【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~

星キラリ

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chapter7 渚のバルコニーで待ってて

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「とっても・・・
鍛えているのね・・・
社長といい財務部長といい・・・ 」




藤子が尋ねた




「メビウスビルの35階が
重役が使えるジムがあるんだ
暇さえあればあそこで皆鍛えているよ」



藤子は感心した




「へぇ~~!そうなんだ 」




彼のような男性は若い
モデルのような女性が似合うだろう

冷たい水がくるぶしをくすぐる

藤子は文也に手を引かれ
少しずつ沖へと足を進めた
ふくらはぎが波を洗う





「おっと!大丈夫?」




文也に尋ねられて自分が文也の
二の腕を思いっきり握っているのに
気づいた




「だ・・・大丈夫・・・」




藤子は手を緩めようとした
そこに波が不意打ちをかける


藤子が叫んで小さく飛び上がった
文也は終始楽しそうに笑っている





「クラゲとかいる?」

「まだいないんじゃない?7月だし
もしいても君を抱き上げて岸まで連れて行ってあげる」


「ありがとう」





二人はフフフと微笑んだ
そして藤子がまた尋ねた
波が胸まで上がってきている





「どうして急に波が高くなってきたの?」




「沖に行くと大丈夫だよ もう帰りたい?」




「ううん」




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