野菜が溢れ
あらゆる韓国食品がここで食べれる
「うわっ・・・僕これ苦手だ」
文也は鉄製の丼に入ってる真っ赤な色のスープから
正体不明の野菜を柄の細いスプーンで救い
うさんくさそうに眺めてから
肩をすくめた
「藤子ちゃん・・・これ辛すぎるよ
食べない方がいいよ
こんな屋台より
僕がもっと良いレストランを探して― 」
横を見ると藤子が両手で丼を持って
スープをズズズ~と飲み干していた
プハッ
「あ~ここのスープはいつ食べても美味しい」
満足そうに口を可愛く拭き拭きしながら
文也に微笑む
「ふ・・・藤子ちゃんって
意外と発展途上国向けだね・・・ 」
「あなたは思っていたより軟弱ね
おぼっちゃま
ほら、これ食べてみて 」
面白くないと言う顔で藤子のすすめた
チーズハットクをかじった
「うん!これは旨い
中のチーズがいいね!
それと僕は軟弱というより人の手が加わっている
洗練された場所が好きなだけだよ
あとおかしなものを食べて体調を壊すのも
好きじゃないし・・・・
あまり冒険しないタイプなんだ 」
びにょーんとチーズを伸ばしながら
もちゅもちゅ口を動かす
それを軟弱というんだけど・・・・
クスクス笑いながら
次から次へと韓国の旨いものを文也に進めていく
さらに藤子は韓国製のかき氷「ピンス」と
渡り蟹の醤油漬けの「カンジャンケジャン」も
注文し文也に食べさせた
彼はとても気に入ったみたいで
ビニールの手袋をして
蟹にむしゃぶりついていた
「冒険しないのもいいけれど
大切な旅の思い出に文也君の
好きな場所と食べ物沢山みつけようよ
もう一杯いかが?」
「うん!」
彼女に微笑まれると
それが世界の真理の様に思えた
二人はもう一度チャミスルで乾杯をした
そして藤子が言った
「あと一時間ほどしたらクリニックに行かなきゃね
予約8時だよ」
「う・・・うん・・・
ねぇ藤子ちゃん・・・
どうしても僕・・・・
施術受けなきゃダメ? 」
文也が上目遣いで藤子を見る
「まぁ!駄目よ!
そのために韓国へ来たんでしょ!
私の代わりに施術の予約を取るの苦労したのよ」
当然といいたげに藤子が答えた
藤子はここの様子にもだいぶん詳しくなってた
大きなスクエアがあって
それを囲むように屋根つきの回廊が伸びている
その両端に所狭しと屋台がひしめきあって
屋台内には新鮮な肉や魚介類や野菜が溢れ
あらゆる韓国食品がここで食べれる
「うわっ・・・僕これ苦手だ」
文也は鉄製の丼に入ってる真っ赤な色のスープから
正体不明の野菜を柄の細いスプーンで救い
うさんくさそうに眺めてから
肩をすくめた
「藤子ちゃん・・・これ辛すぎるよ
食べない方がいいよ
こんな屋台より
僕がもっと良いレストランを探して― 」
横を見ると藤子が両手で丼を持って
スープをズズズ~と飲み干していた
プハッ
「あ~ここのスープはいつ食べても美味しい」
満足そうに口を可愛く拭き拭きしながら
文也に微笑む
「ふ・・・藤子ちゃんって
意外と発展途上国向けだね・・・ 」
「あなたは思っていたより軟弱ね
おぼっちゃま
ほら、これ食べてみて 」
面白くないと言う顔で藤子のすすめた
チーズハットクをかじった
「うん!これは旨い
中のチーズがいいね!
それと僕は軟弱というより人の手が加わっている
洗練された場所が好きなだけだよ
あとおかしなものを食べて体調を壊すのも
好きじゃないし・・・・
あまり冒険しないタイプなんだ 」
びにょーんとチーズを伸ばしながら
もちゅもちゅ口を動かす
それを軟弱というんだけど・・・・
クスクス笑いながら
次から次へと韓国の旨いものを文也に進めていく
さらに藤子は韓国製のかき氷「ピンス」と
渡り蟹の醤油漬けの「カンジャンケジャン」も
注文し文也に食べさせた
彼はとても気に入ったみたいで
ビニールの手袋をして
蟹にむしゃぶりついていた
「冒険しないのもいいけれど
大切な旅の思い出に文也君の
好きな場所と食べ物沢山みつけようよ
もう一杯いかが?」
「うん!」
彼女に微笑まれると
それが世界の真理の様に思えた
二人はもう一度チャミスルで乾杯をした
そして藤子が言った
「あと一時間ほどしたらクリニックに行かなきゃね
予約8時だよ」
「う・・・うん・・・
ねぇ藤子ちゃん・・・
どうしても僕・・・・
施術受けなきゃダメ? 」
文也が上目遣いで藤子を見る
「まぁ!駄目よ!
そのために韓国へ来たんでしょ!
私の代わりに施術の予約を取るの苦労したのよ」
当然といいたげに藤子が答えた
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